バブルの頃「フランス料理」と言えば「三つ星レストランのフルコース」とほぼ同義で日本では言葉が使われていました。だけど「日本料理」が「一流料亭の会席料理」だけを意味するわけではないのと同様、「フルコース以外のフランス料理」もあるのではないか、と私は思っていました。たとえばフランスの郷土料理とか家庭料理とか。日本でも同じですよね。
【ただいま読書中】『フランス郷土料理』アンドレ・パッション 著、 河出書房新社、2020年、8800円(税別)
本書では行政区分に従ってフランスを13の「地方」に分けています。しかしその一つ一つがベルギーやスイスとほぼ同じ大きさなのですから、簡単にまとめることは難しいのではないか、と私はまず地図を見ながら思います。そしてページをめくると、見たこともない料理がレシピ付きで次々に登場。そのどれも美味しそう。私は「フランス料理」について詳しくありませんが、それでも「フランスの雰囲気」が立ち上っているような気がします。これらを食べ歩くのは、楽しい旅になるでしょうね。というか、その前に私は日本の郷土料理を食べ歩かなくちゃ。食べたことがないものがまだまだいっぱい残っていますから。
コロナ禍が早く収束してくれないかなあ。