みなさん、昨日は、高校駅伝をご覧になってくださったでしょうか。西脇工業高校は4位でした。ご声援、ありがとうございます。
●以下、本日(12月26日)の毎日新聞、万柳より。
披露宴そんなに未来明るいか 宝塚 忠公
どちらから好きになったのかでケンカ 近江八幡 日なた猫
固定電話かかるのセールスだけになり 白石 よねづ徹夜
●以下、一昨日(12月24日)の毎日新聞、万柳より。
政治家もハクがつくのかムショ帰り 神戸 徳留節
終電に浮かない顔もある聖夜 愛知 舞蹴釈尊
からあげくん買って一人で過ごすイブ さいたま ぴっぴ
お歳暮の頃にソーメン食べ終わり 白石 よねづ徹夜
■感想
第一句。正月は地獄の旅の一里塚めでたくもありめでなくもなし(一休)
第二句。幸せやなぁ。
第三句。ほんと、その通りですね。2~3日前の読売新聞に「寮の効用」について書かれたコラムがありました。記者が、30年ほど前に自身が過ごした寮の忘年会(?)に、OBとして参加した経験がつづられています。記者は述懐します。その当時は電話は寮に1台。たまに、外の公衆電話を利用する友人がいると、冷やかし倒したとか。幸せな一コマです。電話は、寮に1台から1人に1台になりました。それだけ人は幸せになったか。心の充実が求められます。
第四句。国民のためだけに頑張って欲しいものです。
第五句、第六句。人それぞれの事情があります。
第七句。中元でもらったソーメンね。
■お知らせ
川柳投句サイト「pop dragon」で、日替わりで選ばれる「みんなの1句」(12月23日付け)に私の句が選ばれました。ほかの投句者のみなさまの作も、素敵なものばかり。ぜひ、ご覧になってください。
地獄から見守り下さいとは言えず 厚木 いいやん
神の作添削をする整形医 奈良 朱雀門
女子穴と変換されたまま送り 東京 ひねのり
ランドセル幼子(おさなご)なりの秘密入れ 静岡 寺田ハンナ
●以上、本日(12月22日)の毎日新聞、万柳より。
第一句。死んだら、どんな悪人も仏になりますね。
第二句。神の作添削たのむ患者さん。
第三句。あははは。
第四句。いいな~。
今日は曇天。昨日は飲みすぎました。反省です。「あるくみるきく」読者の皆さま、お酒の多い季節です。くれぐれもご注意ください。
「(福島県)郡山市の公園には、『小学生以下のお子さんは利用を控えてください。中学生以上であっても1日あたり1時間程度にしてください』」と(掲示が)あるのです。完全閉鎖をしなくちゃいけない状況ですよね。その後、この看板は取りはらわれたんです。中の土を入れ替えたからです。」
以上、設立20周年を迎えた「チェルノブイリ子ども基金」の通信、『チェルノブイリの子どもたち』No.87(12月17日)より。『DAYS JAPAN』の広河隆一さんの講演抄録です。
ホッ。福島もきれいになっているんだ。そう思ったあなた、早計です。講演には続きがあります。
「でも、雨は公園だけに降るわけではないんでしょ。周辺全部降っているわけです、住宅街にも。さもこういった公的なところを除染すればそれで済むと思っている。除染は、そういう人たちの言い逃れに使われていく。」
数日前の、万柳にも、「除染でなくて移染でないか?」という句意の川柳がありました。以下、引用を続けます。
「それまでは、(地元紙である)『福島民報』も『福島民友』も、政府は安全だと言っている、電力会社も、医者たちも心配ないと言っている、そればっかり伝えていた。それが7月4日から初めて『原発大難 後悔したくない』というようなタイトルを1面に使われ(ママ)始めたんです。」
なぜ、7月4日以降なのか? 気になるところです。引き続き引用します。
「(それまで子どもや孫の避難を渋っていた)おじいさんとか男たちが、これを見ることによって初めて、やっぱりそうかと思い始めていくんですね。孫を逃した方がいいんじゃないかと。(こういう市民の動きに)危機感を感じた行政や医者、そういう人間たちがそれ(市民の動き)を(パブリックアクセプタンスと同様の手法によって?)押さえ込もうとしているのです。」
広河さんは、押さえ込もうとする側だけが計測機器を持ち、データを独占するのは後難の素になる、だから市民は自ら計測して記録しなければならない、そのために計測器を送る運動をしている、と話されています。
講演の結びです。「政府になんとかを要求して、やってくれないからこうなんだ、という時代はもう終わったのです。自分たちでやるほかないのです。」
『ニューズウィーク』の池田信夫さんの論考、「史上最大の公共事業『除染』は税金を浪費する『霊感商法』」(2011年12月08日)は、興味深かった。まさに「そういう人たちの言い逃れ」であり、「そういう人たちの仕事の創出」ですね。しごく当然だと思いました。興味のある人は『ニューズウィーク』のサイトで読んでください。
とはいえど下船もできず日本丸
「あるくみるきく」読者の皆さま、皆さまは航海士も機関士も、そして船長も兼ねているんですねぇ。
運転手歴代社長ランクつけ 高知 しばてん
無防備な男が並ぶ駅トイレ さいたま なんの菅野
それぞれの用事が渡る交差点 徳島 仲真平
運転を終えて後ろに戻すイス 千葉 天ノ川
●以上、本日(12月21日)の毎日新聞、万柳より。
第一句。人は、いつも、知った人に見られている。その意識が人をピンとさせます。
第二句。引ったくり犯には格好の狙い目ですね。
第三句。数日前に、こんな句もありました。夫々の事情を乗せて夜行バス。
第四句。一人に一台でない。複数人(家族?)で一台の車をシェアしている。温かみを感じる句ですね。母は小さく、かつて家の車に乗るときはこうでした。いまは父が介護生活で、車は母専用です。「後ろに戻す」一言の背後には、いろんな情景があります。
4年ほど前、ある幼稚園の園長先生を取材しました。「絆という字は、糸偏に半と書く。糸の一方は家庭が、一方は社会が持つ。両方で子育てしないとならない」というお話でした。感動的な話で、いまも記憶しています。
今年の漢字は、「絆」です。清水寺でお坊さんが大書する。
あれ? 筆順、間違ってない? 偉いお坊さんでも間違うんだ。そう思いました。
お坊さんは、旁(つくり)を「ソ」→縦棒→「ニ」の順で書いたのです。半は「ソ」→「ニ」→縦棒の順でしょ。
いや待てよ。「ソ」でなく「八」かもしれない。確かに活字では「八」です。であれば「半」でないかも。手元の小型の漢字字典には載っていない。一度調べてみよう。
今日は、(1)仕事がヒマで時間がある、(2)交通費節約、(3)運動、(4)思考の整理のため、新宿・市ヶ谷間を徒歩通勤しました。「あるくみるきく」読者の皆様も、適度な運動をして楽しく健康維持をしてください。