日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

香港にミルクの買出し

2009-09-11 | 中国の社会・文化・歴史等
 SMCPのニュースですが、メラミン事件から1年がたとうとしていますが、未だに香港まで粉ミルクを買いに来る中国人が沢山いるようです。

 チャンさんは毎月第三週には粉ミルクが切れるために香港の仙水まで買出しに出かけている。なんでも香港で粉ミルクを買うのは99%は中国大陸の人だそうです。メラミン事件直後に比べれば少なくなったようですが、それ以前に比べればやはり量は多いようです。

 中国税関が先月サイトの上で、昨年のメラミン事件の影響は未だに続いていると公表しています。また、国内のミルク会社の危機だとも発言しています。

 今年上半期に12万9千トンの粉ミルクが輸入され、これは昨年同期比の倍になるそうです。

 中国の富裕層は香港まで来て買うか、ネットで日本やオランダ、オーストラリアから購入しているとか、アメリカ製の粉ミルクを香港で買うと80元(1000円位)安く済む。でも、問題は価格ではなく品質に懸念が無い等と書かれています。

 中国国内の粉ミルクメーカーは、メラミンの首班だった三鹿が倒産、蒙乳も大きな損失を出して穀物企業コフコの傘下に入りました方光明という上海のミルクメーカーは今年の売上が70億円程度で2年以内に倍になるだろうという予測を出していますが、一方、シンセンのVanguardが経営するOleスーパーでは、国内産の粉ミルクは取り扱わなくなったそうです。事件後全てを棚から下ろし、今は外国産のみを取り扱っているとの事。

 広州に住む李さんによると、中国人にとって汚染された食の問題は現実であり、食品検査監督が改善する事を望んでいるが、当面の間は無理だろうとの事

「中国製の食品を買うことが危険なことは知っているよ。でも選択肢が無いんだ」。

自分を守る為にも有名なブランドの有るレストランに行くんだ。だって、そこならブランドイメージを壊さない為によりまともな食事を提供するだろ」
"http://www.scmp.com/portal/site/SCMP/menuitem.2af62ecb329d3d7733492d9253a0a0a0/?vgnextoid=5064b1b558a83210VgnVCM100000360a0a0aRCRD&ss=China&s=News

さて、最近中国は輸入食品に関して、正式な輸入に当たり品質検査を行ったことを示すシールを貼っていない食品の販売を禁止する旨公表しました。一方、外国産のミルクなどに関しては輸入量を抑える、検査を厳しくする、等の政策を公表し、実際に検査プロセスには以前より時間もかかり、かつコストも増加するようにしています。

 赤字に示していますが、中央政府が幾ら厳しく検査を行っても、国内の各企業は地方政府とさまざまな関係を構築しています。企業と政府の関係=贈賄がからんでいます。それに、地方にとっては企業は雇用を確保し、税金を納め、さらにいろいろと上納金や個人的なお小遣いを出してくれる、一種のお財布のような存在になっています。

 だからね。。。中央政府が何を言おうが、現実は中々改善しないんですよね。そして、これが中国の最大の弱点なんですけど、5000年の歴史としか言いようが無い部分なんですよね。

 
 
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日中両国世論調査 1

2009-09-11 | 中国の社会・文化・歴史等
 China Dailyの記事を見て、日本側の記事を見て、その表現のギャップに。。

China Dailyより
 CHina Dailyと日本の言論BPO(日本の主要なシンクタンクとして紹介されています)が共同で行ったリサーチによれば、日中両国共に人々は両国の関係がアメリカとの関係より重要だと回答した。日本側は、60&が日米関係と日中関係は同等、25%は日中関係のほうが日米関係より重要と回答した。

 中国では知的水準の高い人の半分は日中関係が中米関係より重要とした一方、地方の高卒以下の人たちだとその数字が半分になるようです。

 評者によれば、この中日両国関係の重要さは主に経済的な相互関係によってもたらされており、2007年に中国の貿易相手国の1位が日本になったことと、アメリカの金融危機も関係している。

 調査によれば、中日両国民共にお互いに半数以上が嫌いあっているが、昨年より改善している。

 中国側の平均的な人は、32.6%が日本に良い印象をもっており、3.3%増加した。大学生になるとこの比率が45.3%になる。
 
 一方日本では、26.6%の日本人が中国に良い印象をもっており、昨年より2.5%改善した。

 しかしながら、メディアのバイアスがかかった報道のために改善率はh低いと言論NPOはみなしている。両国国民は主にテレビのニュースや新聞でお互いの国のことをしっている。75%の普通の中国人は国内の日本に関する報道を信じているが、33%以下の大学生しか国内のメディアを信じていない。一方日本では33%以下の日本人しか中国に関する自国の報道に疑いを持っていない。

 調査によれば、15%の日本人しか中国を訪問したことも中国人の友人もいない。日本にとって中国は近くて遠い国で、メディアにミスリードされている事が調査でも判明したと言論NPOの久保氏は語る。

 China Dailyの郭編集委員は、メディアは目を引く報道をするがそれが事実を伝えるものではないと語る。http://www.chinadaily.com.cn/china/2009-08/27/content_8620873.htm


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