成瀬たかこブログ

まちづくりや日々のあれこれ、不定期発信しています。

陳情・請願の先に

2017-07-12 | 日記

豊橋市市民活動センターに初めて行ってきました。
「そうだ、陳情行こう!意外とカンタンな議会の話」という座談会に参加しに。



政治家でもなんでもないいわゆる一般市民が、思い立って議会に陳情を行ってみた体験と感じたことをシェアしたい、という趣旨で呼びかけられたものでした。
豊橋市議会では、陳情についても陳情者が希望すれば委員会で意見陳述をできる仕組みができています。

意見陳述は、陳情1件につき1名、5分以内というルールです。
作文した原稿を読み上げるイメージです。議会の委員会という堅苦しい場なので緊張感はありますが、陳情者への質疑応答は無いの、答えに窮して立ち往生という心配はありません。意見陳述が終わると陳情者は傍聴席に移動し、行方を見守ることになります。
3月議会で取り扱われた陳情は5件でした。そのうち2件は「陳情があったことを確認するにとどめることに決定」し、3件は「当局において慎重に検討し処置されるよう要望することに決定」しました。(豊橋市議会だより「UP!」308号 より)
陳情の流れはこれで一区切りです…が、肝心の陳情事項、中身は、陳情者の望むように進められて行くのでしょうか?一番大事なのは、ここです。
今回の主催者さんは、6月定例会での陳情でしたので、「その後どうなるのか」はまだこれから追いかけることになります…



さて、わが町の議会。
陳情も請願も「できます」と謳っていますが、特に請願は実際にはほとんどありません。
先の6月議会では珍しくも執行部ではなく議会への請願が2件あり、両方とも採択と決しました。
『議会の責任は、請願を採択したことによって終わるものではなく、住民の要望にこたえて、その実現を図ることにある。したがって採択した請願の処理状況と結果を検討し、必要な措置を講じて、最後まで請願者に対して責任を取るべきものである。』
と「議員必携(全国町村議会議長会・編)」にあります。

今回の請願の採択をしたということは、議会はその実現に向けて動き、その結果を見える化して行く責任がすでに発生しているとわたしは認識しています。
まずは、請願があったこと、その内容と採択したことを住民に知らせなければなりません。
今現在東浦町議会が住民に向けて公式の情報発信に使えるツールは議会ホームページと議会だよりの2つ。
6月議会の報告となる「議会だより」は8月1日発行です。どこまで編集が進んでいるかは6名の広報委員の議員の手の中ですが、6月議会全体、本会議・委員会を通してみても大変多くの時間が割かれた今回の請願2件についての記事には一体どれだけの紙面が使われているか、わたしも楽しみに待ちたいと思います。