飛鳥への旅

飛鳥万葉を軸に、
古代から近代へと時空を越えた旅をします。
「リンクメニュー」(分類別目次)機能付。

万葉アルバム(明日香):稲淵

2010年02月08日 | 万葉アルバム(明日香)

明日香川 明日も渡らむ 石橋の 
遠き心は 思ほえぬかも  
   =巻11-2701 作者不詳=


 明日香川を明日は渡って逢いに行きましょう。私の心は、石橋のように飛び飛びじゃなくって、ずっ~とあなたのことを思っていますよ。という意味。

飛鳥の石舞台を過ぎて、飛鳥川上流に向かって30分程歩くと、「日本の棚田100選」に選ばれた「稲渕棚田」が見えてくる。秋には棚田に彼岸花の群落が赤色を染めて美しい景観である。
さらに飛鳥川の上流、稲淵では、勧請橋(かんじょう)を渡り、稲渕の道を吉野方面に向っていくと、飛び石への案内板がある。古代においては、飛鳥川に橋はなく、また、板橋を掛けても、昔は今と違い鉄砲水が多く、氾濫を繰り返し流されるので、飛び石が橋の役目を果していた。川床に石を並べて渡れるようにした石橋は、その昔、若い男女が逢瀬を急ぐ道でもあったのである。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿