亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

「うかつだった」とバーナンキは言う

2006年05月24日 14時19分49秒 | 金融市場の話題
(13:50)昨夜は外での食事会で最後に学生時代の親友が仕切っている(?)ホテルでその当人を交えて飲んでいて遅くなってしまった。楽しいワクワクする酒だった。このホテル18階がお台場、ベイブリッジを見ながら入れる風呂になっていて、おもしろいつくり。反対側には東京タワーという眺望。スタッフは椿山荘・フォーシーズンから来ている。つまり藤田観光、、となると大株主が同和鉱業で・・・メタルに関係してくるね(あまり関係ないか)。

さて入梅したような東京の天候は、そのまま株式はじめ金市場まで湿っぽくしているかのようだが、昨日の金市場はTOCOM(東京工業品取引所)の先物価格が売り崩されたかのような雪崩状態で取引を終わることになった。同じ時間帯のスポット価格から判断しても、どうしてこんなに売り込むのかと疑問だったが、相場観なのだろうねぇ。本日午前の段階では一転して海外高を映した大幅高。昨日の下げに対し全値戻しだが、逆にここまで買う?という感じ。市場の反応も極端から極端へ、といったところ。一昨日、「ここはじっくり様子を見て」とか「引きつけて」とか「そろそろ準備を」とか書いたが、リスク分散のひとつである時間分散という考え方が有効な環境に見える。スパッと底値を買って・・・などということは結果論であって、誰も意図してできませぬ。

それにしても世界的にマーケットは右往左往という状況だが、その元を正せばバーナンキFRBではないかと週末に書いたが、今朝は上院銀行委員会での証言がニュースになっている。昨今の株価の下落は、インフレ懸念により金利上昇の可能性を嫌ったもので、FRBとしてもインフレは警戒していること。次回6月28、29日の政策は今後の経済データにより判断するので、それらを注視しているとしている。今朝盛んに取り上げられていたのは、今月初めにCNBCアンカーのマリア・バーティロモ女史が番組中(Closing Bell)で明らかにして波紋を呼んだ、バーナンキ議長自身がホワイトハウス主催の食事会で彼女に話した市場の反応に対する意見ついての報道。「うかつだった」として「今後は定例の公式会見のみにする」と反省しきりといった内容。あっさり認めたことで、むしろバーナンキ体制への評価に“ひび”が入ったイメージに映るがどうだろうか。

冒頭のホテルだけど下に載せておきます。夜景がきれいだった。

ホテル

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3 コメント

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ロシア外貨準備 (いつも拝見しております)
2006-05-25 21:45:58
お疲れ様です。



実際に行動しているようですね。

「金」・ユーロの比率を上げてドルを下げたようです。



国内市場では、短期市場の動きが面白かったですね。

とうとう日銀が5000億円突っ込みました。

それでも短期金利は急上昇しましたが、明日以降動きが楽しみです。

ここんとこ、株は調整しているのに、債権市場は1.8%台を維持できず、短期金利も急上昇とにわかに波乱含みです。



巨額為替介入と量的緩和解除の清算は今のところ穏やかに進んでいるようですが、日銀の舵取りが見物ですね。
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祝高値0.1%達成 (いつも拝見しております)
2006-05-26 20:36:57
加重平均0.076%に終わりましたが、手に汗握る展開に楽しさ倍増です。

来週に期待したいですね。

問題はこの動きが中期から長期へと波及するかどうかにかかっています。

外銀中心の調達という話なので、円キャリー絡みかなと思わせる節がありますが、結果は後日の楽しみとしましょう。



長期債については勘違いでした。

今日も買われて1.855%でした。失礼しました。

もう少し売られてもおかしくないはずですが、株式市場の状況を見るに「質への逃避」となっているのでしょうか?
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短期市場から目が離せない (いつも拝見しております)
2006-05-30 07:13:45
先週末から新聞上でも見られるようになった短期市場ですが、供給額が3兆5000億円だそうです。

経済政策を優先させるがための数値目標の設定は正しいと思いますが、この国は実弾による介入による操作が好きなようです。

本来、これほどの介入額は通貨当局者の引責を求めるべきかと思いますが、不思議と何の音沙汰もありません。

数年前の数十兆にのぼる為替介入から見れば、まだ小さいとはいえ、つい数ヶ月まで当座預金に30兆円積んでいて、金利が思うように動かなくなっての実弾介入です。

やがて「信用」通貨に何らかの影響を及ぼさないか心配です。
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