難波道(なにはぢ)を 行(ゆ)きて来(く)までと 吾妹子(わぎもこ)が
付けし紐が緒 絶えにけるかも
=巻20-4404 作者未詳=
難波へ行って帰って来るまでといってわが妻が着けてくれた紐が切れてしまった。という意味。
「難波道(なにはぢ)」は難波への路。実際には筑紫か。「紐(ひも)が緒(を)」は紐のこと。「絶(た)えにけるかも」は、切レルの意の絶ユの連用形絶エ+完了の助動詞ヌの連用形ニ+過去・詠嘆の助動詞ケリの連体形+詠嘆の終助詞カモ。
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この万葉歌碑は群馬県高崎市の高崎自然歩道、マップ新3地点:金井沢川の小橋渡って川沿いに、すこし行ったところに建っている。
(高崎自然歩道の終盤、金井沢川マップ新1地点から続く歌碑5点は、この地に放置され倒れていたものを、最近になって整備して設置されたものだという。入手した高崎自然歩道マップ上には歌碑の案内が示されておらず、私が見つけてマップ上に新1地点から新5地点として記した。
→高崎自然歩道マップはこちらのブログを参照
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