飛鳥への旅

飛鳥万葉を軸に、
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2001年12月 春日若宮おん祭

2010年12月20日 | 思い出の大和路探訪
 12月17日、春日若宮おん祭のお渡り式を見に出かけた。
春日大社の摂社とされる若宮社の例大祭である。平安末期1136年、時の関白・藤原忠通が五穀豊穣、国家安寧を願って始めたとされる。
ご神霊が多くの供奉(くぶ)を従えてお旅所の行宮(あんぐう)へ遷られることを一般にお渡りと言うが、おん祭の場合はご神霊の行列ではなく既に行宮へ遷られた若宮神のもとへ、芸能集団や祭礼に加わる人々が社参する行列の事をいう。
この様子は、意匠を凝らした華やかな風流の行列としておん祭の大きな魅力の一つとなっている。
中心は平安時代から江戸時代に至る風俗を満載した伝統行列の部分である。

 お渡り式が始まる前に春日大社をお参りした。10時30分。


春日大社の社殿


静寂なたたずまい


飛火野の鹿もおん祭を見物か


飾り馬が出来上がり、間もなく行列が始まるようだ 11時12分
正式には将馬(いさせうま)という
将馬(いさせうま)は、かつて大和の大名家中より奉った引き馬の名残りで、神前に馬を献じた古習を示すもの。


春日若宮おん祭 スタート 12時


榊?


市女笠


赤衣(せきえ)
梅の白枝(うめのずばえ)と祝の御幣(いわいのごへい)を捧げた赤衣の二人。


十列児(とおつらのちご)


巫女(みこ)
白の被衣(かずき)をいただき風流傘を差しかけられながら騎馬で進む女性が巫女(みこ)(拝殿八乙女)である。


馬長児(ばちょうのちご)






野太刀(のだち)
5.5メートルほどもある見事な大型の野太刀を先頭に中太刀・小太刀・薙刀(なぎなた)・数槍(かぶやり)と続く。太刀・槍などのオンパレード。


大名行列
大名行列は、江戸時代からお渡りに加わったもので、武家の祭礼の伝統を大和国内の郡山藩・高取藩などが受け継いで供奉した。


大名行列をもって、お渡りの終了となるのか。

なかなか全部を観るのは大変な程の出し物である。
なにしろ祭り自体は0時からその日の24時まで延々と行われるようだ。
時間があれば参道の流鏑馬(やぶさめ)や、お旅所での神遊(かみあそび)を
観るのも楽しいようだ。

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