お暑うございます。
8月の8・9と一泊研修に参加していました。
滋賀県は大津の全国市町村国際文化村研修所(JIAM)です。
一日目、
「地域経済の振興に欠かせない視点」と題した
中村智彦氏(神戸国際大学教授)の講義のメモから
今日はこちらに載せてみます。
----------
人と金は限りがある。
どこかが伸びればどこかが廃れる。
高速道路や高速鉄道の新路線開通したら、人モノ金の流れは変わる?
今のくまモン人気は、九州新幹線開通に危機感を持った熊本県が何年も前から準備して生まれた産物。
人が集まってくる地域と人が逃げて行く地域の差はこういうところに。
企業誘致も昔とは違う。
鉄工、繊維はじめ、かつてはひとつの産業で30年50年と地域は潤った。
大阪湾岸パネルベイは何年持ったか?
時代は変遷する。
地価も20年で5分の1以下に落ち込む所もあり、借金の担保として意味をなさなくなった。
企業と同様に自治体にも今は経営手腕が求められる。
戦後の地域経済成長は他に類を見ないラッキーが重なって起こったもの。
再来は無い。
新規顧客の開拓=攻め、既存顧客の囲い込み=待ちの両面攻撃必要。
誰かが情報発信してくれる時代は終わり、国県も当てにできない。
情報を味方につけるにはまず自らが発信すること。
fbもTwitterも使いこなしてこその道具と捉えよう。
-----------------------
そして2日目は2コマでした。
まずは 長野県飯田市の牧野市長が講師で登壇。
戦略的地域づくりの成功事例として全国から「飯田詣で」が続々とあるそうです。
そして 藻谷浩介氏。
藻谷氏はとにかく早口でするどい。
問題を出し(統計的なものがほとんど)、容赦なく受講者を当てて答えさせます。
「(ここは)地元じゃないんだから、間違っても心配いらないでしょ。
間違えてもらった方が次が話しやすいし」と
冗談とも本気ともつかない言葉も交えながら。
事実を知ることの大切さのくだりが印象的でした。
「事実認識がずれると、努力の方向を間違う」
政治の話でありながら、人生にも当てはまってきます。
年がら年中全国様々なところで、様々な団体が議員向けの研修会を開催しています。
魅力的な案内もたまに来ますが、数時間の講義でン万円のものがあったり
(原価を足していくとそうなるのかもしれませんが)、
会場までの交通費・宿泊代も考えると手が出ません。
このJIAM、研修によっては直に話を聞くことが難しい多忙な著名人、大学の先生や、
地方政治のシーンでトップランナーの首長や職員さんなどの
結構豪華な講師を迎えてのメニューもあり、
しかも受講料は講師のネームバリューにかかわらず研修の長さで一律。
一泊2日の場合は宿泊料込で 7,300円と、町議の薄給にはありがたい。
人気の講座は抽選制でなかなか当たらないものもある中、
今年わたしは随分お世話になっています。
JIAMはこんなところ⇒(
クリックしてください)