『徒然草』

ある由緒ある神社。一般的には向かい合って配置される一対の狛犬が、互いに外を向いています。神社を訪ねた高名な学者がいわく、「さすがは○○神社、狛犬が外を向いているのは、何かいわれがあるに違いない」。

後日、近所の悪ガキが、狛犬の向きを変えるイタズラをしていたというオチ。

『徒然草』所収の有名なエピソードです。(1)権威や正統を鵜呑みにする愚、(2)権威や正統を鵜呑みにする人物の軽率、を伝えています。非常に好きな話の一つです。いずれじっくり『徒然草』を再読したいな。