MY研究所

(えむわいけんきゅうじょ) ピアノの先生の日常と、音楽教室や音楽についてのお話。

グレード13~11級

2008年09月19日 | 音楽教室
            

ヤマハが出版している ピアノのためのテキストに
『ピアノ スタディ』という本があります。

この「ピアノ スタディ」4巻が グレード10級に
5~6巻が グレード9級に 対応しているのですが
では、その前の1~3巻は 何に対応しているのか。
       
実は、昔の『基礎グレード』に当たる 
13~11級というものが存在し、それに対応しています。
(13~11級のグレード制度は、6年程前に始まりました。)

しかし、音楽教室を会場とした グレード試験では
10級から6級の試験しか ありませんよね。
11級なんて聞いたことも無いわ、という方も多いでしょう。

それも そのはず、13~11級までの試験は
その資格を持った、個人レッスンの先生が、
指導と試験官認定講座の 受講が必要)
いつものレッスン室で行う事になっているのです。

ですから、試験の日程も 自由自在。
そろそろ 受けてもいいかな、と思えば
「じゃあ、来週 試験をしましょう
と宣言して、申し込み用紙に記入していただき
1週間後に 試験、ということも可能です。
       
内容的には、学習者グレードBコースの『導入』ですね。
13級だと、
自由曲2曲・課題曲1曲(スタディの1巻から選択)
メロディー聴奏(または聴唱)ハ長調
ハーモニー聴奏(または聴唱・呼称)ハ長調・1度と属7

12級では、
自由曲2曲・課題曲1曲(スタディ2巻から選択)
メロディー聴奏・ハーモニー聴奏に
「メロディー視奏」(メロディーだけの初見演奏)が加わり、
調の範囲は、ハ長調と ト長調の 2つとなります。

11級は、演奏する曲が スタディ3巻からという以外
基本的に12級と同じ内容で
調の範囲が ハ長調・ト長調・イ短調 となります。
(聴奏・初見は 全て4分の4拍子で出題)
       
10級以上のグレードとの 大きな違いは、
「両手での初見演奏」と「伴奏付け」が無いところ。
もちろん、必ず受けさせるとは限りませんが
きちんと受けていけば、自然に10級へつながっていきます。

と、いうことで
生徒さんに受けてもらうことに、メリットはありますが

先生の方にしてみれば
講座の受講料が 高い
教材を一通り全部、購入しなければならない
このテキストを使っていないと試験ができない
ため、「ヤマハが テキスト販売するための陰謀だ」
とも言われています…。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。