成瀬たかこブログ

まちづくりや日々のあれこれ、不定期発信しています。

議員の評価と投票行動の関係

2015-03-29 | 日記

今日はちょいと勇気を出して、言いたいことを言ってみようと思います。

 

現職の議員の評価をするとき、いろんな尺度があると思っています。

よく言われるのが、

一般質問を毎回行っているか?

わが議会では、「議会だより」でも一人1ページが確保され(質問内容を問わず)、

議会傍聴者も一番多いのはこの「一般質問」です。

一般質問の回数も大事ですが、その内容も大事ですよね。

「それ、本会議場できかなあかんこと?」的な質問、

「わからないので教えてください」的な質問、

それでも1回は1回ですが。

一般質問についての私の考え方はこちらに掲載されたコラムで述べています。

よろしければご一読ください。

次に

重要議案での賛否はどうだったか?

どんな議案が「重要議案」なのか、という点も人によってさまざまとは思います。

自分にとって重要かどうか(利害関係を含む)、もあるし

町の将来にとって重要かどうか、もあります。

たとえば、住民投票条例の制定についてはどうだったか、などがあります。

平成25年第2回(6月)定例会からは、

議会ホームページで全ての議案についての各議員の賛否を確認することができます。

 

加えて、わたしが考える議員の評価は

質疑、討論をどれだけ行っているか?

議会の役割が「決める」ことである以上、

決める前にどれだけ調査(裏取り)・研究(ベストな選択か、の)をしたか、がわかるのが質疑の中身であり、

(全部の議案にはムリとしても)賛否の前に理由を明らかにするよう努めているかは

多数決の結果とともに大事なことだと考えています。

ただ・・・

現在の東浦町議会の「議会だより」は

慣例により、当初予算と決算認定以外の議案への討論は掲載されていません。

ひとつの議案に対して複数の討論があっても、

討論の内容はおろか討論があったことすら町民には知らされません。

住民投票条例の否決に際しては、5人の議員から賛成反対の各討論がありましたが、

一切掲載されず・・・。

「議会だより」を編集している議会広報特別委員会の委員になって2年間、

討論をもっと掲載しましょうと意見を言い続けてきましたが

わたしの力不足で委員のみなさんの賛同を得られず、実現できませんでした。

わが町ではほとんどの有権者が議会のことを知るツールが「議会だより」である現状を踏まえると、

討論の回数・内容を議員の評価ポイントに入れてほしいと思っても、

不可能ということです。

「選挙の時には、それぞれが最良と思える、正しい選択をしてほしい」とわたしは常々言っていますが、

判断材料が十分提供されていない中で、「正しい選択を」と言われても

どうしたらいいの?わからない・・・となりますよね。

すると選ぶ根拠は、

「〇〇さんの紹介だから」

「地区で、この人だよ、と言われたから」

「家に何度もあいさつに来てくれたから」となるのも

仕方のないことなのかな・・・。

ここを何とかしたいのですけれどね。

 

 

 

 


次に繋がなければ

2015-03-26 | 日記
先週 定例の議会がすべて終わり、
議会だよりの編集作業以外では
役場へ足を運ばなくてもいい状態になりました。
「おかげさまで、一期3年9か月(次点繰上げ当選のため4年に少し足りません)の務めが
無事終えられそうです」と
活動報告の増刊号をお届けに回っています。
名刺と一緒に差し出すと、
年長の方からは
「知ってますよ。頑張ってみえるね」と
ことばをかけていただくことが思ったより多く、
驚きとともにありがたい気持ちになります。
お若い方はキョトンとされることが多いのは
自分のまちの政治への関心度が世代間でもともとそれだけ開きがあるということなのでしょうか。
わたしも若い時から政治に関心があったわけではありません。
むしろ疎い方だったくらいだし。
自分の身の回りのことだけで精一杯でした。
でもそんな人たちのそばにも
政治はあるのです。
空気のように。
「政治にもっと関心を持ってください」と無理強いするのも違う気がします。

縁の下の力持ちでいいです。
議員は
やり甲斐のある仕事だと
感じています。
1期で学んだことあり
失敗したこと多々あり、
ひっくるめて次に繋げたい、繋げなければいけないとの気持ちが
日に日に強くなります。









踊り 始めます

2015-03-24 | 日記
縁があってお誘いをいただき、
参加しているとある「会」がありまして、
まあ、主な活動は飲み会なんですが。
毎回冒頭に参加者全員から近況報告の2分間スピーチの時間があります。
先日の会は、年度代わりだったので、
新しく始めることや変わることの発表が
続きました。
私といえばプライベートでは変わりばえのしない生活で、
発表することがない、困ったな…
と、思っていたら
ありました。

このたび、東浦音頭・小唄踊り保存会に入れていただくことになりました。
いつかは入りたいなーと思っていたのですが、タイミングがわからず、
いつになるかわからない状態でした。
ちょうど、近所にお住いの会員さんからお声掛けいただき、
「踊り」デビューすることができました。
と、言っても、
練習もまだできておらず、踊り手として人前に出るのはまだ当分先になりそうです。
来月のおだいまつりに出られるほど仕上がるかどうか、危ういところです。
長く活動できるよう、楽しみながらやっていきたいと思います。

政策提言と議会の役割

2015-03-21 | 日記

昨年参加したシリーズもののセミナーの内容が冊子になり、私の手元にも届きました。


気づいてしまった社会の課題に、「何とかしたい!」と
悶々とした日々を過ごしているそこのあなたに、お勧めしたい1冊です。
くどくどと小難しい理論を延々と読ませるわけでもなく、全部で20ページとコンパクトにまとめられた中に、
そのまま使えるワークシートも入っています。
これに沿って進めていけば、どんな社会的課題もさくさくと解決できそうな気にすらなります。
社会を変えたい」→「政治家になろう」だけではない、
政治家なんてめんどくさいものに自分がならなくても、
もっとワクワクする社会の変え方、政治との関わり方があることを、
たくさんの人に知ってほしいと思います。

「東大手(ひがしおおて)の会」さんの情報&冊子のお問い合わせは、こちら

日曜日の午後、地域の行事と重なり厳しいときもありましたが、
お会いできる講師の方、懇親会でのいろいろな方との意見交換は
議員のあり方、議会のありようの
考えに深みを持たせてくれたように思います。
わたしがこの研修を通して感じたことは、
社会を変えたい、問題を解決したいとなったとき
議員の力、議会の力は
課題解決のために使うたくさんのカードの中の一つ(に過ぎない)ということ。
カードの一つ・・・。
議会は万能のジョーカーではなく、かといって他のカードがとってかわれる役目ではありません。
議会だからできること、議会でなければできないことがあるのです。
薬のCMではないですが、
「議会は用法用量を守って、正しくお使いください」といったところ。
そして目指す形に課題が解決できたとき、
「このまちに議会があって良かった!」と言ってもらえるのかもしれません。







 


3月定例会より② ごみ出し支援事業にむけての条例改正、可決

2015-03-19 | 日記

閉会した3月定例会最終日に、わたしが行った2本の討論のうちの2本目、
議案第9号への賛成討論を載せます。
本会議、委員会を通して質疑は活発だったものの、
最終的には全員賛成可決となりました。
反対者がいないのに賛成討論なんて、という雰囲気も感じつつ、
賛成の理由が自分なりに整理できたので、
明文化しておくことにしました。

(以下、討論原稿より)

議案第9号 東浦町手数料条例の一部改正について 賛成の立場から討論します。

この条例改正は、27年度7月から開始予定のごみ出し支援事業の手数料とその徴収方法を定めるために行われるものです。

 この事業についてまず評価する点を二つ上げます。

 1点目、・高齢化が進む住宅地においての数年来の懸案事項となっていた、日常のごみ捨てに困難をかかえる人の問題解決の一歩であること

2点目として・本町にあったやり方を考えた上での独自のモデルであること

があります。

 特に、2点目の「東浦町の独自モデル」についてですが、調査したことに私の考えを加えて述べると、

・ごみの所管は環境課、避難行動要支援者登録は福祉課、という縦割りの枠を超えた課をまたぐコラボ事業であること

・ごみ出し支援事業の浸透によって、避難行動要支援者登録が進む可能性があること

・直営で行わないことで、委託を受けた法人によって柔軟な事業運営が期待されること

と特徴づけられます。

 しかし前例のない事業だけに、心配な点もいくつかあります。

・ごみ出し支援を少額ではあれお金の介在する事業として新たに開始することで、既存の事業団体や地域のつながりに好ましくない影響を与えることはないか、という点。

・ごみ出しは個人のプライバシーに関わる部分が多くあり、実際のごみ捨てを行う人に個人情報についての意識をどこまで担保できるか、という点。

 心配な点の一つ目については、やってみなければわからないことではありますが、事前に各方面に理解を求めることで回避することは可能と思われます。二つ目については、ごみ出しを支援してくれる人の良識を信じることになると考えます。

 以上、ごみ出し支援事業の開始に当たっては初めての事業ゆえの不安要素もあります。が、最後に、人口減少、高齢化によって今後発生が見込まれる多様な課題に官・民・地域の総合力で対処する先駆けとなり得る期待も大きいことを申し添え、議案第9号 東浦町手数料条例の一部改正について賛成の討論といたします。

(討論原稿ここまで)

この条例改正とともに、27年度予算が可決されたことで、ごみ出し支援事業の準備はほぼ整ったことになります。
あとは当事者間の調整と法人への委託契約となります。

事業の進捗、展開はわたしも注視していきたいと思います。