モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

2022年、男鹿ラン紀行(2022年6月13,15日)

2022-06-28 | 男鹿半島6,7月

6月13日、15日の二日間にわたり、男鹿に行ったが、
その主たる目的は野生ランを見ることだった。

野生ランは既に五月下旬にイチヨウランとエビネなど三種類を見ている(記録はこちら)が、
更に多くの種類が咲き揃うのは六月上中旬だ。
今回は二日間で10種類、見ることが出来た。

中には希少な種類も有るので、詳細な生育場所は伏せさせていただく。

まずはサイハイラン属の二種。

サイハイランの群生



サイハイランは男鹿に限らず、あちこちの山林で普通に見かけるが、
よくこんな暗いところに咲くものだといつも感心する。

花は一見、ブサブサで武将の使う「采配」に喩えられるが、近づいてよく見ると、意外と奇麗だ。
葉は花の頃はほとんど枯れているが、冬場や早春の林の中ではよく目立つ。

サイハイラン
 

                                             トケンラン

トケンランも葉は冬場や早春には目立つが、花の時期には枯れてしまい、影も形も無くなる。

ウイキペディアによると、『トケンランは「杜鵑蘭」の意で、
花につく紫色の斑点を鳥類のホトトギス(杜鵑)の胸から腹部にある斑紋にたとえたもの。
絶滅危惧II類 (VU)(環境省レッドリスト)。』とあった。
開花期間がきわめて短く、なかなか開花に立ち会えない種類だ。
一昨年6月13日、来た時は見ごたえのある群生だった(記録はこちら)が、
今年はどうしたのか。十本にも満たなかった。

ところが盗掘されたようでもない。
偶々、花付きの好くない年だったと善意に解釈することにしよう。

次いで、キンランとササバギンラン。
キンランは秋田では少なく、私自身はかつて出羽丘陵で一度見かけた程度だが、
男鹿では割とよく遭遇する。

キンラン



キンラン
 
                                            ササバギンラン


ササバギンランは反対に県内のあちこちでよく見かけるが、
男鹿では少なく、

今回が実質初めてかもしれない(花の終わったものには何回か遭遇している)。

男鹿で最も多いランはもしかしたらコケイランかもしれない。
中腹より上に行くと、登山道沿いや道のど真ん中でふつうに見かける。
同じくイチヨウランも比較的多いのだが、
いかんせん小型で色も緑がかって地味なので見過ごすことが多い。
こちらは開花が早く、五月下旬に盛りを迎え、今回は残り花ばかりだった。

コケイラン



イチヨウランの花をアップで。
 
                                            イチヨウラン


男鹿には雲霧一党、いやクモキリソウ属の仲間が多い。

今回はそのうちスズムシソウが最盛期、アキタスズムシソウとジガバチソウが咲き初めだった。
ウィキペディアによると、
アキタスズムシソウは従来、セイタカスズムシソウとされていたものの中から、

2019年、新種として記載されたとあった。
分布域は広く、北海道、本州、四国、九州だが、
「アキタ」となったのは、タイプ標本が北秋田市で採集されたから。

もう一種、クモキリソウもあるが、こちらは七月以降に咲くので、今回は取り上げていない。

スズムシソウ


スズムシソウ



アキタスズムシソウ

 
                                            ジガバチソウ


エビネの仲間は、先月下旬、エビネ(別名、ジエビネ)を見たが、

今回はより大型で見ごたえのあるサルメンエビネに遭遇した。
このエビネは専門業者から買った株が自宅に有り、何故か15年以上にわたって咲き続けているが、
野生品を見たのは約25年ぶりだ。
男鹿の詳しい方から、稀に山の中にも咲いていると聞いていたので、今回はけっこう気合いを入れて探してみた。
そしたら二日目の15日、この株に遭遇した。
四半世紀ぶりの野生品だ。

絶滅危惧II類 (VU)であり、よく盗掘される。
このランがこの地で末永く咲き続けることを祈るばかりだ。

サルメンエビネ
 

                                         サルメンエビネのアップ


一応、5月20日に見たジエビネ(詳細はこちら)も。





今年は実物には接していないが、
チョウセンキバナアツモリソウも(詳細はこちら)。

チョウセンキバナアツモリソウ(2021/05/24 特別栽培地にて)






以上。


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2 コメント

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Unknown (ミルク)
2022-06-29 15:37:45
こんにちは。
トケンランとコケイランは、私の歩ける範囲で
見たことありますが、スズムシソウ・イチヨウラン
キンランは、見かけたことないです。
最初はコケイランが金ぴかに見えて キンランかと
思ってしまいました(笑) 調べてコケイランとわかりました。
キンランに会いたいものです!
ミルクさんへ。 (モウズイカ)
2022-06-29 15:56:19
コメントありがとうございます。
スズムシソウ類は希少な種類なので、場所は言えませんが、こんなところによく咲くもんだと感心します。
キンランもけっこう意外で賑やかな場所で、よく盗られないでいるもんだと感心してしまいます。
イチヨウランは中腹より上に多いですが、
小型で地味なので見過ごされているんだと思います。

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