東京の地の下暗く今もなほ川の流るる数多のあれど
水辺なき暮らしに代へて絶え間なく車流るる道を作りて
残されし川の岸辺の切り立ちてフェンスでなほも人を拒みぬ
隣国の都大路に甦る清渓川こそあらまほしけれ
(清渓川=チョンゲチョン)
キス、メゴチ、ホタテにアナゴ、江戸前のてんぷら食めば都に住むも
時として<うえの>か<ういの>わからぬと亡き母言ひぬみちのくの血の
耐へに耐へいのち継がむと飛び立つを翼果の待てり冬陽に浮かび
冬枯れや兵どもが夢の跡ひとも恐るる蜂の巣玉の
(兵=つはもの)
せつかちに生きしわけにもあらざれど過ぎゆく時の疾きを想ふ
水辺なき暮らしに代へて絶え間なく車流るる道を作りて
残されし川の岸辺の切り立ちてフェンスでなほも人を拒みぬ
隣国の都大路に甦る清渓川こそあらまほしけれ
(清渓川=チョンゲチョン)
キス、メゴチ、ホタテにアナゴ、江戸前のてんぷら食めば都に住むも
時として<うえの>か<ういの>わからぬと亡き母言ひぬみちのくの血の
耐へに耐へいのち継がむと飛び立つを翼果の待てり冬陽に浮かび
冬枯れや兵どもが夢の跡ひとも恐るる蜂の巣玉の
(兵=つはもの)
せつかちに生きしわけにもあらざれど過ぎゆく時の疾きを想ふ