MY研究所

(えむわいけんきゅうじょ) ピアノの先生の日常と、音楽教室や音楽についてのお話。

結婚式には向かない曲

2008年09月20日 | Weblog
            

教室スタッフBさんの、最近の悩み。
近々 お友達が結婚されるので、
その披露宴の際、何か余興に歌う事にしたらしいのですが

B「先生~、何 歌ったらいいと思います?」

歌…と言われましても、私 余興では
ピアノやエレクトーンの演奏しか したことがありません。

知っている、いい曲…と考えてみても
パッとは 浮かばない。
器楽演奏と違って、メロディーが美しくても
歌詞が「結婚式では禁句」だと、歌えませんし。

まあ、歌詞が無い 器楽曲でも
日本でだけ「別れの曲」と呼ばれる
ショパンのエチュードみたいに
タイトルが 縁起悪くて、結婚式で弾けない曲はあります。

――もっとも 
タイトルは言わずに(一般の人は知らないと思ったらしい)
『ベートーヴェンの「悲愴ソナタ」2楽章』を弾いた
ツワモノも いますけど。(←注:私じゃありません)

私 「でも、歌の名曲って
   『別れ』とか、『片思い』とか
   絶対 式で歌っちゃだめな内容の歌詞が多いよね?」 
B 「そうなんですよ~。
   せつなさとか 悲しさとかを歌った曲の方が
   いい曲 多いのです~。」

うーん、それで
結婚式で 歌われる歌が「お約束」になっていくのか。
もともとの選択肢が 狭いのですね。

ちなみに
『結婚式の歌』と聞いて、最初に浮かんだのが
子供時代、父が好きだったため 散々聞かされた
シュガーの「ウェディング・ベル」だったのですが
これこそ、披露宴で歌ったら 誤解を招きますし…
(禁句だらけです)

Bさんの 悩みは まだ解決しそうにありません。

グレード13~11級

2008年09月19日 | 音楽教室
            

ヤマハが出版している ピアノのためのテキストに
『ピアノ スタディ』という本があります。

この「ピアノ スタディ」4巻が グレード10級に
5~6巻が グレード9級に 対応しているのですが
では、その前の1~3巻は 何に対応しているのか。
       
実は、昔の『基礎グレード』に当たる 
13~11級というものが存在し、それに対応しています。
(13~11級のグレード制度は、6年程前に始まりました。)

しかし、音楽教室を会場とした グレード試験では
10級から6級の試験しか ありませんよね。
11級なんて聞いたことも無いわ、という方も多いでしょう。

それも そのはず、13~11級までの試験は
その資格を持った、個人レッスンの先生が、
指導と試験官認定講座の 受講が必要)
いつものレッスン室で行う事になっているのです。

ですから、試験の日程も 自由自在。
そろそろ 受けてもいいかな、と思えば
「じゃあ、来週 試験をしましょう
と宣言して、申し込み用紙に記入していただき
1週間後に 試験、ということも可能です。
       
内容的には、学習者グレードBコースの『導入』ですね。
13級だと、
自由曲2曲・課題曲1曲(スタディの1巻から選択)
メロディー聴奏(または聴唱)ハ長調
ハーモニー聴奏(または聴唱・呼称)ハ長調・1度と属7

12級では、
自由曲2曲・課題曲1曲(スタディ2巻から選択)
メロディー聴奏・ハーモニー聴奏に
「メロディー視奏」(メロディーだけの初見演奏)が加わり、
調の範囲は、ハ長調と ト長調の 2つとなります。

11級は、演奏する曲が スタディ3巻からという以外
基本的に12級と同じ内容で
調の範囲が ハ長調・ト長調・イ短調 となります。
(聴奏・初見は 全て4分の4拍子で出題)
       
10級以上のグレードとの 大きな違いは、
「両手での初見演奏」と「伴奏付け」が無いところ。
もちろん、必ず受けさせるとは限りませんが
きちんと受けていけば、自然に10級へつながっていきます。

と、いうことで
生徒さんに受けてもらうことに、メリットはありますが

先生の方にしてみれば
講座の受講料が 高い
教材を一通り全部、購入しなければならない
このテキストを使っていないと試験ができない
ため、「ヤマハが テキスト販売するための陰謀だ」
とも言われています…。

しゃべりはOK

2008年09月18日 | 音楽教室
            

レッスンで、演奏についてアドバイスする時
同じフレーズや、同じ音型の繰り返しでは
表現を変化させていきましょうね、
という事を、よく 言います。

聴く人の 気持ちになって、
同じフレーズでも 新鮮に感じられるように
この流れの先に、期待を持たせるように。

これを、無意識に ごく自然にできる人もいますが
大抵の人は、何も考えずに弾くと 
一本調子の 抑揚の無い演奏となってしまいますから
頭で考えて、表現を工夫する必要があります。
       
この「考える」にも エネルギーは要りますから
ついつい、「省エネモード」になって
次の曲になると、また何も考えずに 弾いてしまい
同じ注意を 言われることになる 生徒さんがいました。

私  「だって、同じ事を 何度も同じように聴かされたら
    飽きるでしょ? そんなこと無い?」
生徒 「いえ、飽きますー。」
私  「なるべくワンパターンは避けようよ。芸がないし。
    関西人って、皆 芸人みたいなところがあるのになあ…」
生徒 「あ、私 関西人じゃありません。」
私  「あれ、そうだった?じゃあ、出身はどこ?」
生徒 「大阪です」

大阪は 関西でしょうが。

というか
そこに 芸を見せなくてもよいから
弾く方にまわしてください。

プラス思考かも。

2008年09月17日 | 音楽教室
            

来月、発表会ですが
同時期に、コンクールの予選もありまして
うちのクラスからも、
「舞台で弾くのが 好きー」という生徒さんが
数名、参加することになっています。

まあ、発表会だろうとコンクールだろうと
参加して 舞台で演奏する以上は、
その曲に まっすぐ向き合った
完成度の高い演奏を 目指してほしい、と思います。

正確に弾く事は『スタート地点』で、
自分なりの 音楽表現ができるように。
その曲の、どこを どう伝えたいのか 考えて。
何よりも、心をこめて。

「賞」は、『神様からの ご褒美』みたいなもので
『賞が 欲しい』なんて思って弾いても
いい演奏なんか できないからねー
と 皆に 言い渡しております。
       
そんなこんなで
現在 仕上げに向かっている最中ですが

まだ 暗譜ができていない子
曲がまとまり、暗譜もできているけれど
  ペダルのタイミングが 微妙にずれていく子
いい時と 良くない時とが 天と地で
  ハラハラ ドキドキさせられる子

と、心の平安は はるか遠くでございます。

先輩の先生に「そちらは いかがですか?」と
伺ってみたところ
「『止まらなければつっかからなければ
時間内におさまるからね』って、言い続けているところよ。」
(↑ 曲は自由だけど、時間制限があるのです)
という お返事をいただきました。

・・・・・

『間違えないで、通して弾けるように!』
という 言い方より、
いい集中ができるかもしれませんよね。

避難訓練

2008年09月16日 | 音楽教室
             

音楽教室では、毎年9月に 避難訓練があります。
講師だけで集まり、先生役・生徒役に分かれて
先生役の講師が、皆を先導し 
集合場所まで 移動するのです。

この避難訓練、毎年『先生役を 誰がするか』で
「○○先生、お願いします」
「いえ、××先生の方が…」
と 役の押し付け合い 譲り合いになってしまうのですが

今年の避難訓練では
「そういえば、今回は 誰が先生役ですか?」
「あ、決めないといけないんですよね。」
じゃあ、たまこ先生ね
「はい?」
『よろしく~

・・・・・

一番年長の先輩講師さんの ツルの一声で
あっさり 決まってしまいました。

確かに、私は前にも 先導役していますので
手馴れてはいるのですが。

・・・まあ いいか。
早く避難場所に集合すれば、それだけ早く終わることだし。

これ幸いと、過去最短記録で 誘導して避難。
(↑先輩方を せかして、走らせた後輩)

無事 訓練終了いたしました。


グレード試験官

2008年09月15日 | Weblog
             

久々に、グレード試験官の依頼をいただきました。
今回の学習者グレード試験は、ピアノの10級から6級まで。
試験会場は 自分の仕事先ではなく
他の楽器店の教室です。
       
試験官を依頼されると、派遣先・日時・連絡先
などが、案内されるのですが
今回の依頼書、添付されている地図が 大雑把・・・
駅から 徒歩5分と書いてあるのですが
5分あったら、違う方向へも 結構進めてしまえます。

着けるのだろうか。
迷わないだろうか。

試験官の最初の不安。

図書館の行列

2008年09月14日 | Weblog
            

これまで、いろいろ調べていることからも 
想像がつくかと思いますが
興味の赴くままに、いろんな本を借りている私は
図書館の常連です。
よほど忙しくない限り、週に1~2度は図書館へ通います。

もともと読書好きでして、
1週間に7~10冊くらいのペースで 読んでいきますので
読みたいだけ本を購入していては 間違いなく破産しますし
そもそも 本棚は、既に楽譜で8割がた占められていまして
新しい本を購入できたとしても、置き場所が無いのですね~。

レッスンのための研究資料は 基本的に専門書で
滅多に貸し出されることもないらしく
新品のように 綺麗な本が、すぐ借りられます。

一方で
娯楽のために 読みたい本、というものは
他の人も 読みたいわけですから
すぐには借りられず、予約を入れ、返却待ちとなります。

人気の本は、予約も殺到して 
結構な順番待ちとなりますから、
なるべく避けるように 気をつけるのですが
たとえ100人以上順番待ちとなっても
どうしても 読んでみたい本は あるもので
そんな時は、覚悟を決めて 予約します。

今年の2月、168人予約が入っている本を
思い切って予約しました。

そして 今月。
7ヶ月経って、やっと順番が回ってきました。
ああ、長かった。

ちなみに この本、私の後に 
140人くらい 順番待ちされています。

とっとと読んでしまわないと。

実は 乾いていたの

2008年09月13日 | Weblog
            

休みの日に、友人と大阪市内へ出かけ
半日ほど、ショッピング&食事を してきました。

もっとも、特にたくさん買い物をしたわけではなく
雑貨屋さんを ひやかしたり
文房具(レッスンシールや便箋)を見たり
楽譜を物色したり
という感じだったのですが。

その時、友人から
『たまさん、全然 水を飲まないね』と
感心したように 言われました。
       
友人の方は、500mlくらいのペットボトル飲料を
自動販売機やドラッグストアで 2~3回購入し
ちょこちょこ水分補給していたのですが
その間、私が 何も飲まない事に 違和感があったようです。

私 「そんなことないよー。
   午前中は たっぷりお茶を飲んできたから。」
友人「でも、午後から一度も水飲んでないでしょう?
   のど、渇かないの?」
私 「うん、平気だけど?」

職業柄の習慣でしょうか。
水分を取ると、お手洗いに行きたくなるし
レッスン室で 飲み物は飲めませんから
レッスンが始まる前から 帰宅するまで
何も飲まなくても、平気になってしまっています。
(その代わり、出かける1時間前までは
 巨大マグカップ5杯くらいのお茶を飲んでいる)

言われてみれば、ちょっと不健康かも。

            
心置きなく水分補給を心がければ
どのくらい飲めるのだろうか と 
試しに 2ℓ入りの ミネラルウォーターを買って
どんどん飲んでみることにしました。

結果。
半日で、軽く1.5 ℓ。
(↑ 午前中は 1ℓくらいお茶を飲んでいる)
こんなに飲めるとは 思わなんだ…。

ちゃんと 水分補給、しよう…

ステージア mini

2008年09月12日 | 音楽教室
            

エレクトーン新機種の ステージアと
一つ前の世代の機種  EL900m。
現在 個人レッスン室に入っているエレクトーンは
この どちらかなのですが
生徒さんの所有楽器に、ステージアは ほとんどなく
大抵、ELシリーズの50番台から 良くて500くらい。

EL機種同士だと 系統が同じなので、
自宅の楽器が古くても、まあ 何とかなります。

教室がステージア、生徒さん所有はELという場合は
どちらもフロッピーディスクが 使えるので、
ELS(ステージア)からELシリーズ(旧機種)へ
データ変換して、自宅の練習に使ってもらうことが
(いささか苦しいながら)できます。
              
今度、教室へ やってきた生徒さん。
お持ちの楽器が『ステージア mini』でした。
うーん、こういう機種が出たことは知っていたけれど
実際に触ったことは ないのですよね。

というわけで、
グループの空き教室へ行って
どんな楽器なのか、確認してきました。

・・・・・

これ、フロッピーディスクが使えません。

ELを使っている個人部屋でのレッスンとなると
教室で作ったデータを お持ち帰りできない
mini用に 変換して持って帰ることもできない
市販のデータも、自宅に合わせると教室では使えない
ということに。

とりあえず 空き時間に、ステージアを使って 
「フロッピーディスクのデータを
 ELからELS(ステージアシリーズ)用に変換し
 USBメモリに移し変え」
これを繰り返しつつ、

教室の楽器がステージアに変わるのを
待つしかなさそうです。

幸せ~

2008年09月11日 | Weblog
            

ジブリと並んで 人気のディズニー。
ピアノもエレクトーンも 曲集がいっぱい出ています。
発表会ともなれば、
「星に願いを」「いつか王子様が」
「ホール・ニュー・ワールド」「美女と野獣」
このあたりは、必ず誰かが弾いています。

かく言う私も、最近 エレクトーンの曲集を購入し
ディズニーの「シンデレラ」のメドレーを弾いていました。
これまた、有名な曲が多いですよね。
仕事の歌・ビビディバビディブー・いつか王子様が

最近、わけあって これを弾くたび
頭の中に「カボチャの馬車」が浮かんでくるのです。
       
実は
以前、ある「お取り寄せスィーツ」の本を読んだ時
ふと目に留まった お菓子がありまして。
「食べてみたい」とは思ったものの
『1個 約12人前』という表記に 恐れをなし
今まで 注文できずにいた、憧れのスィーツ。

しかし
この度 親戚が集まる機会がありまして
「今なら、これが届いても 賞味期限以内に食べられる!」と
思い切って 注文いたしました。


まるごと カボチャです。
皮まで全部、食べられます。

満足。

ちなみに、
製造元の会社 イエローパンプキンさんのお店のマークは
まさに「カボチャの馬車」です。
カボチャ好きさんには、おすすめ。
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