議案第12号 都市公園条例の一部改正について
公園の何が変わるの?と思いますよね。
改正の内容は於大公園プールに回数券を導入と団体料金の値下げをするというものです。
於大公園プールの利用料、大人1回200円小中学生1回100円は条例で決められています。
このため、利用料について何かを変えるときには条例の改正、
すなわち議会に諮ることになっているのです。
はい、事業仕分け結果、委員会の提言をうけての取り組みです。
仕分けられたのは、都市公園維持管理事業(公園緑地課担当)。
於大公園の開園から少し遅れて平成元年にプールが開業してから今まで利用料は据え置き。
もちろん、プール単体では常に赤字です。
委員会からの提言は、以下の3点。
(1)プールはこのさき維持修繕費もかさむ。「廃止」も視野に入れあり方の抜本的見直しを。
(2)於大公園の維持管理は委託方法見直しや入札導入でコスト削減努力を。
(3)公園内各施設の利用料金見直しと、利用者増加の取り組み検討を。
で、25年度の具体的な取り組みの一つとして、今回の議案となったのです。
議案が出たら目をとおし、まずは担当さんに聞き取りということで、行ってみると・・
於大公園プールの利用者は
・シーズン中4回以上利用する人が4割以上 ⇒ のこりの6割もリピーターになってもらうには?
・町外からの利用者が約58% ⇒ 近隣では安価な公営屋外プールが姿を消しており、
於大公園とともに観光資源となりうるのでは?
・曜日・時間帯により数に変動がある ⇒ 利用者の少ない営業時間帯の対応を見直したら?
以上のことから、
・プールには回数券導入で、いつもの利用にプラスもう1回、あるいはもう1人の利用を期待。
・曜日時間によるプール利用者の多少に応じた効率的な人員配置でコストダウンを。
・サイクル広場・バーベキュー広場は利用者の少ない冬季は閉鎖。
・いろいろな年代に対応したイベント開催で公園全体の利用者アップをねらう。
となり、これらを予算化すると、於大公園にかかる事業費は昨年対比で
・プール管理委託料 870万円 ⇒ 751万円
・サイクル広場管理委託料 289万円 ⇒ 260万円
・バーベキュー広場管理委託料 184万円 ⇒ 140万円
の合計およそ190万円の削減になります。
25年度はこうなりましたが、委員会からは「(プールの)廃止も含め」と提言され、
町は25・26年度2年間の取り組みの結果を踏まえて検討する としています。
町内外からすばらしい公園だと評価をいただいている於大公園。
そして子ども1回100円で夏休み期間中利用できる公営プールの存在価値。
民間経営ならば、毎年採算を厳しくチェックし、短いスパンで改善改善を繰り返してきたことでしょう。
営利事業ではないにしても町はそれを今までどれくらい行ってきたのでしょうか。
こういった視点を役場も利用者も持つことができたことは事業仕分けがあったからです。
(本来、議会がしなければいけなかったことだといわれれば、返す言葉もありません。)
町民の側も、数ある事業と限りある財源、投入する割合と受益者負担のバランスを見る「目」を養い、
埋もれている資源を生かすアイデアを探し続けていきましょう。
於大公園プール回数券は 5枚つづり 大人800円、小中学生400円です。
団体料金は一人あたり 大人160円→150円、小中学生80円→75円となります。