飛鳥への旅

飛鳥万葉を軸に、
古代から近代へと時空を越えた旅をします。
「リンクメニュー」(分類別目次)機能付。

万葉アルバム(関東):群馬県、高崎市 高崎自然歩道 27地点

2014年06月22日 | 万葉アルバム(関東)


伊香保風 吹く日吹かぬ日 ありといえど
吾が恋のみし 時なかりけり
   =巻14-3422 作者未詳=



 伊香保から吹いてくる風さえ吹いて来る日もあれば、吹かぬ日もあります。でも私があなたを想う気持ちは四六時中、絶えることはありません。という意味。

「伊香保風」とは現在の赤城颪、榛名颪の空っ風のことで、上州名物空っ風は昔も吹いていたのである。「時無かりけり」は、いつと定まった時がないよ、の意。

東歌にしては方言もなく非常にわかり易い歌である。風と恋との対比が一途でおおらかさを感じさせる。


万葉歌碑篆刻
 この万葉歌碑は群馬県高崎市の高崎自然歩道、マップ27地点に建っている。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿