おっさん先生と愉快な仲間のぶろぐ

先生って楽しい仕事だと思い続けることができたしあわせな爺っさまのつぶやきです。

特別支援教育の課題について考えてみましょう 2

2012-07-31 22:02:25 | Weblog
現場では、支援員が増えることを
喜び、期待していますよね。
しかし、知識や経験のない方が来られて混乱し
逆効果という場合も考えられるのです。

多くの場合、支援員の先生は
ベテランの先生ですが、
担任との打ち合わせ時間の確保が
難しいのではないでしょうか。

校内での個に関わる情報が
どれだけ整備されているかが
一つの課題なのですが
あなたの学校ではどのように整備されているのかな

関係機関との連携には「窓口」となってくれる先生が
どの都道府県でもそれぞれの学校におられるはずですから
行政の支援センター等のアドバイスを受けたり研修をしたり
することができるはずですよ。
京都府では特別支援学校に地域支援センターがあり
そこに各校が支えていただいています。

支援員については ベテランの先生=丁寧な指導という部分は
あるのですが、特別支援を必要とする子どもに対する対応が
適切であるかどうかは、その先生による場合もありますよね。

経験主義に陥ると何か違うように思えることがありますよね。

果たしてそれが、その子たちにとって
有効な対応となっているかどうかという検証がなければ
単なる取り出しにおわってしまう場合もありますよね。

担任の先生の負担を軽くするという視点だけでは
その子を大切にする対応とはいえない部分があるように思うのですが
どうでしょうか?
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y小学校11月

2012-07-29 17:08:00 | Weblog
研修の間伸ばしていたひげも切り、
おそるおそるの現場復帰。

こどもたちは元気な顔で迎えてくれるものの
何かおかしい。いやなムードだ。

とにかく我慢をしていたが、6時間目についに爆発。
いよいよ戦闘開始だ。やっぱり教室は俺が仕切る。

たまっていたテストのまる付け、
教室の整頓、班替え、とにかく忙しい毎日だ。
あのコンピュータ付けの毎日はきっと夢だったんだと
思うことにする。その割に報告書が8枚とはちょっときつい。

Nr13がバクった。
やっはり95で圧縮を使うのはよくない。
ハードディスクが飛んだ。修理費が5万2千円だって。
金がないので研修中にαランドのオークションで
1万8千円で手に入れた2ギガのハードディスクに交換。
ソフトのインストールに2日かかった。

学校にISDNが導入される説明会に行き
TAをもって帰る。
接続の日は12月25日まさにクルシミマス

先生達が研究会の見学にいく。
前日にデジカメの準備などでてんやわんや。
向日市のK小学校、木津町のK小学校へ2回に分けて全員いくらしい。
まずは見学が一番かな。かえってからの研究会。
「先生は高度なことをいっているが
私たちは一からやっていきたいのでそんな難しいことはいわないでほしい」
との声。いつのまにか僕も知ったかぶりのコンピュータおたくになっているのだろうか。

高槻市のK小学校の研究発表会に参加。
コンピュータスキルの学年目標や、
コンピュータ系統図などの資料がありがたい。
授業はインターネットに接続していないこともありもう一つ目新しさはなかった。
コンピュータ室の掲示があたらしすぎたのが気になった。

あっというまに一月が過ぎる。
どうやら学級の秩序は回復、
前の学校なら加配や7年とよばれる先生たちの手助けがあったのだが
ここでは孤立無援。また高橋和己の本でも読みますか。

11月の校内研修は学年での実習。
学年便り「もちつきのようす」をデジカメで
でっち上げ即日配布。このリアルタイムさがコンピュータの売り。

プレサリオがバグる。
我が家のインターネット環境が壊滅状態。
回復はできるだろうが授業も追い込み、
時間が惜しい。
これを機にホームペジビルダーを購入しようかなとも考えたが少し待つことにする。

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特別支援教育の課題について考えてみましょう

2012-07-29 12:59:46 | Weblog
特別支援教育の課題について、
行政の支援という視点から
少し考えてみましょう

各校の現状として
特別支援でどのような児童生徒に
どのような支援をするのかという
システムやルールや体制が確立していない
という課題が見受けらる場合があるようです。
  
従来の「障害児学級で対応していた
知恵遅れや情緒障害を持つ児童や生徒」には、
「障害児学級担任」が配備され
「障害に見合った手だて」が行われてきましたが、
平成14年より始まった「特別支援教育」では
「各クラスに潜在的に存在するLDやPDDやADHD傾向を持つ児童生徒と
学級担任が指導上困難を感じる社会性や
学力に課題を持つ発達障害等の傾向を持つ児童生徒」や
「医師等がアスペルガー症候群や
PDDやADHDなど医療的な診断を下した児童生徒」に対しての対応が
必要とされています。

しかし、各校の体制(経験や知識を持つ教師の有無等)により
「誰がどのような見立てを行い」、見立て(診断)受け、
具体的な対応として「 学校で誰がどのような手だてをするのか」が
現時点では差異があるように見受けられます。

*1教職員がWISCや新K式等の検査を行うには専門性が必要であり、
それを教職員が担うためには、行政として専門的な力量を維持するための
研修時間の確保や専門性を持たせるための育成意識の醸成が必要です。

現時点では個人的に興味を持っている教職員や
その分掌を担うこととなった若手教員への研修が始まったと言う段階の府県が
多いのではないでしょうか。

また育成対象の教職員を「学級担任の職務(特別支援コーディネータ)」とするのか
「分掌としての職務(特別支援部長)」「特別支援学級担任としての職務」
「養護教諭としての職務」等とするのかが考えられ
各校において混乱を招きかねない場合があります。

*2専門機関としては「○○市特別支援教室(きこえ・ことばの教室)」
「○○市就学委員会」「市教育支援センター(教育相談室)」
「○○市教育支援センター自立・適応指導教室」「都道府県教育総合センター(教育相談室)」
「都道府県巡回相談」等が考えられますが、
アセスメントに関して「行政として調整をしてくれる機関」がどこなのかを明確にする必要があると思います。

各校の特別支援コーディネータの力量差や
各校における校内委員会の意識の違いにより
取り組みや活動に大きな温度差がでているように思えます。

*3学校により「行政の派遣する特別支援教育常勤講師」
「行政の派遣する特別支援支援員」等具体的な支援や手だてを行うための人員が
配備された場合もあり、各地において支援員が増える状況も見受けられます。

こうした人員の加増はありがたいことですが、
その支援員や講師が「カウンセリングやセラピー等の
障害に対するケアを行うための専門性」を持っているかどうかは
不確実であり、こうした人員へ専門的な指導を行う
「行政の特別支援スーパーバイザ」を中心としたシステム作りや
通常学級担任への研修、
「医師等がアスペルガー症候群や PDDやADHDなど医療的な診断を下した児童生徒」への
「行政としての統一した対応ルールや手だての方向性の明示」が必要と考えています
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通常学級で特別支援教育を行う場合の方向性ですか

2012-07-18 23:17:22 | Weblog
大学院では、研究のひとつとして、
漢字の読み書きの学習支援について考えていました。

多くの小学校において、漢字習得が学習の基礎となるという認識があります。
特にその定着に関しては国語の学習の大きな要素となっており、
各学年で対応する指導を行っています。

漢字習得は小学校の「学習の基礎」として「大きな位置」を占めているのは
あなたたちなら理解できると思います。

しかし「大きな位置」を占めているがゆえに、
この部分での発達の偏りやつまづきがすぐに、
教師も保護者も「学習障害があるのでは」という意識に
結びつきやすくなっている場合もあるように思えました。

確かに、低学年においてひらがなを読むことが難しい子どもの中には、
いろいろな教科書の本読みが難しいという子どもがいます。

漢字を書くことに苦手意識を持っている子どももいます。
だからといって、偏りのために本読みや漢字の書きがうまくいかない子どもの全てが
学習障害児ではありません。

丁寧な学習支援の積み重ねで改善できることも多くあるのです。
「ぎゃっぷ」や「ちゅうしゃじょう」など「濁音や促音」、
「のばすところ」のある言葉の読み書きが苦手な子どもには
特殊音節の指導を、漢字の書きが苦手なの子どもには、
書き順の色や順番を意識した書き方の工夫をした書字練習を行うと
有効だろうなと考えるのですが、
教師の側にも、ある程度の読み・書き障害に関する指導スキルと
時間が必要なため一斉の授業の中では難しい場合があるのです。

むしろ、
この「一斉の授業の中ではきちんとした手立てができない」ということの方が
課題なのかもしれません。

学校における教員配置の問題、ただ個別指導をしたらよいのではなく
ある程度の読み・書き障害に関する指導スキルが必要ということや
保護者の側の「個別の取り出し学習への不安感」や
本人の「友達に知られたくない」という意識
などが相まって支援が必要な子どもが
「一斉の授業の中で時間を消費している」という状態になっているのではないかと
思うことがあります。

本読みが苦手な子どもにとって、
一斉授業での指名読みの時間は
苦痛の時間になってしまいます。
またノートの取り方や、発言の仕方が分からないという子どももいます。

クラスの多くのこともたちに有効な手立てだからといって
繰り返し書く、繰り返し読むだけの指導では
メンタルな部分で折れてしまう子どももいることに
気づく必要があると思います。

「そのうちわかるようになるから
ゆっくりやろうね」といったポジティブな考え方が
教師にも保護者にも必要だと思います。
そのことが子どもにとっても励みになるのではないでしょうか

「どうすれば勉強をしたいという気になるのか」というのは
永遠の親の課題だと思いますが、苦痛なことを繰り返し行わせるより
得意なことをのばしていくことが、苦手なことを克服することに結びついていくと
思い切ることが1番の近道かもしれませんね。

子どもの得意なことと不得意なことをまず、教師も保護者も知ることが必要だと思います。
得意なことを手がかりに、指導を組み立てる力が教師には必要です。

基礎学習の定着という錦の御旗から
読み書きの学習では、反復練習が必要と考えがちで、
反復学習を徹底させることこそ大切だと信念を持って語る先輩たちも
多くいるかもしれません。

しかし、効果がないことを反復するのは、多くの場合、
マイナスでしかないように思うのですが・・。

学習の中にゲーム的な要素を取り入れることが有効なのは
ICTのコンテンツ活用を研究していたときに実感しています。
読み・書きの学習の場面でも、小学校なら、どの学年でも
ゲームやカード遊びの中で学習の工夫をすることが効果的だと思います。

先の見えない、機械的な漢字の書きの練習をすることは
多くの子どもたちにとって苦痛です。

反復する場合も、何か手がかりを与え
改善が見られたら徐々に手がかりを外していく方法もあるのではないでしょうか。

子どもの得意な場面を見つけ、
機械的な反復学習を避けるように工夫することで、楽しい学習という
意識を醸成できるのではないでしょうか。
このあたりが「通常学級で特別支援教育を行う場合の方向」
かなって思っています。
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パンドラの箱の開くまで

2012-07-14 09:47:09 | Weblog
いよいよ、
夢の扉をこじ開けて
そのむこうにある現実を
手に入れる時がやってきたんだよね。

夢は夢で終わらせた方が幸せなのか
現実を受け入れる方が幸せなのか
正直 ぼくにはわかりません。

ただ
また新しい夢を
作ることができる人は
いつでも幸せなんだと思います。
その行為を希望と呼ぶのでしょうね。

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自分の学校の課題の見つけ方ですか・・。

2012-07-12 20:57:36 | Weblog
採用されてすぐだと
自分のクラスのことで精一杯で
学校全体のことなんて
すぐに見えるはずなんかないと思っていたのですが
それを考えようとしているあなたは
すごいですね。

それとも何かレポートを出さなければならないのかな(笑)

自分の学校の課題を考えるとき「学校の実態」をどのような視点で
見るかということが、大切だと思います。
まずは分掌から全体を見ることが1番
わかりやすいかもしれませんね。
経年のアンケート等、比較的全体を見られる資料があるはずです。

でも、現実と向き合い真摯に受け入れる姿勢がなければ
いい加減な座学的な分析で終わってしまう場合がありますよね。

課題を見つけるということは次の改善点を
見つけるということに結びつくはずですが
複雑な人間関係が存在していたり
感情的な論議で終わってしまったりする場合には
考えることすらおっくうになり
難しいことだと考えるのかもしれませんね。

数値としての評価テストの「平均より上である」という結果が必ずしも
「個々の固定化した学力状況」の改善に結びついているものではないという
考え方はあながち間違ってはいないんじゃないかなと考えたことはありませんか?

そんなときには、単純に考えてみてはどうですか?
僕は、単純に「楽しい学校」なんだろうか?と
考えるようにしています。

誰にとって?
「楽しい」という中身は?
そのための手立ては?
なんて考えていくと、以外と課題が見えてくるのではないですか?

あなたのいう「○○を見直す」という方向性は
見直すために必要な知識や
スキルがあるという前提で進めなくてはならないので
そうしたことを獲得しなければならないと思い込む
あなたたちの特性から考えると
あんまりおすすめしませんね。

課題を見つけることが
新しいアクションに結びつくという
「かずうちゃあたる」的な方向性の方が
僕は好きです。
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何かが変化している気配を感じます。

2012-07-10 22:22:59 | Weblog
学校現場が大きく変化しつつある、今
「学力とは何か」という問いかけが
再び必要になっているのかもしれない。

個人的には「学力とは単に評価テストの素点ではなく、
児童生徒が成人し、社会人として生き抜いていく力」だと認識している。

大上段から述べるのなら
子どもたちが大人になったときに直面するであろう
「今まで」とは違う価値の中での日本という国や
激変している国際社会の中で、
日本人に求められる「生きる力」なのかもしれない。

最近若者に教えてもらい読んだ「絶望の国の幸せな若者たち」に
描かれている若者像が実像なら、そうした特性を持つ若者が教師を目指し、
現実に若手教員となっていることについての認識が必要となってくるのだろう。

旧来然とした「教師を目指した若者だから」、「旧来のスタイルで研修を行えば育つ」という固定化した
認識にはどこか違和感を感じている。

若手教員の中で、冷ややかで批判的な意識を持つ者は、
多忙な時間の中を集められて、長時間の講義を受けることに、
内容の善し悪しよりも、まず疲労感を感じているのかもしれない。

また、自分たちだけの連絡手段を持つ若者は、先輩たちのの
個に依存した知識に、外面的には従うが、
むしろインターネット上の知識や
少数の心を許せる仲間の知識に頼ろうとしているのだろうか。
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とりあえず研究会がはじまりました。

2012-07-08 23:03:29 | Weblog
昨日のカンファレンス時に
UDが話題になりましたね。

私の勤務する街では平成17年(2005)に学校UD化構想を立ち上げ、
学校UD化宣言を行っています。

市町におけるUDの規定を確認する必要があります
(教育の場におけるUDのとらえ方は、基本的に市や町の規定に沿って考えることが大切です。
各学校において自分たちで考える必要があると思います。)

私の勤務する市では
①学校における UDとは児童生徒一人ひとりの人間性を尊重した学習環境を含む学校環境作りを学校における UDと呼ぶ。としています。
あなたの勤務する市の場合
授業に焦点化していくのなら
①教科学習における UDとは児童生徒一人ひとりの人間性を尊重した学習環境を含む授業作りを教科学習における UDと呼ぶ。という風な前提が必要だと思います。

次にUD策定のポイントを「人間力」として4点明示しています。
②学校における UDの策定にあたり「人間力」をキーワードとして以下の4点を重点的に取り組む
 1)「自立した個人」と人権の尊重
2) 職業観の育成
3) 「国際化」への対応 英語教育と異文化理解と共生
4) 「技術革新」への対応 基礎基本としてのICT活用

あなたの勤務する学校だけのポイントを絞るなら1) 2) 4) あたりを中心にしたらいいですね。

③最後にもう少し具体的な要素を示すことが必要だと考え
5点の「学校のUD化の要素」を示してあります。

1)空間的UD化 快適で安全な学校空間の創造
2)情報化的UD化  ICTの利活用、コミュニケーションツールとしての活用 
3)時間的 UD化 時間の有効活用と見直し 
4)経済的 UD化 費用対効果の検証と適正価格でのモノ・サービスの提供
5)心理的 UD化 学校生活にゆとりをもたらし、児童生徒・教職員のストレスを軽減する取り組み

これをあなたの求める「教科学習のUD化の要素」としてとらえるなら

1)空間的UD化  掲示物 机配置の工夫 
2)情報化的UD化  ICTの利活用、プレゼンの工夫  電子黒板の活用
3)時間的 UD化 指導過程の見直しと話し合い活動の時間確保 
4)経済的 UD化 UD教材の工夫 市販UD教具の活用
5)心理的 UD化  発問の工夫

こうした方向が特別支援教育においても
実現できないだろうかという論議を
年齢層の壁や職域の壁を越えて行うのが
今後の研究会の中身になると思うのです。
 
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