亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

飛び続ける米経済

2024年01月24日 18時34分43秒 | 金市場

地球温暖化はほんとかね?と言いたくなるような寒波襲来。風があるので外出時は顔が痛くなる寒さだった。この時期らしいと言うべきか。

 

23日アジア時間にブルームバーグ通信が株安が続く中国にて「当局が2兆元規模の資金を活用し株安対策を検討」と報じたことを受け、この時間帯に前日までリスク回避で買われていた米国債に売りが出て、利回りは上昇。米10年債利回りは直近の高水準である4.13%を超えて推移した。しかし、時間外のNY金は米長期金利の上昇を嫌気せず、むしろ高値追いで2039.30ドルまで上昇。これがこの日の高値となった。

類推するに、テコ入れ策がその通り実行されるなら、2月10日に始まる春節に向け金需要の高まりが期待できるということだろう。NY金はNYの終盤に上げ幅を削り結局前日比3.60ドル高の2025.80ドルで終了。

 

先週は17日に発表された米12月小売売上高が2カ月連続で増加し、市場予想(0.4%増)を上回った。個人消費が伸びていることが確認されたことは、基調的なインフレ圧力が長期化する可能性を示唆するとの指摘がある。したがって、米連邦準備理事会(FRB)による最初の利下げ時期の見通しを年央まで後ずれ(6月あるいは7月)させると同時に、利下げペースは予想より緩慢になる(利下げ幅の縮小)との見方が出ることになった。

今週は明日25日(木)に米10~12月期実質GDP速報値の発表が控える。市場予想は前期比年率2.0%の伸びと前期(確報値)の4.9%からの減速を読んでいる。一方、アトランタ地区連銀が米商務省と同様のモデルを使い予想するGDP予測値(GDP・Now)によると、1月19日時点で2.4%の伸びが予想されている。思ったほどに減速しない米経済に対する評価の揺れが、利下げ見通しにどう影響するか今後のポイントになりそうだ。

個人消費の強さが出色。。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 大相場は金ETFへの本格的資金... | トップ | 米GDP上振れでも下げないNY金 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

金市場」カテゴリの最新記事