神楽坂で居酒屋女将!つれづれ日誌

神楽坂・本多横町で50年続く、いざかや「甲州屋」。つたないながらも、お客さんに愛されるお店づくりに奮闘中です。

2016 山梨県立博物館へ その2

2016-11-29 13:04:45 | 山梨へGO!
さて今回は11月26日土曜日に山梨県立博物館の葡萄と葡萄酒展に行ったレポートをお送りしますが。。。


博物館のガラスに葡萄柄〜と思ったらロゴも入ってた!


始めに書いておきますが、この回はクレーム入ったら画像を削除します
なぜなら、こういう無断転載は本来は禁止だからです。(素人のブログだから多目に見て欲しい、と思ってます)
怒られそうになったら即逃げる💨 覚悟?で、ワタシの感動を皆さまにお裾分けできたら、と思い記します。


学芸員のギャラリートークを聞きながら館内を廻ったので、とても理解度が増しました。
このトークを聞かずにいたら「たいしたことない展示だったな」と思ったかもしれません。

なので、学芸員さんから聞いた話と図録の写真を交えて、話をかなり端折って書きますが、それでもかなり長くなります。ついてきてね〜
それではスタート!


葡萄と葡萄酒展の図録です


巻頭のご挨拶で、館長〜ワタシ、愛着増しました!と思ったもので、載せておきます。


さて、展示物トップバッターは勝沼の大善寺にある秘仏・葡萄薬師。手のひらに葡萄を乗せた薬師如来像。大善寺では五年に一度のご開帳で、滅多に見られない仏像。平安時代の作で重要文化財。

山梨には二つの葡萄発祥伝説があり、ひとつは養老2年(718年) 甲斐国を訪れた行基は日川のほとりで葡萄を手にした黄金の薬師如来の夢を見ました。その姿を像に刻み、まつったのが大善寺なんだそうです。

そして葡萄薬師と呼ばれるのは手に葡萄を持っているから、なんですが。

この葡萄は、なんと、後乗せ!だったんです

この伝説を100%信じている訳では無いし、大善寺に伺って話を聞いた時には「まあ、伝説はそうでしょうけどね〜そんな訳無いっしょ」と軽く受け止めてましたが

学芸員さんに「ぶどうは後乗せ、行基も多分いや絶対に山梨には来ていないでしょう」と冷静に説明されてショックを受けます。。。

展示では葡萄を手のひらに乗せていましたが、図録には葡萄無し写真なので、やはり後乗せ可能。。。

取り外しもできちゃうんですね。。。
図録後半の論考編内にもモノクロ写真でぶどう有りの写真がありました。


学術的にはいつ葡萄が手に乗り、葡萄薬師となったのかを調べている途中とのこと。今後の研究結果を待ってます(できれば江戸時代にはぶどうを載せていて欲しい〜 祈。)


こうなると、もう一つの伝説、雨宮勘解由(あめみや かげゆ)の伝説を信じますかね。
平安時代末期1186年、雨宮勘解由が石尊の祠にお詣りした帰りに山ぶどうとは異なるぶどうを発見して、石尊の賜り物として持ち帰り庭に植えたそうです。

学芸員さんが言うには、伝説は多分うそですが葡萄と神仏を結びつけて語るのが特徴なんですって。神様のおかげでぶどうを見つけた、てのが重要。なるほど。




ぶどうは 西アジア生まれで、地中海沿岸ではワイン醸造が根付きます。乾燥した土地では水の代わりにワインを飲むそうです。ガンダーラ地方→唐→日本へぶどうが伝わったのは飛鳥時代で、ぶどうと一緒にワインも伝わったかと想像できますが、日本は水が豊富な所ですし、気候が違うのでワイン醸造までは浸透しなかったのではないか、と解説してくれました。

飛鳥時代にぶどうが仏教と共に日本に伝わった証拠?に、正倉院に葡萄文様の染織があります。


ぶどうは神仏とつながる果実だったのかなぁ


中世には掛軸や器にぶどう柄が描かれています。

学芸員さんのイチオシは日観の「葡萄図」でした。

日観は南宋時代末から元時代の初期にかけて活躍した僧籍の画家で、この葡萄図は室町時代に招来されて日本の画家たちに影響を与えます。


狩野栄進の月夜葡萄図屏風。これ実は屏風の裏側に描かれた墨絵なんですって!すごく立派で驚きました。表面もみてみたい。。。

日観に影響されたぶどう図は、山ぶどうっぽい風景ですが、江戸時代からぶどうが棚仕立てになっていきます。


着物のぶどう柄が格子にからむ。


完全に棚仕立てのぶどうになってる!


この水指しは茶道のお道具で中国で作られていますが、日本からこういう柄で作って欲しいと注文された品なんだそうです。

桃山時代にはぶどうの棚仕立てが日本独自の仕立てになっていたそうです。美術品からも仕立ての違いがはっきり解って、とても面白いな〜ぁと思いました。

そして江戸時代には甲斐国の名物が葡萄であったのは全国に知られるようになります。


諸国道中商人鑑(文政10年・1827年)これは江戸時代に諸国を回る旅人に向けて作られた街道筋の名物が書かれたガイドブック。甲州甲府は「乾葡萄」「生葡萄」が書かれています。


身延参詣甲州道中膝栗毛(安政4年・1857年)勝沼ではぶどう棚の下で旅人にぶどうを売っている様子が描かれています。

ただし甲州名物、となっていますが実際は勝沼が名産地で、現在の様に甲府盆地全体でぶどうを育ててることは無かった様です。



長くなってますが、まだ続きます。


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2016 山梨県立博物館へ その1

2016-11-27 17:10:35 | 山梨へGO!
今年は秋が短かった。気温の低さから気分は冬ですが、街の紅葉はまだまだこれからです。

このブログの中でも紹介しましたが、山梨県立博物館で「葡萄と葡萄酒」の企画展がありました。


お店にチラシも送られて興味があったのですが、なかなか時間が取れず期間最終の週末を迎えてしまいました。

やはり行くのなら、一泊したいじゃないですか。
ワイナリー巡りと温泉を楽しんで、美味しい朝御飯をいただいで、博物館を企画展と常設展もじっくり見学。ですが諸事情が重なり、一泊温泉旅行の夢は叶いませんでした。。。

そして26日土曜日。ワタシだけ1日予定が無くフリー。。。よし、やっぱり行こう!


新宿駅12時半発の特急かいじに乗って、いざ石和温泉駅!


タクシーに乗って、山梨県立博物館まで🚕

思ってたよりも駅から遠くて、驚きました。
帰りは歩こうかな〜なんて思ってたけど、無理っぽい バス?あるかな?って思ってたらタクシーの運転手さんが「お帰りはどうしますか?迎えに来ましょうか?」と言ってくれたので、ホッとしました。





結論から言いますと、26日に行けて大正解

なぜならこの日は学芸員によるギャラリートークがあったからです

週末やってるイベントと思ったので、FBやツイッターでおすすめしたのに、家に帰ってから調べたら、ギャラリートークは期間中4日間のみ。
偶然ですが26日の回に参加して、目で見るだけでなく、お話を聞きながら展示物を見る事が出来たので理解度が倍増しました。すごく参考になって、解りやすかったーっ しかも無料!すごく得した気分です 特急乗って来た甲斐があった。笑。

あまりに素晴らしかったので次回、一部を紹介しますね。

見学終わって、販売ブースでワインを買って、ミュージアムショップで解説本を買って、タクシーを呼んで、待ってる間に学芸員さんを見かけて。
勇気を出して「一緒に写真撮ってください」とお願いしました!


まるで3人で撮ってるみたいになりました
綺麗な学芸員さんで驚きでしょー!こんなナイススタイルの方と一緒に写真なんて、やっぱ勇気いるワ〜〜笑。隣に着物の人いてよかったワ〜〜。

ではまた、続くです。






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忘年会モード

2016-11-25 16:44:13 | Weblog
季節先取りの雪も降って来ましたが、まだ11月ですので。自分に落ち着けーっと言い聞かせてます。

ぼちぼちと忘年会の予約が入り出しました。

先日お客さんから「この店って予約できるんだ!知らなかったよ」と言われました。
予約できない店だと思ってた、とおっしゃるので。。。こっちがびっくりですよ

例えば、坂の下から電話して「これから行くよ!」って感じでもオッケー👌ですから。笑。

こんなポスターも貼ってアピール中

ちなみに12月16日金曜日の奥の小座敷席、まだ空いてます!(2・9・22日の小座敷は予約入りました)
他の日もまだまだ空き有りです。そんなもんです、ぜひお電話予約ください。

夫婦2人でやってるんで至らぬ点も多々ありますが、よろしくお願いします!
忘年会モードで飲んでみたいワインや日本酒があればご相談ください

ウチではよくある話ですが。

ワイングラスは倒してしまいそうなので、安心して飲める器がいいのですが、とか。
大勢で割勘だから、あの話題のワインを飲みたい!とか。
お酒は弱いので、こっそりウーロン茶をバレないように持って来て欲しい、とか。
10時には帰りたいから、さりげなく声をかけて欲しい。

などの相談も承っております


名入れカレンダーできました。数は少ないのでお早めに〜!
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2016新酒ワイン

2016-11-15 16:39:48 | Weblog
11月3日が甲州とマスカットベイリーAのワインの新酒が解禁されました

もちろん、お店でも新酒ワイン🍷が呑めます


今日はこんな種類が呑めます 今年の甲州の新酒ワインは味わいのバリエーションが広い、気がします。比べて飲んで違いが判るので楽しいです。
今週中は新酒まつりしてます お試しあれ〜



さて、ワタシのお気に入り便箋に一筆箋・紙シリーズさん。季節ごとに新柄が発売されて、楽しみにしているシリーズです。面の柄と裏の柄が違い、透かし効果もある加賀紙の一筆箋。



お手紙に使ったり、おすすめ商品の札にしたり。でも使うより集める方が多いかな
つい集めてしまうから何かに使おう、というのが本音


そのお気に入りシリーズにぶどう柄が登場!待望のぶどう柄🍇



金の箔押しが入ってるので紙裏は刷り無しですが、イイと思います!実のつき方が甲州っぽい⁈

これを使ってポスター作りました。

ちょっと盛り込み過ぎかな 切貼りしてみました。
いかがでしょう



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山梨ヌーボー解禁

2016-11-04 12:38:50 | Weblog
11月3日は山梨ヌーボーの解禁日です
甲州とマスカットベーリーAの今年のぶどうで造られた新酒ワインが解禁になる日。東京では日比谷公園でヌーボーまつりが開かれます。


数年前からチケット制になり、10枚綴りで2000円。当日券は大行列ですのでワタシはe+でチケット購入してます。
今年は寝坊して12時ごろ日比谷公園に着いたから、大行列の横をすり抜けてチケットをもらう醍醐味を味わい損ねました が会場は大盛況。天気も良くて最高でした!



最近は本家のボージョレヌーボーもさほど大騒ぎすることも無いのですが、
東京のど真ん中日比谷公園で芝生の上にシートを敷いて、みんなでワインが飲める それだけでも、このお祭りは続けて欲しいと思います

毎年参加していると、運営側もノウハウを積み重ねたようで、かなりスムーズに進行しているようでした。オトナな祭になってる〜


では酔っ払いに捕まってツーショットを無理矢理写真をご覧ください


中央葡萄酒の三澤社長と。スタッフジャケットの襟を整えてあげました。お忙しそうですね。


塩山洋酒の萩原さんは警備スタッフで会場内をパトロールしているところを捕まえて。
小さな男の子が迷子で泣きそうだったのを、すっと抱き上げてお話ししてる所を目撃 ステキでしたよ。あの子のママはすぐに見つかったかしら。


くらんぼんワインの野沢さんと。ツーショットに躊躇する野沢さんに、友達じゃーないですか!フェイスブックで。と迫ったワタシ。ヒドイね


甲斐ワイナリーの風間さんと。持ってるワインが塩山洋酒です〜と正直に言ったらこの怪訝顔 ワインのせいで、ワタシとのツーショットを嫌がるワケでは無い、ハズです


お店では今日から新酒ワインを飲めます!乞うご期待
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