飛鳥への旅

飛鳥万葉を軸に、
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万葉アルバム(関東):東京、向島百花園

2009年04月01日 | 万葉アルバム(関東)

秋の野に 咲きたる花を 指(および)折り
かき数ふれば 七種(ななくさ)の花
   =巻8-1537 山上憶良=


秋の野に咲いている花を指折り数えてみると、七種類あります。という意味。


萩(はぎ)の花 尾花葛(くず)花 なでしこの花
をみなへし また藤袴(ふぢはかま) 朝顔の花
   =巻8-1538 山上憶良=


秋の野に咲く七種類の花は、萩、すすき、くず、なでしこ、おみなえし、そして藤袴、朝顔です。という意味。

1538は、秋の七草を旋頭歌形式(五・七・七・五・七・七)で詠っている。「朝顔」は現在のアサガオではなく、桔梗(ききょう)、むくげ等ではないかとの諸説ある。

写真の向島百花園は東京都墨田区東向島にある。
向島百花園の創設は古く、江戸時代文化2年(1805)頃にさかのぼり、文人趣味豊な庭園として現代に残る江戸時代花園唯一のものである。
ここは早春の梅、水仙、福寿草から始まり春、夏、秋の山野草、秋の萩など四季それぞれの野趣にあふれた花々を楽しむことができる。


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