(本頁は「男鹿で野生ラン探し・前編。」の続きです。)
例のランはブナ林の下に群生していた。
例のランの正体はトケンラン。
個人的には「ほっとけん」ランなので、少し詳しく説明しておく。
ウィキペディアによると、
トケンラン(杜鵑蘭、学名:Cremastra unguiculata)は、ラン科サイハイラン属の地生の多年草。
日本では、北海道、本州、四国、九州に分布し、亜寒帯から冷温帯の落葉樹林下に生育。
国外では、朝鮮半島(済州島)、中国大陸南東部に分布。
トケンランの名の由来は、花につく紫色の斑点を鳥類のホトトギス(杜鵑)の胸から腹部にある斑紋にたとえたものとあった(以上、抜粋引用)。
秋田県内での生育地は他には一箇所しか知らない。
仮に有ったとしても地味なので見過ごしやすい花だ。
開花期間は極めて短く、花が無ければ見つけ出すことはほぼ不可能だろう
(ただし冬場は青々とした葉っぱか逆に目立ち、見つけやすい)。
続いて遭遇したのはコケイラン。
こちらは登山道沿いに穂花を突き出しているので容易に見つかる。
このランは他の山でもちょくちょく見かけるが、男鹿ではやたらと多いように感じる。
更に上に行くと、イチヨウランがまだ咲き残っていた。
その先のミズナラ林にはギンリョウソウ。
生育途中のクルマユリ ジガバチソウ(咲き出したばかり)
あがり子系のミズナラ
山の上の方で、男鹿の友人とバッタリ会った。
ちょうどいい日に登って来たと、珍しいラン科(Liparis)の咲いてる場所を紹介して頂く。
スズムシソウ
セイタカスズムシソウアキタスズムシソウ セイタカスズムシソウアキタスズムシソウ
結局、この日見たラン科は10種類だった。
一日の山歩きで遭遇した種類数としてはたぶん最多ではないかと思う。
オオサクラソウ群生地付近では今頃、ヤマツツジやタニウツギが咲いていた。
ヤマツツジ
タニウツギ ヤグルマソウ
今日はここまで。
加茂青砂漁港を見下ろして下山する。
以上。