おっさん先生と愉快な仲間のぶろぐ

先生って楽しい仕事だと思い続けることができたしあわせな爺っさまのつぶやきです。

もしも、不登校の子どもの担任になったら・・ですか 2

2012-12-19 21:18:13 | Weblog
いろいろなアンケートをみても不登校のきっかけは
友人関係と学業の不振がトップに挙げられていますが、
それに続く教師との関係や家庭の生活環境の変化も
大きな要素として挙げられています。

中学校では部活動も上位の要素として考えられますが、
興味深いアンケートとして、
一定の年月を経た上でも
まだ思い当たる不登校のきっかけ
として「特に思い当たらない」とした回答者が
1割程度だという結果がありました。

「不登校する子どもたちの9割近くは
原因がわかっている」ということですよね。

ただ「それを誰にも明かしていない」ということへのアプローチが必要だと思います。

子ども自身の課題、
子どもを取り巻く人的環境の課題など
課題の整理が必要です。

個としては
「ストレスとつきあっていく力(解決する力や発散する方法)」
「人とうまくつきあっていく力(周りの空気を読む方法)」
「ポジティブな考え方」
「我慢する力」を身につけさせていくことが必要になってくると思います。

周りは
学校でいやなことがあっても支えられる存在であることが必要です。

何らかのストレスが蓄積し、
その解決のめども立たず
発散の方法もわからず、
周りからも支えられていないのではと感じたとき
いやなところから逃げ出したいと思うのは当然の心理だと思います。

孤立化して
ネガティブな思考の中に自分を閉じ込めてしまうと、
なかなか状況は変わらないものになってしまうように思います。

最後に「じゃぁ どうすればそんな力が身につくの」という
ストレートな質問が飛んできそうですが、
その質問の答えは「万能な薬はあるのですか」という質問と同じだと
考えています。

ただ僕のアプローチとしてはそれが 
育てるカウンセリングや
ソーシャルスキルをはぐくむプログラムでした。

個別の状況がわからないので、概論的になってしまったかな。
 
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もしも、不登校の子どもの担任になったら・・ですか 1

2012-12-19 00:20:15 | Weblog
個々の状況や背景があるので
とても難しい問題です。

一般的なことになるかもしれませんが少し考えてみましょう。

まずストレス要因が何かを「知る」ための努力が必要です。
複合的な要因や他の課題からの二次的な要因など、
いろいろ考えられると思いますが、
その子にとっての「ストレス要因」が何なのか
をいつも考えておくというスタンスが必要で、
できうる限り客観的な材料から分析するという姿勢も必要だと思います。

こうした考察と平行して、
本人に積極的に働きかけることも初期には大切だと思います。
主なストレス要因が担任ではないなら、
本人に会い、話をしようとしている担任の姿勢や
保護者と緊密に連絡を取る担任の姿勢は、
決してマイナスには働かないものだと思います。

その子を知る同僚教員や先輩教員への相談や
専門的な知識を持ったSC、養護教諭なども、
近年は学校現場にいるので、
そうした人たちに相談しながら、
短期、長期の対応の方向をきちんと作って行くことも大事です。

担任の対応としては

まず、許容と受容は少し意味が違いますよね。

対応の中でのポイントとして
許容はしないが受容しようという姿勢は必要、
細かな配慮をしようとする意識が必要という点でしょうか。

具体的な関わりの中では、
①本人の好きなこと、得意なことを探り、そうした面でのつながりを持てるように工夫する。
②本人の人間関係を探り、ストレス要因のない、本人の安心していられる場所を作る。
③登校したときには、本人が安心できる子どもや教師からの温かい言葉かけが必要
(やらせている感を本人が感じるとマイナスの場合も)
④その日そのときに起こった不快な感情を言葉や文字で表させるように工夫する。
⑤不安や緊張や怒り、悲しみを安心して受け入れてくれる存在を学校の中で見つけさせる。
(担任がそういう存在になればいいのですよ。)
⑥子どもたちの社会(仲間関係)を探り、「配慮」する。
あたりでしょうか。

対応は一人では行わず、複数の先生たちとチームを組んで行っていくことは当然です。
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