さてさて米中第1段階の合意は、色々報じられたような内容となった。合意を好感し13日午前のザラバで過去最高値を更新した米国株(主要3指数)だったが、結局、行って来い状態で上げ幅を削って終了となった。逆にロンドンからNYの午前にかけて弱含みに推移した金市場は、後半の取引で買戻しの動きが強まり上昇となった。
米国が12月15日に予定していた新規の対中関税の発動を見送る一方で、現在発動されている関税の大半が維持されることが明らかになったことで市場の楽観ムードは後退。また合意内容の文書化がこれからであること、中国側が発表した合意内容が米国側のものと温度差があったことから、むしろ慎重な見方が台頭。合意に対する市場の期待値が、中国側が既存の関税の段階的な撤廃を言い出したところから上がっており、やはりそこまで折り合えないという結果に。9月発動分1200億ドル相当の製品に対する関税を従来の15%から7.5%に引き下げるとしたものも、中国側は全廃を要求していたとされる。当初はその線で進んでいたと思われるが、決定に際しホワイトハウスが、複数の関係者に“お伺い”を立てたところ、そこまでの妥協は蹴られたもよう。前にここで保守派の声が高まっていると思われると書いたが、大統領の再選を目指す意向も、オールアメリカンの方針には逆らえずというところか。それでも妥協はなった・・・・しかし、中国は納得せずということもあるが、その中国も傷んでいるのでボールは中国側に投げられた。印象としては、米国側とくにUSTRライトハイザー代表の発言は多分に希望的観測のように思われる。
先週末13日夜のサンプラザ・セミナーに参加いただいた皆様、12月第2金曜日という忘年会シーズンのゴールデン・タイムにもかかわらず、ありがとうございました。取り上げた内容の中で、この10月中旬以降の米国株の過去最高値更新のくだりで、話の内容に変わりはないのですが言い忘れたことがありました。それは、7月以降3連続の利下げと、短期金融市場対応の資金供給のくだりについて結論は変わりませんが、「正しい政策が次の誤りにつながって来たのが、ベルリンの壁崩壊後30年の金融市場だった」ということです。FRBはやり過ぎたと思います。
米国が12月15日に予定していた新規の対中関税の発動を見送る一方で、現在発動されている関税の大半が維持されることが明らかになったことで市場の楽観ムードは後退。また合意内容の文書化がこれからであること、中国側が発表した合意内容が米国側のものと温度差があったことから、むしろ慎重な見方が台頭。合意に対する市場の期待値が、中国側が既存の関税の段階的な撤廃を言い出したところから上がっており、やはりそこまで折り合えないという結果に。9月発動分1200億ドル相当の製品に対する関税を従来の15%から7.5%に引き下げるとしたものも、中国側は全廃を要求していたとされる。当初はその線で進んでいたと思われるが、決定に際しホワイトハウスが、複数の関係者に“お伺い”を立てたところ、そこまでの妥協は蹴られたもよう。前にここで保守派の声が高まっていると思われると書いたが、大統領の再選を目指す意向も、オールアメリカンの方針には逆らえずというところか。それでも妥協はなった・・・・しかし、中国は納得せずということもあるが、その中国も傷んでいるのでボールは中国側に投げられた。印象としては、米国側とくにUSTRライトハイザー代表の発言は多分に希望的観測のように思われる。
先週末13日夜のサンプラザ・セミナーに参加いただいた皆様、12月第2金曜日という忘年会シーズンのゴールデン・タイムにもかかわらず、ありがとうございました。取り上げた内容の中で、この10月中旬以降の米国株の過去最高値更新のくだりで、話の内容に変わりはないのですが言い忘れたことがありました。それは、7月以降3連続の利下げと、短期金融市場対応の資金供給のくだりについて結論は変わりませんが、「正しい政策が次の誤りにつながって来たのが、ベルリンの壁崩壊後30年の金融市場だった」ということです。FRBはやり過ぎたと思います。