神楽坂で居酒屋女将!つれづれ日誌

神楽坂・本多横町で50年続く、いざかや「甲州屋」。つたないながらも、お客さんに愛されるお店づくりに奮闘中です。

2013 冬の山梨 その6

2013-02-05 13:02:07 | 山梨へGO!
ワタシがチーズとワインのマリアージュセミナーを楽しみにしている理由

ひとつは優しい空気の会だから
こわばった感じが無く、難しい言葉をやさしく説明してくれたり、楽しめればいいんですよ!
という雰囲気があるから  


ふたつはチーズって切って食べるだけだから
気軽に美味しく食べられるって、超楽でしょ


ワインに関しては、自称・永遠の素人であるワタシには
あらかじめ決められた「よく合う組合わせ」を知っていれば、後は買ってくるだけ でしょ。


今回はAOPチーズとグレイスワインの組み合わせですが
AOPとはなんぞや?と。似たような言葉でAOCもあるけど???


【AOC】 アペラシオン・ドリジーヌ・コントロレ (Appellation d'origine contrôlée)

フランスの農産物や酪農製品を対象とて、伝統的な製造過程や高い品質を保証する制度のこと。
日本語では、 「原産地統制呼称」 といいます。
AOCチーズの場合、チーズ毎に、乳の種類や凝乳方法、菌の種類、生産地域、生産時期などを定めていて、その基準を満たしていないと、AOCが定めたチーズの名で販売することが出来ません。500種類以上あるといわれるフランスのチーズの中で、AOCに定められているチーズは50にも満たないんです。
2008年にEUでも同じ制度 AOP になったので今後、AOCもAOPに統合されるそうです。
(【AOP】アペラシン・ドリジン・プロテジェ)

AOC=AOP 簡単にいうとこんなカンジです。フランスの制度をEU全体で取り入れたってコトですね



テーブルの上には品名の書かれたシートの上にグラスが乗っていて


フランスのチーズマップ  もありました。ゆりちゃんも絶賛の解りやすいマップ。
チーズ産地が描かれているだけでなく、動物の種類(牛・羊・ヤギ)や近隣の名物も描かれていて
「チーズにチェリーのジャムを添えて食べる」とチェリーの絵がそばにある。という具合。



では、お皿左下のひまわりの上に乗っているカマンベールから時計回りで合わせていきます

1. セレナエステート シャルドネ 2010 × カマンベール・ド・ノルマンディー

カマンベール。日本のスーパーでも気軽に購入できるチーズですが、今回は「 カマンベール・ド・ノルマンディー 」!
この 「ド・ノルマンディー」がつくとAOPを名乗る資格がつく! そして、値段の桁が変わります。
でも納得の美味しさ  

産地のノルマンディー地方ではチーズと一緒にリンゴを食すそうで
同じように明野のリンゴをはさんでシャルドネと一緒に

りんごのシャキシャキとした食感が心地よいです。シャルドネ、リンゴとも良い仲です。



2. グリド甲州 2011 × コンテ 2011年7月製造

コンテというチーズはこのセミナーで知ったのですが、相変わらずテッパンの美味さ
日本でも人気のチーズで入手しやすいです
大好きなグリド甲州とコンテで大喜び




3. キュヴェ三澤甲州 鳥居平畑2003× エポワス

スプーンの上にのっているチーズがエポワス。とても香りが強いのですが
合わせたワインが。。。。お、お、驚きの香り

キュヴェ三澤甲州 鳥居平畑2003! 約10年の熟成ってコトですか!

お、お、おいしい~~っ ビックリの蜂蜜の香り~~~っ



よく甲州をグレープフルーツとか青リンゴの香りとか言いますが
ワタシ正直言って「そんなに薫ってる?分からん??」と思うこともあったんです。
何せ「自称・永遠のワイン素人」ですから!

でも、このキュヴェ三澤甲州 鳥居平畑2003は、確実に、確実に! 蜂蜜の香りでした。

そして、お~~~い~~~し~~~~い


エポワスと一緒に食すと、ちょっと塩っぱいチーズですがまろやか~になるし、香りが鼻の中を駆け巡るし。驚いた



10月にキュヴェ三澤甲州 鳥居平畑2005を呑んで、もちろん美味しかったのですが
香りのスゴさは2003が断然上で、この2年の違いが凄いな~と感動しました。

いやはや、熟成甲州。ますます楽しみになってきました。いや~ん、どうしよう



4. グレイスロゼ2011 × ブリケット・デ・ゴール
             (プーリニー=サン=ピエール代品)

ゆりちゃんがシェーブル(ヤギ)のチーズが好き、ということで
毎回何かしらのシェーブルチーズが入ってくるこのセミナー。
ワタシも普段は馴染みがない種類ですが、新しい出逢いを期待してるのです。

そして、今回はグレイスロゼと! いいね~!!


本当はプーリニー=サン=ピエールというチーズと合わせたかったそうですが
このチーズ、出荷時期に間に合わなかったので
同じ産地のブリケット・デ・ゴール(AOPではないけれど)を食しました。

美味しいよ。ふわっとした食感だけどコクがある。ロゼと合う~



5. セレナ メルロ&カベルネフラン 2011 × オッソー・イラティ

ワタシはカベルネフランが好きで、
セレナメルロが2011からカベルネフランとのペア?を組んだのがちょっと嬉しかったんです。

いままで「グレイスメルロ」と「セレナメルロ」の違いを上手く説明できなくて悩んでました。
でも、2011で方向性がハッキリしてきたので解りやすくなりました

そして、チーズは以前にも食したオッソー・イラティ。
そしてそして、チーズの上にはメルロのジャム

このジャムはエコ? 再利用?? 果汁を搾った後のぶどうの皮や種を使ったジャム! 
つまり「搾りカスのジャム」なんですが

完熟のメルロですから、もう美味しい~っ! 特に種が!! カリっと味わい深い
グレイスさん、お願い  このジャム売って。コレ、絶対に売れるって!


この搾りカス、来年貰いに行っても、いいですか  ワタシ、ジャム造りたい



さて、全部で5通りのマリアージュを試したワケですが、今回も充実。大満足。

手に入れやすいワインやチーズもありますが
メーカーさん主催のセミナーならではの貴重なワインもあり。

何回も参加していると、ネタは大丈夫か?とか心配しちゃったりするんですが
まったく。余計な心配でしたよ~

来年もまた、期待しちゃいます


でも、実はまだセミナーは終わらないのです。
これからお食事がでてくるのですよ~~~ つづく

コメント
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