たまには樹木の話題を。
オオカメノキはご存じだろうか。
2021/05/26 姫神山にて。オオカメノキの花。
ウィキペディアによると、
『オオカメノキ(大亀の木、学名: Viburnum furcatum )は、
レンプクソウ科※ガマズミ属の落葉低木‐小高木。別名で、ムシカリ※※ともよばれる。
落葉広葉樹の小高木で、樹高は2 - 4メートルくらいになる。
枝は水平に出てやや斜上し、シカの角状に伸びていく。樹皮は灰褐色で皮目が目立つ。
一年枝は紫褐色を帯び、ほぼ無毛で、短枝もよくできる。
若い樹皮は皮目が縦に連なり、次第に筋になってくる。
葉は枝に対生し、形は円形で葉の先端は尖り、葉縁は全縁になる。
他の似た種と比べると葉脈がシワ状に目立ち、また、形が亀の甲羅に似ている。
芽吹いたばかりの葉は独特のベージュ色で、きれいに対生した姿は春先によく目立つ。
花期は4 - 6月で、白色の小さな両性花のまわりに大きな5枚の花弁を持つ装飾花が縁どる。
また花序の基部に柄が発達せず、葉腋から直接でるのも特徴である。
夏に赤い果実をつけ、秋には黒色に熟す。
野鳥が熟した果実を食べるため、冬には残らない。
冬芽は裸芽で柄があり、星状毛が密生する。
花芽はほぼ球形で、頂生側芽を伴って冬芽の頂きに生え、かわいらしい形で目を引く。
枝の側芽はあまり発達しない。葉芽は長楕円形で柄があり、幼い葉が向き合ってくっついている。
冬芽のわきにある葉痕は、倒松形や三角形で、維管束痕が3個つく。
日本の北海道、本州、四国、九州に分布し、山地のブナ林内や針葉樹林内に自生する。』
とあった。
※改訂新版・日本の野生植物(平凡社)ではガマズミ科となっていた。
※※別書籍によると、和名オオカメノキの由来は、卵円形の大きな葉を亀の甲羅に見立てたことによる。
また、ハムシの一種が葉の葉脈だけ残して葉脈標本のように食べてしまうことが多いことから、
「虫食われ」が転訛し、別名ムシカリと呼ばれている。とあった。
この樹木は冬芽が面白い。
2017/11/03 真昼岳にて。オオカメノキの冬芽。
ウサギさんに喩える人が多いが、
私にはウルトラマンがシュワッチと言って飛んでいる姿に見えてしまう。
2020/04/14 八塩山にて。オオカメノキの冬芽。
春になり、開花が近づくと、いよいよウサギさん、
いや小鳥が羽ばたいて飛んでいるように見えて来る。
2021/04/11 八塩山にて。オオカメノキの花芽。
2021/04/23 八塩山にて。オオカメノキの花芽。
2021/04/23 八塩山にて。オオカメノキの花芽。 2014/05/11 花の付かない芽。
2021/05/04 男鹿毛無山にて。オオカメノキの花。
白い花弁のように見えるのは装飾花。
ほんとうの花(両性花)は中心部にかたまって咲く。
2021/05/04 男鹿毛無山にて。オオカメノキの花。 2021/04/21 男鹿毛無山にて。オオカメノキの花。
新緑の頃は、亀の甲のような葉だけでも十分愉しい。
2014/05/11 鳥海山中島台にて。展開した若葉。
あっという間に三ヶ月が過ぎ、実が赤くなっていた。
2021/08/17 鳥海山祓川ルートにて。
実だけでなく、果柄も紅い。なお実は黒くなると成熟。
2015/09/05 八幡平にて。
いよいよ紅葉が始まった。
全体が紅くなるものも有れば、モザイク状に紅葉するものも有った。
2014/09/15 千沼ヶ原にて。
2020/10/09 焼石岳にて。
紅葉は紅だけでなく、黄色やオレンジも有った。
2021/09/29 鳥海山祓川ルートにて。 2013/09/22 八幡平にて。
2015/09/27 鳥海山祓川ルートにて。
2019/10/16 鳥海山祓川ルートにて。 2020/10/09 焼石岳にて。
2017/10/19 鳥海山鶴間池にて。
以上。
一年を通して楽しめる木であることも素晴らしいです!! ご紹介して頂き有難うございました(^-^)
冬芽をうさぎさんに喩える人は以前から居ましたが、
私にはどうしてもウルトラマンやバルタン星人の飛翔スタイルに見えてしまいます。
年代でしょうかね。