広重の富士三十六景

2016-05-30 | ◆Photo Diary

▲広重 富士三十六景〈伊豆の山中〉頂いたポストカードより

昨日は三菱東京UFJ銀行 貨幣資料館
〈広重 富士三十六景〉を見に行ってきました。

富士の三十六景といえば北斎の〈富嶽三十六景〉
(1833年)となりますが、
広重も後年、横絵の〈不二三十六景〉(1852年)と
竪絵の〈富士三十六景〉(1859年)の
二つの連作を発表していました。
今回の展示は後の〈富士三十六景〉の方の展示でした。

想像するに多分この二つの三十六景連作は、
北斎富嶽三十六景の大ヒットに影響されて、
版元からの依頼で制作されたんだと思われますが…
実際はどうだったんでしょうか?

一度ヒットした北斎の連作を、
20年近く経っていたとはいえ
同じテーマで新たに制作するというのは、
広重には結構プレッシャーがあったんじゃないでしょうか?

しかし実際に広重の富士三十六景を見てみると、
そんなことは大した問題では無かったように思われました。
東海道五十三次のスタイルをしっかり受け継いで、
豊かな彩色と情景の描き込みで、
完全に広重独自の富士三十六景を描き上げていました。


▲左/北斎〈神奈川沖波裏〉 右/広重〈駿河薩タ之海上〉

それでもさすがに若干の影響を受けたんでしょうか…
それとも北斎へのオマージュでしょうか?
〈駿河薩タ之海上〉という一枚は、
北斎の富獄三十六景〈神奈川沖波裏〉の大波を連想させて、
思わずニッコリとしてしまいました。

あと広重の作品は、関東一円の風景を抜けだしていて、
信州諏訪や塩尻峠、驚きは、
伊勢二見が浦から見た富士まで描かれていました。

興味を持たれた方は、
7月10日まで入場無料で見られますので、
是非もう一つの富士三十六景を
ご覧になってみて下さい。



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モミジの花と種

2016-05-20 | ◆名城フォトスケッチ




昨日、名城散歩の途中、
場内で咲く花の紹介を見て
初めてモミジの花の存在を知りました…

早速、二の丸庭園に向かいモミジを見つけると、
綺麗な新緑の葉の中に、
チラチラと羽根突きの羽根のような紅い葉がありました。
よく見ると葉の根元には対の丸い種が見えます。
その時はこれが花と種かと思いましたが、
帰って調べると、残念ながら花は散ったあとで、
これは翼果と呼ばれる種でした。

この紅い部分は、種を風に乗せて
遠くに運ぶためのまさに羽でした。
ちなみに種がまかれるのは
秋の紅葉が終わった後だそうです。

こちらにモミジの花が紹介してありましたので、
興味のある方はご覧になって下さい。

追記
この原稿をアップして、
何気なく自分のブログを見返していたら、
何と〈2016名古屋城の桜2〉の記事の最後の写真で、
咲き始めのモミジとその花の写真を
アップしてるじゃないですか…
馬鹿ですね〜(笑)
よろしかったら一緒にご覧になっていって下さい。

この咲き始めのモミジを撮った時は、
確かに何だこの紅いのは?とは思っていましたが…
何だか自問自答の本日のブログでした。
チャンチャン



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ガチョウの卵は何処へ…

2016-05-14 | ◆名城フォトスケッチ

▲先週見つけた抱卵中のガチョウ


▲雄ガチョウは鳩の追い払い役

名古屋城のお堀には
数々の生き物が棲んでいますが、
その中でも特に近所の人々に愛されているのが、
ガチョウの夫婦でしょう。

そのガチョウ夫婦が抱卵している姿を、
先週の名城散歩で発見しました。

昨日、卵はどうなっているのか気になって
見に行ったんですが、
いきなり水辺に二羽揃って佇んでいるじゃないですか…
えっ卵は?ヒナは??
それで、先週卵を抱いていた場所をのぞいてみると、
数個あった卵は、跡形もなく無くなっていました。

卵は4〜5個あったと思いますが、
他の動物とかに襲われたにしては
その欠片もなく姿を消していました…
ひょっとして誰か人間が持ち去ったのでしょうか?
いや…ガチョウの一羽を見ると
羽周りに血が付いています。
何ものかと格闘でもしたのでしょうか?


▲巣のあった場所で卵を探しまわる



確かにガチョウ夫婦の棲んでいる場所は
あまりにも無防備すぎる場所で、
抱卵しているときも二羽の鳩が
ガチョウの周りをウロウロと歩きまわり、
何だか卵を狙っている雰囲気がありました。
他にも蛇もいるだろうし、
カラスは我が物顔で飛び回っています。

そして意外にも先週見て驚いたのは、
かっては十羽近くいたと云われ、
今は一羽だけになってしまった雄のコブハクチョウが、
ガチョウにちょっかい(威嚇)をしに来ることでした。
普段は何の関わりもないのに
この時だけ威嚇をしに来るって何なんでしょう??
ジェラシー?(笑)
何だかこんな動物達だけど、そんな感情があるとしたら
ちょっと可笑しいですね。


▲何も知らなければいつもの風景ですが…


▲頬・羽に返り血?が…ガチョウに外傷は無いようだけど…

それで、このガチョウに関して色々と知りたくて、
ネットを調べてみましたが、
あまり情報は拾えませんでした。
ただ一つ確実に分かったことは、
このつがいは、毎年(多分)卵は産むが、
無事にヒナになった例が無いようです。
あとコブハクチョウの威嚇は
日課のようにされていたようです。(苦笑)

それにしても写真を撮っている間にも、
思い出したように巣のあった場所に戻り、
卵を探すガチョウを見たら
ちょっと悲しくなってしまいました…


▲ちょっかい出しに来るチョンガー白鳥




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この曲が大好きでした…

2016-05-10 | ◆Photo Diary


新日本紀行

日本のシンセサイザー音楽の草分けで、
偉大な作曲家だった富田勲さんがGWの間に
逝かれてしまいました。

プロフィールを見て、改めて、その仕事量に驚かされました。
そしてまた、その仕事の幅の広さにもビックリでした。

クラッシックのシンセサイザー演奏は勿論、
手塚アニメーションの音楽といえば富田さんでしたし、
NHKの〈きょうの料理〉も富田さん作曲だったんです。
そして最近では何と!
初音ミクともコンサートしていたんですね。

自分たちの知っている富田さんの音楽は
その生涯作品の中のほんの一部で、
日常の中のあらゆる場所で
知らず知らず耳にしていた富田ミュージックは、
数知れなかったんじゃないでしょうか…

いち早く日本にシンセサイザーの素敵な音色届けてくれ、
数々の名曲を聞かせてくれ富田さんに、
今は感謝の気持ちで一杯です。

合掌


▲二十歳の頃巡りあった一枚
 若き石坂浩二 朗読&冨田勲 音楽のLP盤です


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レスター、プレミア初優勝!!

2016-05-03 | ◆Photo Diary

▲2位チームの結果待ちだったので
 ユニホームじゃないのがちょっと残念

おめでとう!!レスター・シティFC!!!
そして岡崎さん!!!!

今年のプレミア開幕以来、いつ落ちる、
いつ落ちると囁かれながら
ついにこの日を迎えてしまいました。

1884年創設以来の初タイトルが
プレミアリーグ制覇って凄い過ぎます!
そんな中に日本人の岡崎さんがスタメンとして
出続けてくれたことが本当に嬉しかったです。

この優勝がどれくらい凄いかって
よくネット等で例えられていますが、
多分サッカーでもラグビーでもいいけど、
次のワールドカップで日本チームが
優勝するくらいのことでしょう…?!
あるいは、日本人F-1レーサーが
弱小チームでワールド・チャンピオンになるくらい
凄いことじゃないでしょうか…


▲髪の毛話がネタにされる二人

子供の頃、ヨーロッパで活躍するカーレーサーの
生沢さんを応援していました。
結局、彼のF-1進出の夢はかないませんでしたが、
それでもそれ以来、日本人F-1レーサーは誕生しました。
だから海外で頑張る人,道を切り開く人は
無条件で応援します。

スポーツは何が起こっても不思議じゃないから面白い!
だけど、こんな軌跡のような優勝チームの中に
日本人の岡崎さんが活躍していてくれたのが、
今は本当に感無量の気分です!!
おめでと〜〜〜!!!

ただ来シーズンは、岡崎さんもう少し
点取ってくれるといいですね。(笑)



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