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プロジェット・ピレッリ #17

<フロントエンブレムの意味>
プロの皆さんならご存知の通り、本来なら自動車会社のエンブレムを加工する
ことはご法度とも言えよう。だから往年のAMG、アルピナ、RUF、エッティンガー、
ABT、ノーテレなども、自社のコンプリートチューニングカーでは、一切メーカーの
エンブレムを付けず、独自のエンブレムを付けていた歴史があります。
独自エンブレムを作る余裕の無い小さなチューニング工房だと、高性能モデルの
ブラックアウトしたエンブレムを装着し、あくまでメーカー純正物ではない事を
主張していました。
これは実際にメーカーから摘発されていた事実もあるので(現在でもあります)
ワンオフや特注で無い限り、大量生産はメーカーの許しが無い限り許されない
状況と言えるでしょう。

それに比べ、つい最近まで車名をフロントエンブレムに付けていた国産車は
異例だったのかもしれません。そんな日本車も、海外輸出仕様はメーカーの
エンブレムをきちんと付けていましたので、国内販売されていない輸出仕様
エンブレム加工という技術が、国内で急激に発達したのでしょう。


<ゴールドエンブレムの歴史>
歴史を遡ると、ローマ帝国の馬車まで話が行ってしまいますが、
現実的な自動車の話をすれば、70年代後期の中東オイルマネーで買われた車が、
24金メッキ加工を施したドイツ車エンブレムが雑誌等で有名になり、その後、
この文化はこのアメリカ西海岸にも波及して、今のゴールドエンブレム文化も
大衆化しました。
皆さんもご存知の通り、ゴールド好きの東洋人には大変人気があるオプション
であり、数年前から中国エリアではフォルクスワーゲンのゴールドエンブレムが
少量ながら流通しているとの情報もあります。

<今回の作品>
今やエンブレムもプラスチック製が多いので、スプラングさんも特殊な方法で
「ゴールドメッキ風」に仕上げてあります。これが意外と大変な作業のようです。
今やゴールドスプレーなんて物もありますが、エンブレムという車の中でも
大切な部分ですので、良い道具を持った業者さんに預けるのが適切ですね。

画像は、明るい地下駐車場の蛍光灯の下で撮影。
化粧版(ナンバープレート)は自作品。
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