![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/71/b2e6584448a7d1c7f86c72976147e965.jpg)
▲遥か昔のLAディズニーランドと今冬に訪れたサツキとメイの家…
9月になったというのに相変らずの暑さに、
涼を求めて映画館に向かいました。
さて何を見るか迷いましたが、ジブリの〈借りぐらしのアリエッティ〉と
ディズニーの〈トイストーリ-3〉に決定!
本来あまりアニメが好きではなかった自分が、2本続けてアニメ作品を観るのは
異例中の異例じゃないかと思う…
というのは、僕らの子供の頃はオリジナルの映画用アニメ作品というものは少なくて、
TVの焼き直し程度のモノばかりで、レベルもとても現在の作品とは
比べられる様な作品は(ごく一部しか)無かったと思う。
マンガ本の作品は好きだったのに、それがTVアニメになると、絵がオリジナルと
随分違っていたり、色が着く代わりに描き込みが浅くなったり、
自分のイメージと違う声だったりと、何度かガッカリさせられたのが、
トラウマになって、アニメ嫌いになっていたのでした。
さすがに最近ではアニメでしか表現出来ない様な
優秀な作品が多い中、すっかりアニメ嫌いも一掃されましたが、
それでも連続で観るのは初めてに近いかもしれません。
作品はどちらも単純なメッセージを元にストーリーが作られています。
(わざと深読みされる方もいますが…)
子供が観ても分かりやすいメッセージだと思います。
ジブリは時々重いテーマで観ている人にも考える事を強要される作品等あって、
それはそれで大切な事かとも思いますが、世の中がどんどん複雑になっている
今みたいな時代は、もう一度初心に立ち戻って、人が人として
真っ当に生きる基本みたいな事をテーマにするのも重要な事かと思います。
そういう意味では分かりやすいテーマを、圧倒的な描写力&画力で
映像化された両作品は、観賞後も映画館を気持ちよく
後に出来る、とても良い作品でした。
それにしても驚かされるのは、その描き込みの凄さというか
どの一場面を切り取ってもアートとしての完成度の高さでしょうね?!
面白いのは一方は超リアルな3D、一方は徹底的な手描きにこだわってですが、
人海戦術とはいえ、そのデータ量と質の高さにただただビックリするだけです。
もうほとんど限界近くの表現かと思いますが、
それでもまだ、今後どこまで進化してゆくのか末恐ろしい限りです。
ただひとつ気になるのは、かなり3D作品(眼鏡で観る)が増えてきて、
僕も3度ほど眼鏡をかけて観ましたが、はたしてあれはアリでしょうか???
個人的にはどうも不自然さとマイナス要素(暗く見える)が嫌で、
今回〈トイストーリ-3〉は2Dで観たかったのに、
3Dのみの上映でガッカリでした。
物珍しさで観ているうちは良いのですが、どうしても不自然さが
払拭出来ないうちは、わざわざ眼鏡をしてまで観たくないですね!
オリジナルの美しい発色が台無しです…
アリスインワンダーランドは3Dにする必要はなかったと感じました。
色がきれいじゃありませんでした。
ハリーポッターも最後の2作品は3Dになるそうで、
アバターに近いほうを期待していますが、どうなるか。。。
この頃洋画を吹き替えだけだったり、見るほうが選べない映画が出てきて、
ちょっと不満です。
でも、本当に最近の映画は高度ですよね。
丘の上のポニョの波の美しさが心に残っています。
まじめに創る映画は2Dの表現で十分だと思います。
何でもそうですが、本当に美しいものは観る人の想像力までも
喚起するくらいのモノでないとダメだと思います。
そういう意味ではコンピュータでリアルに作られたモノより、
人の想像力でデフォルメされたポニョの波みたいな表現の方が、
観る人間にっとって解釈の幅が広がる作品になると思います。
3Dでも無理だとは思いませんが、
可能性はジブリの方に感じますね?!