MY研究所

(えむわいけんきゅうじょ) ピアノの先生の日常と、音楽教室や音楽についてのお話。

ピアノ弾き比べ

2009年05月12日 | Weblog

先日、お師匠様のレッスンを受けた時のこと。

ちょっと用事があったらしい師匠から
「先に部屋で練習していて」といわれ
はい、と部屋に入ってみたら
蓋の開いたグランドピアノが2台。

はて、どっちで演奏したものか、と
ピアノを眺めていると
片方はヤマハ、もう片方はボストンの字が入っています。

ボストン
名前は知っているけれど、弾いたことがないピアノです。
確か、スタインウェイの設計で、カワイが制作しているとか

ほほ~ これが。と眺めつつ、
とりあえず
手前にあったヤマハのピアノを試し弾き
続けて、ボストン。

音質と響きが全く違いました。

そろそろ調律時らしくて、
どちらもベストの状態ではないのですが

ヤマハの音が、窓ガラス越しに見る曇空だとしたら
ボストンの音は、窓を開けて見るコンビニの照明

・・・すみません、変な例えで

つまり、言いたかったのは
ヤマハのピアノの音色は、クセが無くて自然だけど
 ガラス越しに見るような、もどかしいという印象

ボストンのピアノは
 タッチに敏感に反応して、まっすぐ響いてくる音で
 惜しむらくは、先にも言ったように調律時らしく
 いささか三味線のようにペンペンと響く音だった
というわけなのです。

どちらもベストだったなら、
ヤマハはきれいに磨かれたガラス越しの青空
ボストンは直接見る月や花火の光
という音だったのでは。

これで、弾いたグランドピアノは6種類目。