【ただいま読書中】

おかだ 外郎という乱読家です。mixiに書いている読書日記を、こちらにも出しています。

人の大きさ

2015-03-15 07:15:32 | Weblog

 「人は有限の脳で無限について考えることができる」という言葉があります。これは人に勇気を与える言葉ですが、現実として「身の丈以上のこと」を実際に考え実行している人が、さて、どのくらいいるのでしょうか?

【ただいま読書中】『剣客商売全集第4巻』池波正太郎 著、 新潮社、1992年(98年3刷)

 第7巻「狂乱」と第8巻「隠れ蓑」が入っています。
 父親の秋山小兵衛は相変わらずひょうひょうとしています。息子の大治郎の道場には、二人目の弟子が現れました。もちろん小兵衛や大治郎が関与しなければならなくなる「ドラマ」付きで。
 先日読書したばかりの『孤児の物語』には「河童」が登場しましたが、こちらにも「河童」が登場します。登場しただけではなくて、不逞の剣客の鼻を切り飛ばして逃げていきます。いやいや、剣呑な「河童」です。
 昔のテレビドラマ「コンバット」では、戦死するのはゲスト出演者だけで、レギュラーメンバーは必ず生き残ることになっていました。これはもちろん「戦場」ではなくて「テレビの事情」によるものです。それと同じように、本書でも「レギュラーメンバー」はきっちりと生き残ってくれます。死ぬのは“ゲスト”。ただ、剣客商売ですから、いつ“事故”が起きるかはわかりません。あまり安心はせずに、読み続けることにいたしましょう。



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