2015年/米/アンソニー・C・フェランテ監督/アイアン・ジーリング タラ・リード ライアン・ニューマン ボー・デレク キャシー・スケルボ フランキー・ムニッズ デビッド・ハッセルホフ マーク・マクグラス ジャック・グリフォー
2016年7月28日 テレ東午後のロードショー〔7月の木曜日は“サメ”!!!〕
【あらすじ】
2度のシャークネードを闘ったフィン・シェパード(ジーリング)は、ホワイトハウスで大統領から勲章を授与され、NY市長からは黄金のチェーンソーを寄贈された。前作ラストでプロポーズした元嫁エイプリル(リード)は、現在妊娠中。
が、シャークネードは三度アメリカを襲う。今度は東海岸を広範囲に渡って巨大ハリケーンが群れをなし、ホワイトハウスを粉砕するエピソードがまたまたまさかのアヴァン! 家族が訪問中のユニバーサル・オーランド・リゾートへ向け、ゴールドチェーンソー片手に決死の強行軍。途中「1号」で行動を共にしたノヴァ(スケルボ)と合流し、対シャークネード装甲車だの戦闘機だのを駆り出して何とかユニバーサルへ着水する。
もはや<行くところシャークネードあり>といった体で、行く先々でシャークネードに襲われるフィン。宇宙からの台風破壊光線をぶち込むため、親父さんギルバート(ハッセルホフ)が初登場。スペースシャトル<インディペンデント>に訓練なしで乗り込んだフィン、エイプリル、ギルバートだが、サメは宇宙にまでやってきた! 果たしてフィンたちはシャークネードを収束させ、地上に戻ることができるのか…!?
午後ロード毎年恒例の〔7月サメ特集〕。当然のようにラインナップされた「シャークネード」も、今年で3号になりました。やっぱりこういう作品を愛好するカテゴリはいるらしく、バカ度はエスカレートし益々フザケた作品に成長しているのだった。
そしてそいう手合いは<映画オタク>であることが常らしく、冒頭から「007」だの「ホワイトハウス・ダウン」、「父親たちの星条旗」、「アルマゲドン」「ゼロ・グラビティ」だのをパロ化。舞台を映画テーマパークに持ち込み、最新の「トリプルヘッド・ジョーズ」まで見せてくれる挑戦的な演出の数々にめまいを起こすこと必至である。
もはやフィンがプロサーファーだったことは忘れ去られ、プロのチェーンソー師、プロのシャークネードバスターとして祭り上げられていることもさることながら、エイプリルの義手仕込みチップソーも活躍してしまうサービス精神には畏れ入る。毎度お馴染みラストのびっくり演出も、よくぞやってくれたと喝采を送りたい。
アイアン・ジーリングという俳優はシャークネード以外でお目にかかっていないのだが、このままでは余所の作品でもサメを降らせることを期待してしまいそうだ。