成瀬たかこブログ

まちづくりや日々のあれこれ、不定期発信しています。

於大公園  木蓮と桜

2013-03-31 | 日記
満開の桜。
お花見にはちょうどいいお天気。
桜の下にはお弁当の花も満開。
リードでお散歩の犬たちも心なしか微笑んでいるよう。
やっぱり桜は大好きだー!!



来週のみんなの入学式までもちますように。

3月議会を振り返って ~その3 於大公園プール、この2年が勝負です~

2013-03-27 | 日記
議案第12号 都市公園条例の一部改正について

公園の何が変わるの?と思いますよね。
改正の内容は於大公園プールに回数券を導入と団体料金の値下げをするというものです。
於大公園プールの利用料、大人1回200円小中学生1回100円は条例で決められています。
このため、利用料について何かを変えるときには条例の改正、
すなわち議会に諮ることになっているのです。
はい、事業仕分け結果、委員会の提言をうけての取り組みです。
仕分けられたのは、都市公園維持管理事業(公園緑地課担当)。
於大公園の開園から少し遅れて平成元年にプールが開業してから今まで利用料は据え置き。
もちろん、プール単体では常に赤字です。
委員会からの提言は、以下の3点。
(1)プールはこのさき維持修繕費もかさむ。「廃止」も視野に入れあり方の抜本的見直しを。
(2)於大公園の維持管理は委託方法見直しや入札導入でコスト削減努力を。
(3)公園内各施設の利用料金見直しと、利用者増加の取り組み検討を。
で、25年度の具体的な取り組みの一つとして、今回の議案となったのです。
議案が出たら目をとおし、まずは担当さんに聞き取りということで、行ってみると・・

於大公園プールの利用者は
・シーズン中4回以上利用する人が4割以上 ⇒ のこりの6割もリピーターになってもらうには?
・町外からの利用者が約58% ⇒ 近隣では安価な公営屋外プールが姿を消しており、
                 於大公園とともに観光資源となりうるのでは?
・曜日・時間帯により数に変動がある ⇒ 利用者の少ない営業時間帯の対応を見直したら?

以上のことから、
・プールには回数券導入で、いつもの利用にプラスもう1回、あるいはもう1人の利用を期待。
・曜日時間によるプール利用者の多少に応じた効率的な人員配置でコストダウンを。
・サイクル広場・バーベキュー広場は利用者の少ない冬季は閉鎖。
・いろいろな年代に対応したイベント開催で公園全体の利用者アップをねらう。

となり、これらを予算化すると、於大公園にかかる事業費は昨年対比で 
・プール管理委託料 870万円 ⇒ 751万円
・サイクル広場管理委託料 289万円 ⇒ 260万円
・バーベキュー広場管理委託料 184万円 ⇒ 140万円
の合計およそ190万円の削減になります。                 

25年度はこうなりましたが、委員会からは「(プールの)廃止も含め」と提言され、
町は25・26年度2年間の取り組みの結果を踏まえて検討する としています。
町内外からすばらしい公園だと評価をいただいている於大公園。
そして子ども1回100円で夏休み期間中利用できる公営プールの存在価値。
民間経営ならば、毎年採算を厳しくチェックし、短いスパンで改善改善を繰り返してきたことでしょう。
営利事業ではないにしても町はそれを今までどれくらい行ってきたのでしょうか。
こういった視点を役場も利用者も持つことができたことは事業仕分けがあったからです。
(本来、議会がしなければいけなかったことだといわれれば、返す言葉もありません。)
町民の側も、数ある事業と限りある財源、投入する割合と受益者負担のバランスを見る「目」を養い、
埋もれている資源を生かすアイデアを探し続けていきましょう。


        


於大公園プール回数券は 5枚つづり 大人800円、小中学生400円です。
団体料金は一人あたり 大人160円→150円、小中学生80円→75円となります。

3月議会を振り返って ~その2 でも「一般財源」なんです~

2013-03-26 | 日記
3月11日は議案質疑でした。

昨年の3月議会で、町税条例の一部改正についての議案があり、
わたしは反対しましたが、賛成多数で可決されました。
その中に、平成26~35年までの10年間、
町民税の均等割り部分を現行に500円上乗せして徴収することが含まれています。
この増税の目的は、平成23~27年度の間に実施する、緊急を要する防災施策の財源確保です。
ここで、思い出されるのは 国の復興予算の使われ方。
東日本大震災復興基本法にもとづく復興増税と連動する復興予算が、
東日本大震災とは直接関係ないと思われる事業へ不適切に使われたことが問題になりました。
東浦町でも同じことがおこる危険はないでしょうか。
1年あたり約1500万円と計算される増税分は一般財源の中に入ってしまうのです。
昨年の条例改正の際には、町のどういった防災施策にあてるのかとの議論は全くされませんでした。
そこで、25年度の事業にはその分が盛り込まれているのかどうかを
一般会計予算案に対する質問として執行部に問うてみました。
答弁の聞き書きメモによると、
・25年度事業の中には増税分をあてた防災施策は盛り込まれていない。
・増税分を財源とする事業・施策は町民さんに報告する必要があると認識している。
とのことでした。
では、緊急に実施すべき防災施策は東浦町にはないのでしょうか?
うーん・・・。
やらなきゃいけないこと、あるのでは?
でも実際に税金が入ってくるのは26年度からの10年間。
うーん・・・。
いびつな形です。
長期の話になりますから、忘れないようにしっかりチェックしていかなくてはいけませんね。



桜のたよりとともに

2013-03-26 | 日記
卒業式、卒業式、卒園式。
ひととおり終わりました。
中学校、小学校の卒業式の日はとても暖かい日でしたが、
今日の卒園式は少し風も吹いて肌寒い中でした。
それぞれに卒業生・卒園児の緊張した顔と保護者席の感慨深げな様子、
加えて在校生・在園児の立派な、落ち着いたさま。
まさに「けじめをつける」とはこういうことなのでしょうか。
季節を感じ、儀式を執り行い、その次へ進む。
節目節目に立ち会わせていただけることに感謝です。
この子どもたちが落ち着いて学び希望を持って羽ばたける環境を整えてあげること、
未来に 責任を持つこと。
たいへんな役目を大人は負っているのです。
まさに、身の引き締まるとはこのことですね。
ときに一息つくことはあっても、歩みを止めることはできない と決意を新たにする春です。



      

3月議会を振り返って ~その1 将来への積み立てと今の借金~

2013-03-24 | 日記
22日(金) 3月定例会が閉会しました。
新年度予算を含め、上程された議案はすべて全員賛成または賛成多数で可決されました。
わたしも自分で調べたり、会派で話し合ったりひとつひとつの議案に向き合い、賛成の意見表明をしました。
数ある議案の中から、いくつかピックアップしてお伝えしていくことにします。

議案第6号 庁舎整備基金条例の一部改正について

平成25年度より、「庁舎整備」の部分を「新庁舎整備」に改め、基金の積み立てをしていくというものです。
庁舎整備基金条例は平成3年に制定され基金残高は最多時1億6,000万円余りありましたが、
屋根防水やアスベスト除去、OAフロア化などの財源にあてて現在は残高ゼロとなっています。
庁舎の整備は町保有の他の施設と違って国県の補助が付くものではなく、100%自主財源で賄わなくてはならないため、
昭和43年に建設された庁舎の寿命と約50億かともいわれる新庁舎整備のための資金準備は早く始めるにこしたことはありません。
今までの条例だと、整備全般に使用できてしまうため、「新庁舎整備」と改正することで、簡単には取り崩せないようにすることがねらいです。
執行部説明によると目標は30億とのことですが、条文には積み立ての年額、目標金額は記載されておらず、予算案によると25年度は1億円を積むことになっています。
基金の必要性は理解できますが、積み立てるそのお金も借金だとしたら、どうでしょう。
赤字地方債と言われる「臨時財政対策債」。
25年度中には2億6743万円返し、6億円を借りる見込みで
残高は24年度末よりも25年度末の方が3億円以上増えてしまうことになります。
借金は減らすべきです。
しかし、新庁舎整備基金は将来世代のためにも必要です。
家を建てるとき、買うとき、自己資金が用意できていない分は借金することになります。
新庁舎建設のとき、わかりきっていたことなんだから
どうしてしっかり資金を確保しておかなかったのか、と子・孫世代に負担を押し付けたくはありません。
何のための借金をいつだれがどれだけするのか、という問題です。
悩ましいところですが、議案を付託された総務委員会では全員賛成で可決、
本会議でも可決され、
25年度から新庁舎整備のための基金が積み立てられることになりました。
運用で少しでも増えていくことを期待します。