飛鳥への旅

飛鳥万葉を軸に、
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万葉アルバム(奈良):東大寺二月堂

2010年12月28日 | 万葉アルバム(奈良)

天橋も 長くもがも 高山も 高くもがも
月夜見の 持てる変若水(をちみず) い取り来て
君に奉りて をち得てしかも
   =巻13-3245 作者不詳=


天にかける橋も長ければ、高山も高くあってほしい。月の神の持っている若返りの水を取ってきて、君に捧げて若返らせたいものよ、という意味。

日本では古来、月(月読命)には飲めば若返るという「変若水」(おちみず)という水があると信じられてきた。

3月12日に東大寺二月堂で行われる修二会の「お水取り」では、後夜の勤行(ごんぎょう)の中ごろ(13日午前2時ころ)、若狭井という「閼伽井(あかゐ)」から香水を汲み取り、本堂の仏前に供えるという神事が行われている。若狭井の香水は、諸病諸厄を四散させる霊力があるといわれ、この聖水は、若狭国遠敷郡の鵜の瀬と地下水脈で通じており、鵜の瀬の水が二月堂の若狭井から湧出するとされている。これも「若返りの水」と考えられている。

この万葉歌碑は、明日香の万葉文化館庭園に建っている。







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