大場谷地はミズバショウが咲く五月下旬にはよく来るが、
その後はパタッと来なくなる。
どうなったか確認しようと思い、6月15日に訪ねてみた。
半月前(こちら)に較べると、随分と緑が濃くなっていた。
ミズバショウもリュウキンカもほとんど終了。
今、湿原で旺盛に生育しているのは・・・
コバイケイソウだった。
ミツバオウレン
ミツバオウレンは三つ葉がうまく撮れていないので、図鑑写真としては失格。
瑞々しい緑にびっしり覆われた処もあれば、まだ枯れたままの処もあった。
枯草の間には、小さなコバルトの花が。
タテヤマリンドウだ。
水浸しの泥地では・・・
ミズバショウの葉とミツガシワの花
ギボウシの芽吹きの間から、何やら褐色の穂が突き出してる。
ワタスゲの古くなった花と言うことは、
もう少ししたら、こんなふうになるかも・・・
2009年7月上旬
この二枚は昨年7月上旬に撮ったもの。
この年はワタスゲが異常なほどにみごとだった(詳細はこちら)。
今年はどうだろう。
エゾノリュウキンカと・・・
ツルキツネノボタン
ツルキツネノボタンは地味な野草だが、そうやたらとお目にかかれるわけではない。
私自身は八幡平と焼石岳でしか見たことがない。
上写真の白いアブラナ科は何だろう。
丈は5~10センチ。アイヌワサビにしては、小さすぎる。エゾワサビだろうか。
今回の写真では、根生葉の状態がさっぱりわからないが、
ひとまずエゾワサビとしておこう。
右上のスミレはミヤマツボスミレとしておく。
帰り道から。バックは焼山火山。
以上。
ここは、クマが多い場所で、春に行った人が、
ロープが張ってあり、入れなかったとか。
時期が過ぎれば、入ること出来るのですね。
「タテヤマリンドウ」 ここに咲いているんですか。
珍しいですね。
それにしても、お花の博士です。詳しいですね。
大場谷地ですが、本記録は2010年に行ったときのものです。
私の記憶では、2017年、近くの山林で人食い熊が現れ、山菜(笹竹)取りの女性が犠牲になり、
確かその翌年あたりから立ち入り禁止となりました。
したがって、私自身も大場谷地に行ったのは、
2017年5月が最終となりました。
https://blog.goo.ne.jp/mouura2/e/773793402468aff4f2149146186b0dd0
ここは春のミズバショウやエゾノリュウキンカのみならず、
初夏のニッコウキスゲやコバイケイソウ、レンゲツツジ、ワタスゲ、
真夏はクロバナロウゲ・・・と湿原植物の宝庫なんですが、
立ち入り出来ないのは実に残念なことです。