壁際椿事の「あるくみるきく」

東京都内在住の50代男性。宜しくお願いします。

生即絆

2011年12月16日 | あるく

今年の漢字に選ばれた「絆」は、もともと牛馬をつなぐ綱という意味。そのためか、どこか不自由なイメージがあります。「絆す(ほだす)」という読みもある。「情に絆される」は、義理と人情の板ばさみで、自由な意思で決断を下せない、というニュアンスがあります。

以上、「ニュースウォッチ9」の大越健介さんのブログ「現代をみる」で知りました。先日、当ブログで「大丈夫」を発する人の心理の裏を分析しましたが、絆は、それとは真逆にある漢字だと思います。

お節介、ありがためいわく、大いに結構なんじゃないかなぁと思います。人は、誰かの世話にならないと生きていけません。一人で生き長らえる赤ん坊はいないでしょ。大人も同じです。生きるということは、イコール他人に迷惑をかけることで、不自由なこと、すなわち絆なんだなぁ。

以上、今朝、新宿から市ヶ谷の事務所まで歩きながら、考えました。無理やり「あるく」にこじつけています。


カバン持ち

2011年12月16日 | あじわう

100億を賞与にしてと社員言い 熊谷 みゃーちゃん

100億もあったら自分でカジノ建て 愛知 藁稲木

私物化で野球ティッシュの共通点 大阪 トシノ

カジノでは何をしていたカバン持ち 川崎 さくら

エリエール社員の涙拭うため 平塚 石川久

●以上、本日(12月16日)の毎日新聞、万柳より。

第一句。100億って、大きすぎて実感が沸きません。仮に社員数が1万とします。100億÷1万で、100万円です。100万円のボーナス。ス、スゴい。これならイメージできますね。

第二句。100億あったら、東京スカイツリーが建つでしょうか。F35でしたっけ。次期主力戦闘機に選ばれたの。あれも1機100億ですね。1億の国民の命を守るためとして、1人当たり100円です。

第三句。私物化かぁ。

第四句。確かに。カバン持ち(秘書)がいるはず。完全なお忍びでしょうか。

第五句。泣くに泣けないでしょう。ツラ過ぎです。

今日は100億円特集でした。昨日は『あるくみるきく』を主宰した宮本常一の『土佐源氏』を再読しました。80歳のおじいちゃんの昔語り。小学校もロクに行っていない人ですが、記憶は鮮明で語彙(ごい)も豊富で、エロですが、とても頭のいい方だなぁと思います。「土佐源氏」も収録する『忘れられた日本人』は、読書の喜びを実感できる本です。

今日は快晴。だけど事務所にこもる日々なのは残念。「あるくみるきく」読者の皆様は、外のさわやかな空気を吸って、よい一日を。