成瀬たかこブログ

まちづくりや日々のあれこれ、不定期発信しています。

たのしいまちづくり

2012-02-19 | 日記
地元 生路のまちづくり勉強会に参加させていただいています。
平日夜公民館に集まって何度かワークショップ形式の話し合いをしてきました。
そして今日は先進事例を学ぼう、ということで朝集合してマイクロバスでGO!

1箇所目は 半田市岩滑(やなべ)地区の自主防災の取り組み。
お話を聞くと、自主防災会が機能できる地盤としてコミュニティ推進協議会がしっかり機能していることが必要であるとわかります。
みんなが驚き感心したのは、「町内住民簿兼防災台帳」です。
役場の住民票とは別に、コミュニティ独自で世帯で1枚の住民簿を作っています。
更新は3年に1回。
昨今は個人情報保護の関係で家族の情報を外に出したくないケースももちろんありますので、強制ではなくあくまで任意です。
が、趣旨と必要性を説明してお願いすると、多くの住民が名簿作成に協力してくれるということです。
氏名年齢緊急連絡先等お決まりの情報に加えて、以下のことがわかるようになっています。
 ・災害時の避難予定場所(○○小学校、△△集会所、・・「避難しない」もあり)
 ・災害時に役立つ資格・技能の申告(看護師、外国語や手話の通訳、消防団OB、ボランティアコーディネータ など)
 ・災害時の要援護、要介護
 ・自主防災協力の可否(消火、避難誘導、救護、協力不可 など)
発災時にどれくらい機能するか、もそうですが、定期的に記入することで各自が意識を持ち続けることができます。
しかし隣近所の関係が希薄な状態でいきなり「名簿作成に協力を」と持ちかけたところで、すんなりと記入する人はどれくらいいるでしょうか、と言う話です。

2箇所目は知多市南粕谷地区。
「生活充実型イベントの推進」期
  昭和40年代後半、かつて雑木林だったところに大規模な団地が造成され急激に人口流入、
  地域のつながりをつくるためにコミュニティが発足して各種教室や行事がさかんに行われました。
「問題解決型生涯学習の推進」期
  平成に入り、一時は1000人超のマンモス校だった南粕谷小も児童数200人台に減少。
  学校屋内開放のモデル校指定をうけて施設の開放、生涯学習ルームの開設。
  そうしたハード面充実も追い風となり、コミュニティ組織も成長。
「地域協働型コミュニティの推進」期
  安全安心なまちづくり活動、小学校との連携を強化し居場所づくり、など。
  コミュニティ行事も10年先を見ながら。

2箇所を通して見えた 生路の課題は。
 ・眠っている人材資源の発掘
 ・一部の「いい人」に役が集中する安易な人選と役の振り分けを変える
 ・反省、振り返りをして次につなげる習慣をつける
 

生路のコミュニティは「生活充実型イベントの推進」期のやり方から前へ進んでいません。
次への一歩を今踏み出したばかりです。
今日の2地区の発表者の 楽しそうでなんと生き生きしていたこと。
まちづくりはやらされて歯を食いしばってやるものではなく、
楽しんで、もっとよくするにはどうしたら、という気持ちが
自然と人を動かすことになるのですね。
楽しそうな人をみると、自分も仲間に入りたくなるし、
情報も 発信すれば、いつの間にか今度は情報がやってくるものです。
一足飛びにはいかないけれど、いい方向に向かってほしいです。