東浦町議会議員成瀬たかこ活動ブログ

東浦町議会の16分の1を発信しています。

全員協議会で委員会視察の報告

2018-08-17 | 日記


議会全員協議会で、7月に行った文教厚生常任委員会の視察研修の報告を副委員長としてしました。

 日程は7月12日(木)にかほく市、13日(金)に敦賀市にうかがいました。2か所とも教育施策についてということで、行政からは学校教育課田川主幹にご同行いただきました。

  まず、石川県かほく市は コミュニティスクール事業についてです。

 かほく市は平成16年に3町合併で市になったところで人口は約35,000人、市内には6小学校と3中学校、平成28年度より計9校すべてでコミュニティスクール事業を行っています。
 コミュニティスクールとは、学校運営協議会を設置している学校のことを言います。
 学校運営協議会は何かというと、「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」に基づいて各学校ごとに設置される組織で、校長が作成する学校運営の基本方針を承認し、学校運営への地域・住民による協力・支援について話し合ったり具体化する、一定の法的権限を持った合議機関です。委員は教育委員会が任命するという形を取ります。
 かほく市コミュニティスクールの特徴として上げられるのが、「学校地域協働推進室」とそこに所属する「地域コーディネーター」です。教育部生涯学習課の中に設置され、課長兼務の室長とコーディネーターさんが視察ご対応くださいました。コーディネーターさんは各校1名ずつ配置され、学校運営協議会の事務を担当し、教育委員会、学校、地域の連携、協働に関する取組促進のための調整や助言、そして地域への情報発信の役割も担っています。

 具体的に、行われていることはというと、登下校の見守りであるとか、花壇の手入れを市民と児童生徒が一緒に行うとか、家庭科の授業サポートといった本町でも行われているようなものから、大学生・留学生との交流、味噌づくりや林業体験など、その地域の特性や住民の特技を生かしたものまで幅広くあります。市民の行動を有償ボランティアとして少額ではありますが報酬を支払い、コーディネートするための人材確保にも予算をつけています。
 コミュニティスクールの子どもにとってのメリットとしては、親と学校の先生以外の地域の大人との関りをもつことで、教師からだけではできない充実した学びが得られることと、知っている大人が増えることでこどもにとってより安心安全な地域となることです。市民にとってのメリットは、自分が役に立てる、地域で子どもを育てているという実感が持てること、自然にあいさつのできる地域づくりにつながることです。

 続いて、福井県敦賀市の教育について報告します。
 敦賀市は福井県の中央に位置し、人口約65000人のまちです。
 敦賀市の教育は一言で、良く組み立てられているという印象を持ちました。大きく3点について報告します。

 まず1点目、福井県は「福井型18年教育」「丁寧な教育」「きたえる教育」を打ち出しており、それを踏まえて 敦賀市「知・徳・体」充実プランを策定し、これを具現化する形で教育を進めています。
 2点目の学力向上の取り組み。全国学力調査の結果等から敦賀の子どもたちの現状と課題を把握し、0歳から15歳まで幼保から小・中学校と「学びのつながり」をつくり、15年間をとおした弱点補強につとめています。特徴的なのは幼保子ども園と小中学校の職員の相互参観の交流、小小、小中の合同授業の実施です。家庭教育の推進としては、教育委員会作成の「家庭学習ガイド」を小学校入学にあわせた「入門編 さいしょのいっぽ」、小学校低学年用・高学年用・中学生用の「すこやか敦賀っ子」を配布し、家庭で具体的にどうサポートしたらよいのかをわかりやすく示しています。
 3点目の、体力向上の取り組みです。こちらは体力テストの結果等から「弱み」を知り、カバーする、克服する、伸ばすことを意識して運動や遊びに取り入れることに学校ぐるみ、クラスで取り組んでいます。長期休暇には家庭で子どもの体力づくりに関心をもってもらうよう呼び掛けています。 

 まとめとして、教育への取り組みの特徴的な2例の視察となりました。かほく市は学校教育と生涯学習、地域との協働を時間をかけて形づくってきた好事例でした。敦賀市は幼保から中学校まで、そして家庭とを縦に横につなぐことで学力体力の向上の成果が出るというこちらも理想的な取り組みと見えました。今ある仕組み、資源で無駄な重なりを無くし、できることを着実に行っていました。
 本町に当てはめて考えると、仕組みの構築には教育委員会、なにより現場の教師の理解、熱意、時間が必須であり、そのためにも労働環境の改善、人材確保、多忙化解消が急務と再認識しました。
 また、2か所とも子どもたちとそれぞれの地域の強み、弱みを知り、基礎自治体としてどのような教育を行っていくかをわかりやすく掲げている点がすばらしく、見習うべきところとでありました。

  以上で文教厚生常任委員会の報告を終わります。 

〈ご参考〉
かほく市コミュニティスクール事業→かほく市公式HP高松中学校H30年度企画書高松小学校コミスクだより

敦賀市「知・徳・体」充実プラン、「家庭学習ガイド」→敦賀市公式HP

コメント