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亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

リスク資産離れ、引き金を引いたのは?

2006年06月19日 17時18分19秒 | 金融市場の話題
この1ヵ月あまりにわたる株式市場の連鎖安をはじめとする各市場の乱高下の背景を探ろうという特集や分析記事が目立ち始めている。株式などはよく景気の先行指標とされるので、その経験則からすると先行きの深刻な悪化を織り込み始めたとなるが、足元の企業業績やマクロデータを見る範囲では、好調さは持続しており、どうもそれほど弱気できないし・・・・結局、金余り相場の揺り戻しなのか・・・という要は、よくワカランという結論が主流を占めているように見える。鍵を握っているのは、「グローバル化」と「IT化」であるのは間違いなかろう。それが生産性革命をもたらし賃金(労働コスト)上昇を抑え、企業の体質を強くし、もって株価を支えというシナリオは美しいのだが、それにしても万能というわけではあるまい。事実、「IT革命で景気循環は無くなった」などという論点はとっくに葬り去られているではないか・・・という思考の流れになる。個人的には、企業がキャッシュを抱えているのは確かだから、いわば実体経済の活動のなかで散布されたマネーと、もっぱら金融政策的な観点から散布され今や回収されているマネーという2つの流れがあって、いまそのせめぎ合い状態にあるというイメージなんだけど、これも抽象的かな?

まぁ、聞くところによるとそもそも連鎖株安の始まりが米国でのエマージング(新興株)・ファンドの解約急増らしいのでNY株が急落する中でのドル高、米長期金利下落という流れはレパトリ(資金の本国回帰、資金回収)で説明がつくが、その理由がなんだ?ということ。結局、よくワカランと。気まぐれ投資家の動きに市場全体が付和雷同的に追随したのかという心理説にも説得力はありそうだ。

金など、インフレ・マインドを蔓延させたくない金融当局が意図的に下げさせた、などという見方まであって、その状況証拠(と言えるか否かも受け取る人によって違うんだけど)を上げて論証しようとの試みのレポートも出回っている。またか~、というくらい最近のような値動きのときには出てくる話。

いま、ふと気付いたのだが3週連続で日曜日が空欄になってしまった。1週間前は京都に居たが、あれからずいぶん時間が経ったような気がする。なんだかこの1週間は長く感じた。今週は既に夏至だ・・・・・やはり時間の流れは速い。ということで夏らしい写真を1枚。

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