ビッグクラブへの第一歩

2010-11-22 | ◆空と映画とスタジアムと…




やっと優勝してくれましたグランパス。まぐれではありません。
長いシーズンを闘い抜いた結果の優勝です。
18年応援して来た甲斐がありました…本当に嬉しいです!!

かなり遠回りをしてきましたが、3年前に監督ストイコヴィッチ、GM久米さんを迎え
フロント・現場共にやっとブレない体制が完成し、
それから毎年の着実な補強・強化策が実った末に勝ち取った優勝だったと思います。


▲普段はあまり姿を見かけないコーチ陣…懐かしいなディドさん



ただ、ある意味ラッキーな面も正直あった気はします。
得失点差を鹿島と比べてみると、名古屋+16:鹿島+20と名古屋の方が
少ないのにも関わらず勝敗は、名古屋21勝3分7敗:鹿島15勝11分5敗で(11/21時点)
1点差での勝ちをより多く稼いで来たのが分かります。
時には引き分け寸前の試合をロスタイムで勝ち試合にしたりと、
本当にネバーギブアップの精神でどん欲に勝ち点1を
勝ち点3にして積み上げて来た証です。
そこが今年のチームは勝負強いと言われる由縁でしょう。
それと連敗を1度もしないという、
ちょっと前のグラでは考えられない精神力で闘って来ました。


▲闘莉王・金崎・ダニルソンの補強なしに優勝は無かったでしょう


▲ベンゲルさんからもお祝いのメッセージ!ピクシー大感激!!

ただこんな闘い方を毎年するのはかなりシンドイと、素人ながらに思います。
本当の横綱相撲の様なもう少しリスクを減らす勝ち方を身につけないと、
鹿島を押さえて常勝チームになるのはまだまだ難しいでしょうね?!

だけど、とりあえずは体制のベースだけはこの優勝で出来たので、
来年はまたACLの試合増でハードな日程になりますが、
さらなる補強で、これをきっかけに世界でも闘える様な
クラブチーム造りをして欲しいものです。



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グランパス優勝 !! &名古屋デー

2010-11-21 | ◆空と映画とスタジアムと…


昨日は1日中TVの中は名古屋デーでオメデタ続きでした。
朝はドラゴンズの優勝パレード。…で50万人の人出って
サバ読み過ぎじゃないですか??

夕方にグランパス優勝!! 18年待ちました~ フ~ッ
しかし昨日の試合内容は今シーズン全体を象徴する様な試合で、
数少ないチャンスをモノにして、後は鉄壁のディフェンスで
勝ち点3を確実に取るという、ちょっと綱渡り的?な内容でした。

夜はグラ優勝特番のハシゴと、ロシアで行われた
フィギアGPシリーズ観戦(ここでもまた安藤美姫&鈴木明子の
1、2フィニッシュでまたもや名古屋バン~ザ~イ!)で
深夜になってやっとブログを書き始めた次第です。

という様な状況でもうメチャクチャ眠たくなってしまったので、
グランパスについては明日ゆっくり書きます。
オヤスミなさ~い…



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青空百景/悪人

2010-11-03 | ◆空と映画とスタジアムと…



ちょっと遅くなりましたが、何とか映画館で観る事が出来ました。
感想はただただ一言「切ない!」です。
「悲しい」じゃ無いんですね「切ない!」です。

個人的には人と人の関係なんて、
良くも悪くも広い意味での無理解と誤解で90%くらいは成り立っていて、
そこに欲望や怒りや愛情という感情のスパイスを加えてやると、
色んなドラマが生まれてくると思っています。
それは感情のスパイス次第でメロドラマにもなりますし、
悲劇のストーリーにもなります。

ここに登場する主人公の清水(妻夫木聡)もちょっとした欲望と、
大きな誤解とその場の気持ちの昂りから、
出会い系で知り合った女=佳乃を殺してしまいます。

殺された尻軽女の佳乃は悲しい…
ただもっと悲しいのは、この殺人者と殺された娘に関わる人々で、
訳の分からない憤りや怒りを突然背負わされ、
また、ある人々は世間からの非難や罵声に翻弄されながらも
生き続けてて行かなければならないのです…
物語はここから始まります。

親に捨てられた孫を一生懸命育て上げたのに、
その孫が殺人者になってしまった祖母の切なさ。

バカ娘だけど、大切な娘を殺された親の切なさ。

殺人犯を愛してしまった孤独な女の切なさ。
そして、最後に孤独な男=清水が見せる本当の愛情の切なさ。

愛おしさに満たされた悲しみは何とも切ないです…


あと、主人公の二人及び脇を固める役者のなりきり具合は
迫力すら感じました。
皆さん、色んな役をこなして来て、人によっては
かなり強力な過去のイメージを引きづる人も居るのに、
ここに出ている役者は、まるで本当にそこで暮らす人かと思えるほどの
生活臭さを醸し出していました。凄いな~!!




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青空百景/SP野望編

2010-11-03 | ◆空と映画とスタジアムと…



「SP野望編」と「悪人」の2本を観てきました。
まず「SP」ですがこれは正直気分は却下ですね。
TVシリーズは結構ヒットし、あまりTVドラマを観ない自分も
割りと引き込まれて観ていましたが、
はたして銀幕に映すだけの作品になっていたのか疑問です。
スタッフゲストにVFXの専門家をハリウッドから招いていたみたいですが、
TVで観ていたときより、はるかに面白くなったとは思えないし、
なにかハデにする部分が微妙に違うように思えました。
これだったらTVのままで良いんじゃない?!

あと、今時の映画では当たり前の連続モノで、
後編があり、さらに前回作はTV(もう2年も前の作品)で、
一応観てはいたので設定は理解していても、
いきなり映画を観ると混乱を招く(特に最終回を
見落としていたりすると=私)作品です。
好きで観られる方は予習をしっかりもう一度…

個人的には何か偏見があるのか、
フジTV資本の映画はあまり見る気がしない。
今回も見事に裏切られた気分…



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青空百景/ディズニー&ジブリ作品

2010-09-02 | ◆空と映画とスタジアムと…

▲遥か昔のLAディズニーランドと今冬に訪れたサツキとメイの家…

9月になったというのに相変らずの暑さに、
涼を求めて映画館に向かいました。
さて何を見るか迷いましたが、ジブリの〈借りぐらしのアリエッティ〉と
ディズニーの〈トイストーリ-3〉に決定!

本来あまりアニメが好きではなかった自分が、2本続けてアニメ作品を観るのは
異例中の異例じゃないかと思う…
というのは、僕らの子供の頃はオリジナルの映画用アニメ作品というものは少なくて、
TVの焼き直し程度のモノばかりで、レベルもとても現在の作品とは
比べられる様な作品は(ごく一部しか)無かったと思う。
マンガ本の作品は好きだったのに、それがTVアニメになると、絵がオリジナルと
随分違っていたり、色が着く代わりに描き込みが浅くなったり、
自分のイメージと違う声だったりと、何度かガッカリさせられたのが、
トラウマになって、アニメ嫌いになっていたのでした。

さすがに最近ではアニメでしか表現出来ない様な
優秀な作品が多い中、すっかりアニメ嫌いも一掃されましたが、
それでも連続で観るのは初めてに近いかもしれません。

作品はどちらも単純なメッセージを元にストーリーが作られています。
(わざと深読みされる方もいますが…)
子供が観ても分かりやすいメッセージだと思います。
ジブリは時々重いテーマで観ている人にも考える事を強要される作品等あって、
それはそれで大切な事かとも思いますが、世の中がどんどん複雑になっている
今みたいな時代は、もう一度初心に立ち戻って、人が人として
真っ当に生きる基本みたいな事をテーマにするのも重要な事かと思います。
そういう意味では分かりやすいテーマを、圧倒的な描写力&画力で
映像化された両作品は、観賞後も映画館を気持ちよく
後に出来る、とても良い作品でした。

それにしても驚かされるのは、その描き込みの凄さというか
どの一場面を切り取ってもアートとしての完成度の高さでしょうね?!
面白いのは一方は超リアルな3D、一方は徹底的な手描きにこだわってですが、
人海戦術とはいえ、そのデータ量と質の高さにただただビックリするだけです。
もうほとんど限界近くの表現かと思いますが、
それでもまだ、今後どこまで進化してゆくのか末恐ろしい限りです。

ただひとつ気になるのは、かなり3D作品(眼鏡で観る)が増えてきて、
僕も3度ほど眼鏡をかけて観ましたが、はたしてあれはアリでしょうか???
個人的にはどうも不自然さとマイナス要素(暗く見える)が嫌で、
今回〈トイストーリ-3〉は2Dで観たかったのに、
3Dのみの上映でガッカリでした。
物珍しさで観ているうちは良いのですが、どうしても不自然さが
払拭出来ないうちは、わざわざ眼鏡をしてまで観たくないですね!
オリジナルの美しい発色が台無しです…




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青空百景/告白

2010-07-07 | ◆空と映画とスタジアムと…


ちょっと遅くなりましたが「告白」を観てきました。
今回の作品は「嫌われ松子の一生」でお気に入りになった
中島哲也監督の映像で、原作は09年本屋大賞受賞作、
そして主人公は歌手としても大好きな(笑)
松たか子さんという事で期待度200%でした。

映像が中島監督でしたから、かなり監督自身の解釈の映像が
盛り込まれるかと思い、先に原作を読んでしまいました。
結果から言うとこれは今回に関してはペケでした。
先に映画を観てください。
これは原作のパワーが強烈で映画を観ていて
ネタを知ってしまっているのは面白さ半減です。
映画を観てから細かい心理描写を原作で
確認する方が正解だと思います。
と言っても、これだけ売れた本ですから、
もう読んでしまった方々は松たか子と木村佳乃の
凄まじい演技をお楽しみ下さい。
特に淡々と語り続ける、感情を押し殺した松さんの演技と、
その口調とは対照的に最後に見せる凄まじい表情は、
いつまでも瞼に焼き付いて忘れられません。

ストーリーは、女教師森口(松たか子)の愛娘を教え子のA・Bが殺め、
その復讐をA・Bにするというだけの話ですが、
そこには今、日本で実際に起こっている事件が内包する問題や、
司法の現実を改めて問われているような作品になっています。
例えば現在の日本では、実際に起こる事件と法律の間に
酷いズレが出来ていて、未成年、特に若年層の殺人に対しては
その処罰の方法さえ答えを出しかねていたり、
加害者ばかりが法に守られ、被害者はいつまでも辛い思いを
しなければならなかったりします。
精神異常者の事件も然りですね。

そんな現実の司法制度でははらせぬ恨みをこの主人公は、
極力自分の手を煩わせないでいて、
より残酷な方法で憎しみをはらして行きます。
そこにはもう安っぽい正義や倫理観はありません。
「毒を以て毒を制する」の精神ですね。
不謹慎ですがあまりの凄まじさに爽快感さえ感じます。
しかしそれは青空の下の爽快感ではありません。
真っ黒な曇天の空の下の爽快感です。

これは教師と生徒の話というより、娘を殺された母の母性と、
A・Bという子供を産み出した母性の、三つの母性の闘いかと、
ふと昔読んだ、藤原新也の「乳の海」を思い出してしまいました。

ジャンルはミステリーかもしれませんがここで
描かれている話は、今、日本の中にある多くの問題を孕んでいて、
その答えは観た(読んだ)人それぞれに突きつけられています。
すっごく面白いですが、ちょっと重いですね~(苦笑)


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号外!!バンクーバー中間報告

2010-02-22 | ◆空と映画とスタジアムと…


またまた、ずいぶんサボちゃいました(汗)。

普段のアップも出来ていないので、当然〈◎別冊バンクーバー〉も書く事は出来ませんが、
スポーツ観戦好きには堪えられない毎日なので、TVチェックは出来る限りしています。
ということで、〈号外!!バンクーバー中間報告〉です。

日本のメダルの数は出来過ぎでもそれ以下でもなく、程々の成績かと思いますが、
ある程度期待されている分野では、それなりの成績もあげているので、
世界レベルと比較しながらの、日本人選手の活躍も楽しめています。

そしてオリンピックが4年に一度という微妙なサイクルで行われるが故に、
ピークを合わせられずに、またもや見事にメダルを逃してしまった、
初っぱなのモーグル上村 愛子さんが印象的でした。
正直、一昨年・去年の世界選手権の圧倒的な強さを1年ずらしておけば、
バンクーバーも圧勝(最悪メダル獲得)だったんじゃないかと思いました。
しかし、一度身に付けてしまったターンの速さを、仕舞っておけるような
レーサーは居ないし、勝てるとき勝たないレーサーも不自然ですが、
2年間も圧勝されたら、ほかのレーサー達もただ指をくわえて見ている訳が
あるはずも無く、バンクーバーはタイミング悪く、
同じ技術を身につけてしまったライバル達と、
もろにぶつかってしまった結果じゃなかったんでしょうか。
それにしてもオリンピック7・6・5・4位は見事過ぎ!!

あと、相変らず無難にまとめる選手が金メダリストになってしまう、
フィギュアスケートに少々不満を感じてしまうが、
日本男子も一挙に3人も出場して銅メダル+全員入賞というのは、
一昔前の日本男子フィギュアの状況を考えたら大進歩ですね。

後半は、愛知フィギュア三人娘の活躍を期待してしまいます。
特に真央ちゃんにはガンガンに攻めて完璧にノーミスで
演技を終えて欲しい。
奇麗にまとめるのは他の二人に任せておけば良いので、
思いっきり攻めに攻めて何とか打倒キム・ヨナを果たして欲しい。

カーリング娘達は絵面の良さと、展開の面白さに
ついつい引き込まれて見いってしまいます。
こちらが初心者のため、英国戦の最終投のような展開を魅せられると、
単純に感激して叫んでしまう。オモシロ~~!!

ところで目黒萌絵さんって光浦靖子さんに似てません? ハハハッ…


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青空百景/2012

2009-12-03 | ◆空と映画とスタジアムと…


これは一昨日「沈まぬ太陽」の後に観たんですが、
ホントは脳天気な映画が観たかったんで、
「2012」だけを観るつもりだったんですが、
出かける前に「2012」のレビューを読んでいたら、
たまたまか悪評がタラタラと目に留まってしまった。
確かに監督のローランド・エメリッヒといえば
「インデペンデンス・デイ」で苦い思い出があったし、
変な「ゴジラ」は作ってくれるし、という訳で、
直前で「沈まぬ太陽」に変更してしまった。

ところが昨日書いたように、「沈まぬ太陽」を観たら
気分がどうしてもスッキリしないので、少々疲れていたが、
とにかく派手な映像だけでも楽しめれば良いから、
気分転換しなきゃと思い、続けて「2012」を観る事にする。

あ~っ観て良かった~!
悪いけど確かに細かい事は無視して観ると、凄い!面白い!!
主人公達にどんな災難が襲ってきても、
間一髪ですり抜けて行くシーンは、
ハラハラを超えて大爆笑です。あり得ませ~ん。
でも、許せちゃいます(笑)。

ストーリーはいきなり世界中で起きる、
地殻の異変から始まります。
地殻変動の原因は、太陽の爆発で放射される
ニュートリノの異変が原因で、
科学者の報告で3年余りで世界中に大地殻変動が起こり、
世界終末の予測がアメリカ大統領に報告される。

やがて終末の時をむかえつつある地球上では、
あらゆる自然大災害が世界中を襲い、都市が海に呑込まれる中、
逃げ場を無くした多くの人々とは別に、
限られた階級の、一部の人間達だけの避難が始まります。

主人公=売れない作家ジャクソンとその家族(離婚済み)も
ロシアの大富豪の飛行機で、アメリカ西海岸から
チベットの山中にある巨大造船場(この日を事前に知らされていた、
主要各国首脳によって秘密裏に造られた現代のノアの箱舟)へ向かい、
その箱舟に乗り込み、大災害を逃れるという話なんですが、
その間に遭遇する大自然災害は、
現代のCG・VFX技術の集大成を観る思いです。
都市の崩壊する様は、これまで観てきたどの作品より凄まじい!!
不謹慎ですが、これくらい凄まじい破壊は快感です(苦笑)。

じゃ「インデペンデンス・デイ」とそんなに差があるかと言われれば、
訳の分からない怪獣みたいな宇宙人や、バカでかいUFOより、
火山の爆発や、地震や、津波の方がよほど現実的で怖いと思うだけ、
リアリティはあるでしょう。

何度も言いますが、ツッコミだしたら切りがない監督です、
そんな事より、今現在最高の映画技術を楽しむつもりで観れば、
こんな楽しい作品はありません、ぜひ、大きなスクリーンと
音響のしっかりした映画館で観られる事をお勧めします。



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夕空百景/沈まぬ太陽

2009-12-02 | ◆空と映画とスタジアムと…


これは見る人の世代や社会経験で、
見方は大きく変わってくると思いますが、
個人的には「何で今頃映画化?」の一言に尽きます。

原作は企業の利権争いに関わる、
裏社会を暴くのがテーマになっていると思うのですが、
それだけなら、もう小説になった時点で役割を終えている訳で、
同じテーマのまま10年以上も経った今頃映画にされても、
現実はもう毎日ニュースになっているような有様ですから…
これはもう完全に賞味期限切れのモノを食わされている気分で、
後味の悪さばかりが残ってしまいました。

昭和の末期なんて、田中角栄に代表されるように土地ころがしや、
ロッキード等利権に群がる裏話は年中週刊誌・
TVニュースネタになって知らされていたわけだし、
社会に出て仕事をするようになれば、細かな理不尽や矛盾は、
自分の身の回りでもいくらでも遭遇するようになるわけで、
今更、過去の企業や社会の不純さだけを映画で
見せられても…?という気分でした。

こんな映画を観ているより、
先日終わった民主党の事業仕分けを見ていた方が、
余程おもしろい(今ある現実のずるさに怒りを感じる)ですけどね。

ストーリーは国民航空という明らかにJALをモデルにした企業の中で、
愛社精神に満ちた社員恩地(渡辺謙)を主人公として、
国民航空の組織闘争・利権争いを描いていくんですが
恩地は結局最後まで組織に振り回され続け、
最後に見つけた心の拠り所が左遷で飛ばされた(企業の意思)、
アフリカの大地ってちょっと悲しくないですか?
組織の中に居る限りは、ささやかな幸せも結局は
企業の手のひらの上で転がされているだけみたい??

恩地の人間性と利権・合理主義に走る人々を対比させて、
人間こうありたいと感銘を受けた人も少なくないとは思いますが、
なんだかこの対比や顛末に、この設定・状況との
噛み合わせの悪さを感じたのは僕だけでしょうか?
企業人の儚さと企業内の組織闘争って、どちらかにテーマを
絞らないと共倒れって感じがしますが… どうなんでしょう?
それに御巣鷹山の事故が絡んでくるから、
もうテーマはぐちゃぐちゃ。
長編小説をコンパクトに映像でなぞった故の苦しさ、
破綻が、モロに出ちゃった気がします。

最初にも書きましたが、若い人には、今まさに空中分解しそうな
JAL(NAL)の諸悪の根源を見られる訳で、
それはそれで良いかもしれないが、僕らの世代になると、
やっぱり「何を今さら」と思ってしまいますね。
現実はもっと摩訶不思議だろうし、
小説よりどんどん先に行っているわけで…

長い割には眠くならず観終えましたが、
最後まで何を伝えたかったのかが分かりませんでした。

オマケ
今のJALのロゴのAの字の上に乗るJって刀に見えませんか?
国民の血税バカバカ使うんだったら、
今まで散々JALを喰いモンにしてきた奴ら、
出てきて腹切ってくれ(爆)。


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青空百景/THIS IS IT

2009-11-26 | ◆空と映画とスタジアムと…


遅くなりましたが、何とか映画館で観ておく事が出来ました。
マイケル・ジャクソン〈THIS IS IT〉。
そんなにファンという訳ではありませんでしたが、
ほぼ同世代でしたから、ジャクソン5の頃から
ヒット曲はリアルタイムで自然に耳に入ってきていました。

アルバム『スリラー』(1982)が大ブレークした80年代は
ジョンレノンの不幸な事件(1980)から始まるんですが、
POPSやROCKにとっては、まさに時代の転換期でした。
シンセを始めとする新たなテクノロジーと、
〈MTV〉というメディアを携えて登場してきた新しいミュージシャン達は
だれも皆キラキラしていて、
洋楽にとっては本当にバラ色時代だったと思います。
テレビでは小林克也が、次から次へと創られるプロモ・ビデオを紹介し、
音楽から生まれるもう一つの映像アート(PV)も
同時に楽しめる時代になっていました。
そんな訳で、個人的にはいちばん洋楽にのめり込めた時代でしたね。

ただ、そんな時代の中でもMTVの寵児となり、記録的な売上を上げていた
マイケル・ジャクソン(MJ)はちょっとミーハーぽい感じもして、
個人的には敬遠の対象になってしまい、
いつでも聞けたり、TVで見られるようなモノは「いいや」という事で、
結局へそ曲がりの自分は、1枚もMJのアルバムを買う事はありませんでした。
ただし『ビリージーン』だけは異常に好きでしたけどね(笑)。

その後のマイケルは、作品の話題より
ばからしい奇行・整形ゴシップや裁判ばかりが話題になって、
自ら破綻の道を一直線という感じになって行きました。
しかし冷静に振り返れば、エンターティナーの才能はダンスや
MTVの作品を見れば明白で、天才である事に意義はありませんでした。
がっ、天才故の馬鹿さ加減?が自分を窮地に追い込み、
追い込まれたが故にやらざるを得なくなったステージが
命を落とすきっかけになるなんて、
天才故の不幸を垣間見るような気がします。

という事で、もう一度はっきりと不幸?の天才MJの才能を
確認しておきたくて、この映画を観に行った訳です。
不幸にも本番ステージの幕は現実には開かなかったですが、
このリハーサル作品を観るだけで十二分にその才能は確認出来ました。
ホントに〈KING OF POPS〉の人でした。

代償はあまりにも大きすぎたけど、
ある意味、今までの奇行やゴシップであまりにも無駄にしてきた時間を、
埋めて余りあるほどのステージ(メーキング・ムービー)に
仕上がっているように僕には感じられました。
この作品をもってMJは伝説になって行くんでしょうね…

しかしあのパワーでステージリハーサルをしていた人が
いきなり亡くなるのだけは、ちょっと信じられませんね…

ビリージーンLIVE

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