市場予想通り政策変更なしとなったFOMC(連邦公開市場委員会)。投票権を持つメンバー10人全員が据え置きに賛成票を投じた。ここまで3会合連続で複数の反対者がいたが、議長の説得が功を奏したというよりも、この段階で利上げを主張するほど経済に力図強さはなく、さりとて強硬に利下げを主張するには“弾”は尽きかけており、今後に取っておこうということか。
今回新たに公表したFRB当局者の金利・経済見通し(ドット・プロット)では、今回のFOMCメンバー17人中13人が少なくとも2021年まで金利変更はないとの見通しを表明。4人が来年は1回の利上げが実施されるとの見方を示した。2020年は利下げが適切となるとの見方を示したメンバーはいなかった。 見通しについてもメンバー間の見解の相違が問題視されてきたが、今回は見事にそろっている。政策金利の見通しを図で示すドット・プロット(ドット・チャート)は上下に幅のないフラットなものになった。利下げの停止は、利上げ局面入りを意味しない。そもそも利下げ局面入ってないにもかかわらず、予防的に利下げしただけなのだから。
前回10月の「この見通しに対する不透明感は残る」とした部分が削除された声明文を含めて、総じて来年の米大統領選まで緩やかな経済成長が続き、失業も低水準にとどまるとの見方を示し、金利が現行水準にとどまる公算が大きいということに。
「平穏」という印象で、リスク・ファクターが一気に後退したわけでもないが、今回のFOMCが与える印象はそう表現せざるを得ない内容となった。利下げも利上げも必要ない環境が続きそうだと。この見通し通りならば、11月末に向けて米国株式市場が過去最高値を更新したことに象徴される金融経済環境を意味する「ゴルディロックス(適温経済)」が継続する見通しとなる。もちろん、そうは言うものの状況を注視するとはしている。サドンデスがあるとすれば、○○ショックということに。
さて英国の総選挙が始まっている。保守党が予想どおり過半数を取れるのか否か。取れなければ波乱に。
今回新たに公表したFRB当局者の金利・経済見通し(ドット・プロット)では、今回のFOMCメンバー17人中13人が少なくとも2021年まで金利変更はないとの見通しを表明。4人が来年は1回の利上げが実施されるとの見方を示した。2020年は利下げが適切となるとの見方を示したメンバーはいなかった。 見通しについてもメンバー間の見解の相違が問題視されてきたが、今回は見事にそろっている。政策金利の見通しを図で示すドット・プロット(ドット・チャート)は上下に幅のないフラットなものになった。利下げの停止は、利上げ局面入りを意味しない。そもそも利下げ局面入ってないにもかかわらず、予防的に利下げしただけなのだから。
前回10月の「この見通しに対する不透明感は残る」とした部分が削除された声明文を含めて、総じて来年の米大統領選まで緩やかな経済成長が続き、失業も低水準にとどまるとの見方を示し、金利が現行水準にとどまる公算が大きいということに。
「平穏」という印象で、リスク・ファクターが一気に後退したわけでもないが、今回のFOMCが与える印象はそう表現せざるを得ない内容となった。利下げも利上げも必要ない環境が続きそうだと。この見通し通りならば、11月末に向けて米国株式市場が過去最高値を更新したことに象徴される金融経済環境を意味する「ゴルディロックス(適温経済)」が継続する見通しとなる。もちろん、そうは言うものの状況を注視するとはしている。サドンデスがあるとすれば、○○ショックということに。
さて英国の総選挙が始まっている。保守党が予想どおり過半数を取れるのか否か。取れなければ波乱に。