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多摩川に 曝(さら)す手作(てづくり) さらさらに
何(なに)そこの児の ここだ愛(かな)しき
=巻14-3373 作者未詳=
多摩川にさらさらと曝す(さらす)手作り(調布)のように、更に更にどうしてのこの娘達はこんなに可愛いのだろう。 という意味。
古代から多摩川流域では、麻や絹の生産が盛んで、奈良時代頃からは天皇に納める「調(みつぎ)の布」が生産されるようになった。これが「調布市」の名前の由来になったのである。
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鈴木春信による『調布の玉川』
万葉集のこの歌からモチーフを得て描いたもの。 調布の川で手織りの布を曝している少女を描いている。
(巻14-3373)の詳細は、→万葉アルバムへ
この万葉歌碑は調布市多摩川3-21-1の多摩川小学校にあり、正門を入るとすぐ左手,桜の木の下にりっぱな石碑が建っている。
原文に平仮名を振った、大変読みやすい碑で、平成5年4月、万葉集を愛する会が建立したとある。
”多麻河伯爾 左良須弖豆久利 佐良左良爾 奈仁曾許能兒乃 己許太可奈之伎”
歌碑の台座面に、
”この歌は調布の宝です。美しい心の故郷です。
子どもたちに 光りあれ この地に 未来あれ 人びとに 幸せあれ
万葉歌を愛する会”と書かれていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/2e/435598da9b0653e2d6c965459ce0eeb3.jpg)
調布市付近の多摩川 (2012/9)
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