(本頁は「焼石岳(6)南本内岳~東焼石岳」の続きである。)
姥石平から東焼石岳南西面にかけては、この山域で最大のお花畑が広がっている。
六月上~中旬、ハクサンイチゲが咲く頃は実にみごとだ(例えばこちら)が、
真夏にもけっこう多くの花が咲く。
ただし花の量は年によって差がある。今年はどうだろうか。
東焼石岳の山頂方向を望む。
コバギボウシとトウゲブキ
(右上)ハクサンフウロ
この場所ではハクサンシャジンに
ハクサンフウロとウスユキソウ、ムカゴトラノオなどが混生していた。
クルマユリ
(右上)ノギランは本来、低山性の植物だが、
焼石や和賀山系、森吉山では高所にまで進出している。
ハクサンシャジンにタテヤマウツボグサ
シロバナトウウチソウ
(右上)オクキタアザミはアザミではなく、トウヒレン属。
鳥海山、和賀山系とここだけに産すると聞く。
正直を申せば、昨年の8月6日(こちらの下半分)に較べると、花の量は明らかに少なかった。
草丈も低く感じた。
他の山、例えば鳥海山や八幡平などはニッコウキスゲやコバイケイソウが当たり年だったせいか、
凄く賑やかな印象だったのに焼石のお花畑は少し寂しく感じた。
これは旱(ひでり)のせいだろうか。
ところで焼石には鳥海山や八幡平に多いニッコウキスゲやヨツバシオガマが欠如している。
東焼石岳山頂からホンの少し六沢(むざ)山の方に踏み出すと・・・
六沢(むざ)山と経塚山
経塚山
六沢(むざ)山と名無しの池沼。
名無しの池沼と牛形山。
名無しの池沼
こちらは青岩。
遠く東を望むと、胆沢扇状地の散居村が望まれる。
手前左のピークは青岩、右の絶壁は尿前渓谷。
後で知ったことだが、その集落形態は、
富山県砺波平野、島根県出雲平野斐川と並ぶ日本三大散居集落のひとつだそうだ。
東焼石岳山頂を最後にこれからは下山体制に入る。
東焼石岳のお花畑小道。バックは横岳。
焼石岳と西焼石岳を望む。
西焼石岳の隣には鳥海山も見えた。
今回、花はイマイチだったが、山岳展望に関しては最高に恵まれた一日だった。
以下、姥石平のお花畑を少し。
姥石平のお花畑。ミヤマトウキやハクサンシャジンが少し。
姥石平のお花畑。トウゲブキやハクサンイチゲが加わる。
姥石平、最後に焼石岳をバックに。
姥石平から先は登りと同じく、中沼ルートを下る。
下山時の中沼
下山時の中沼
今回、花は少し物足りなかったが、山岳展望に関しては恐ろしく恵まれた一日だった。
以上でおわり。
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