飛鳥への旅

飛鳥万葉を軸に、
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万葉アルバム(奈良):奈良市、佐保川堤 振り放さけて・・・

2014年08月31日 | 万葉アルバム(奈良)


振り放さけて 三日月見れば 一目見し
人の眉引き 思ほゆるかも
   =巻6-994 大伴家持=


 振り仰いで三日月を見ると、ただ一目見た女(ひと)の眉引きを思い出します。という意味。

家持が16歳の時に将来の妻になる大伴坂上大嬢(おおともの さかのうえのおおいらつめ)に贈った歌とされている。
今の高校生の年代だったという。もうすでに大人びた振る舞いを身に着けていたのだろう。
「眉引き」は、三日月のようなほっそりとした眉のことで、当時の流行りだったと思われる。


この万葉歌碑は、奈良市法連桜町佐保川堤に建つ。994(左)・993(右)。


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