成瀬たかこブログ

まちづくりや日々のあれこれ、不定期発信しています。

夕暮れ

2015-09-28 | 日記




1時間歩こう、と家を出ました。

西陽に浮かぶ、公園のシンボルツリーと展望台。

瞬く間に闇が訪れて 視覚からの情報が減っていくと

虫の音や青い草の匂いが強くなってきました。

東の空に目をやると、大きな大きな月が浮かんでいました。

「国の」マイナンバー制度で「市町村」は。

2015-09-26 | 日記

個人情報保護条例の一部改正の議案に対し行った賛成討論です。
これでよかったのかなあ、という自信のなさ。
と言ってももう討論してしまったので、これが会議録に残ります。
討論してもしなくても賛成多数で可決だったのですが。
こちらでも公開しておきます。

 

 本提案は、国のマイナンバー制度の導入にともない、本町の保有する個人情報の取り扱いについて個人の権利利益を保護するために定められた「個人情報保護条例」の一部を改正するというものです。
 今回の条例改正では、保有特定個人情報にあたってはこれまでの法定代理人に加えて「本人の委任による代理人」が本人に代わって情報開示請求できるように開示請求権が拡大されます。この「本人の委任による代理人」の担保をどうとるかが問題と考えますが、これについては、本町では条文の中に規定せず、別途「町長の保有する個人情報の保護に関する規則」を条例施行にあわせて改正し、自己情報の開示請求の様式についても改正し印鑑登録証明書の提出や本人確認できる身分証提示を求め運用することで万全を期すとの答弁をいただいております。
 国民にとって新制度は社会保障関係や税務関係の手続きが簡素化されて負担軽減になるなどメリットがある、と国は広報しています。しかし国民の側には、様々な個人情報が一元管理されることについての不安がぬぐい切れていません。法定受託事務であり、町独自の裁量でできることはわずかと思われますが、窓口で対応することになるのは本町職員であるため、町民に無駄に不信感や不安を与えることの無いよう、常に町民目線を忘れず、寄り添い、想像力を働かせて必要とあらば条例・規則の整備で対応できることは迅速に行うようひとこと添えまして、議案第44号東浦町個人情報保護条例の一部改正については賛成といたします。

 

マイナンバー制度関連としては、この「東浦町個人情報保護条例の一部改正」のほかに、マイナンバーカードの再交付の際の手数料を500円と定める「東浦町手数料条例の改正」がありました。
手数料については、住基台帳カード発行手数料500円に合わせる形での額の提案で、わたしはこちらは討論なしで賛成しました。

上記の討論にもあるように、マイナンバーは個人情報の流出の不安と背中合わせの危うさはありますが、
今までばらばらに散らかっていた社会保障の資格や給付の名寄せがしやすくなることはわたしは歓迎です。
あと、以前から気になっていた「お薬手帳」。
かかる医院、薬局ごとに本人がアナログなお薬手帳を持って行かないと薬の種類・総量が管理できない現状ですが、マイナンバーと紐付できればすっきりできるのではないか、とこの部分は期待しているところです。


決算審査の反省 その2

2015-09-24 | 日記

(決算審査の反省 その1 のつづきです。)

 前回(25年度分)までの決算認定の議会と今回(26年度分)の間に何が変わったのか、大きくあげると次の2点です。

 議員定数の削減と、改選による議員の大幅な入れ替わり。

 1.議員定数削減でどうなった?

18人だった議員の数が、16人になったことにともなって、3つの常任委員会の構成も6人から5人に減りました。
5人のうち1人は委員長として審査の進行係となるため、実質4人で審査することになります。
副委員長に進行を交替して委員長も質問することができますが、進行係として議事整理をしながらの質問には若干の不自由さが残ったことは否定できません。
決算の審査は本会議でも質疑が行われますが、細かくつっこんで執行部に詰め寄れるのは委員会です。
そこでのチェックの目が減ったことの影響はわたしの予想を超えていました。

 2.議員の入れ替わりによって

16人中前任期からの連続性を理解しながら決算審査に臨むことができたのは2期目となった6人。
そのうち2人は委員長として進行係の役目にエネルギーを割かれています。
さらに1人は議長としてすべての委員会に出席して発言できるものの、オブザーバーのような存在になってしまっています。
すると委員会でフルパワーで審査に臨めたのは、全議員16人中たったの3人。
しかし東浦町議会では常任委員会の所属が2年で変わるため、まだ経験していない委員会にという方向に動き、議長以外の2期目5人も26年度の予算審査の際には現在と違う委員会に所属していました。
今回の決算の委員会では、2期目議員全員(議長を除く)自ら予算を審査していない所管の決算をみることになったのです。

 では、大事な決算審査にむけて打つべき手はなかったのか?

 1.はじめての決算審査に臨む議員の勉強の機会

行政の決算書とそれに付随する詳細な説明の資料は、議会以外の場所では目にする機会はまず無いといってよく、初めて手にしてからその量、構成、用語のひとつひとつまでを独学で短期間で読みこなせというのは無茶な話です。
しかし、全議員の半数以上を占める一期目の議員全員が「初めてでわからないから、先輩議員におまかせしよう」とゆったり構えていては、審査が成り立ちません。
資料の読み方ポイントや、調べ方、委員会での審査の運びなど、スタートラインの合わせをする機会は提供されていたでしょうか。
何より、決算審査での物言いがのちの予算編成につながっていることを、審査前にどれだけの議員が自覚できていたでしょう。

 2.5人づつの3常任委員会という体制

改選後の会派代表者会で、委員会構成をどうするかと言う話は出ていました。
わたしは前任期の4年間の経験をもとにした意見として、この各5人づつの3常任委でやっていけると考えていましたが、ふたを開けてみるとそうは甘くなかったと言わざるを得ません。
委員会再編成は任期前半の2年を経過したところで行われますが、執行部に侮られないように8人ずつの2常任委員会としてチェックの目を増やすことも再度検討したほうがいいかもしれません。
2委員会にした方が、委員の入れ替えも緩やかに行うことができそうです。
委員の入れ替え後の審査の継続性ことも考えると、委員会の記録(会議録)のあり方も今のままで良いかどうか。
予算決算を常任委員会化することの効果も検討課題になることを期待します。

 

その1とその2に分けて、今回の決算審査の反省と今後の改善について備忘の意味で書き留めてみました。
4年間の任期は始まったばかりかと思っていたら、あっという間に終わってしまいます。
任期は終わっても、町は、議会は続きます。
改革改善の足を止めたり先送りをしている余裕はありません。

 


決算審査の反省 その1

2015-09-24 | 日記

9月定例会が終わりました。
別名「決算議会」とも言われる9月議会。
今定例会で扱った26年度の決算は、26年度だけではなく
神谷町長就任後の1期目通しての総括の審査の意味合いもあったと思っています。
8月が改選のため、正確には就任初年度は
前任者のもとで編成された予算の後半を執行しただけと取ることもできるので
今年度執行中の予算決算まで入れないと神谷町長の評価はできないという考え方もあります。

しかし、この決算認定が終われば、
神谷町長の2期目、最初の予算編成にかかります。
町長2期目のスタートは、無投票でした。
対抗馬が出なかったことで、現政権に対する問題提起もなく、続投。
住民の意思表示の機会もありませんでした。
このような状況で、議会からも厳しい目を向けて
実績をチェックしていかないと、どうなるか?

町長を頭とする当局の、執行部の、
やりたい放題になりはしないでしょうか?

予算審査でケチをつければいいじゃないか、ですか?
いいえ、その前に!です。
そのお金の使い方でよかったのか?
そのやり方でよかったのか?
そのスピードでよかったのか?
それはお役所がするべきものなのか?
決算で事業成果を評価して、言うべきことは言っておかなければいけません。
予算案が出てきてから変えさせることもできなくはないですが、 それとて決算での物言いがあってこそ。
当局にしてみれば、
「だって、この前、決算でスルーだったもん。
だからこう予算組みしたんだよ。
何か問題でも?」
と言われかねません。

その大きな意味を持つ今回の決算審査は、
残念ながらことのほか静かに終わってしまいました。

これでいいのか?

いいわけはありません。

どうしてこうなってしまったのでしょうか・・・?

(つづく)