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亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

急低下した米国指標 (NYプラチナ 金との価格差過去最大)

2020年03月17日 22時19分33秒 | 金融市場の話題
やっと株式市場も小康状態というか売り一巡という感じになってきたと言いたいところだが、本日午前に日本株の反発が見られ総花的な上昇だったので、インデックス買いの印象が強かった。・・・で、やはり日銀のETF買いが入っていたことが夕刻に判明。さすがに昨日ETFの買い入れ枠を倍増すると発表をしたばかりということだろうか、1204憶円ほど買ったと。前回これまでの700憶を少し超える規模から1002憶円に増やしたので、おいおいおいと思っていたが、市場の安定に資するということで大きく増やしたようだ。底抜け下落の恐怖心理を和らげる効用はあるものの、外国人売りの受け皿になっている面もありそうだ。本日の欧州株も現時点(22時)では落ち着いているようだし、ダウの先物も242ドル高ほどで推移しているので、こちらも現時点で下げ止まりということか。

米国関連で16日に発表された3月のNY連銀製造業景況指数は、新型コロナの影響が表れて以降最初のデータだったが、-21.5と2月の+12.9から34.4ポイントもの低下となっていた。下落幅は過去最高とのこと。水準も2009年3月以来というから、まさにリーマンショック後の米国が真っ暗闇の中でFRBが本格的な量的緩和策に乗り出したタイミングの時期に当たる。そこまでの数字が出てくるほど足元で、市場の暗転が起きているということになる。

1カ月前まではFRB高官も米国経済は強いといい、金利水準は年内このままでオートパイロット状態でよしとし、まさにゴルディロックス(適温経済)ぬくぬくという風情だった。それが今や、ポジションを閉じるのに資金不足したり借り換えが不安だったりで、ドル需要が一気に上がり資金が取り難くなっている。資金の出し手も身構え、株価暴落により金融経済のステージが変わってしまっている。

16日のNY金は結局下値は1450ドルで止まったものの、1日を通せばFRBの緊急利下げに反応して駆け上がったアジア時間の1574.80ドルとの落差は124.80ドルで2013年4月以来の規模となった。

この日、金市場に値動きが大きかったのがプラチナ。アジア序盤には775.00ドルの高値を見ていたが、金同様にロンドン時間中盤に急落状態となり一気に562.00ドルまで売られることに。さすがに600ドル割れの水準では買戻しの動きが見られ、直ぐに反発し650ドル前後での取引に移行。そのまま657.70ドルで終了となった。前日比では86.20ドル安となる。600ドル割れの水準は2002年11月以来の安値となる。プラチナの下げが拡大したのは、(プラチナ触媒が使用される)ディーゼル車の販売拠点の欧州市場の混乱が拡大していること。中核国ドイツも国境封鎖に近い措置が取られ、新たにスペインでは非常事態宣言が発令されている。欧州市場では株価急落の中で最高格付けのドイツを含め、主要国の国債も売られている(利回り上昇)。キャッシュ調達の動きとみられる一方で、欧州売りの様相も帯びたものと思われる。さらにこの日のアジア時間に発表された、中国の1-2月の小売売上高が前年比20.5%の大幅減少となったことも、プラチナの下げを拡大したとみられる。過去何度か書いてきたように、株価の急落とか信用リスクの高まりなど金融的側面が強調される環境の中では、金が主役であってプラチナとの価格差は開くことになる。日本時間本日22時11分の時点でNY金は1485.20ドル、プラチナは636.60ドル、その差は848.60ドル。金>プラチナの関係の中で過去最大の価格差となっている。

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