モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

オサバグサを見に真昼岳へ。峰越ルート編。(2021年6月2日)

2021-06-09 | 真昼岳

6月2日は朝、岩手のとある森でヤマシャクヤクを見た(記録はこちら)後、
雨が止んだので近くの三ツ石山に登ろうとした。

ところが網張温泉を過ぎたら冬季通行止め、登山口につながる道路(奥産道)は厳重に封鎖されていた(開放は6月5日以降との表示)。
しかたなく三ツ石山を諦め、秋田領に戻り、オサバグサがたけなわの真昼岳に登ることにした。

オサバグサ



この山にオサバグサの頃、登るのは五年ぶりだ(以前の記録はこちら)。

国道46号線からみずほの里ロードに入り、美郷町まで南下。秋田側はよく晴れており、真昼岳も全貌が見えた。

今回の非合法マップ



本来なら赤倉沢ルートをテクテク登るところだが、

既に昼近くなっていたので、オサバグサに早く出会える峰越ルートを選択、
峰越林道を走って、標高900mの岩手県境まで駆け上がった。

この林道、砂利道で以前は腹を擦るような悪路だったが、今回は路面状態が割と好かった。
県境の駐車スペースには平日にもかかわらず十台近いクルマが止まっていた。
オサバグサ、そして筍採りの時期はこの山、入山者が多いようだ。
なお林道の岩手側はまだ通行止めだった。

峰越林道県境から真昼の山並みを望む。左端のとんがったピークは女神山。



急ぎ車中で握り飯をほおばり、12時少し前に登山スタート。

北ノ又岳(990m)



最初に登った北ノ又岳(990m)の北東斜面は雪解けが遅かったのか、今が花盛りだった。

エチゴキジムシロ
 

                                             サンカヨウ

まだ新鮮なシラネアオイ



ノウゴウイチゴ
 
                                               オオバキスミレ



この斜面、他にはニリンソウやエゾエンゴサク、カタクリなどスプリングエフェメラルがまだ咲き残っていた。


北ノ又岳(990m)山頂に到達すると、南に真昼岳の山塊、西に仙北平野(横手盆地)がよく見渡せる。

今日、鳥海山は雲に包まれ、ほとんど見えなかったが、それ以外はほぼ満点の眺めだった。

北ノ又岳(990m)山頂から真昼岳の山塊を望む。真ん中辺奥が真昼岳、右手前に音動岳。左奥に女神山。



西に穀倉地帯の仙北平野(横手盆地)。



カタクリの咲き残り
 

                                                                                                                                                                 イワカガミ

稜線にはヤグルマソウがやたらと多かった。
この植物は本来、谷あいの斜面や林の下などで多く見かけるものだが、この山では明るく乾いた稜線なので少々意外だった。

ヤグルマソウ(蕾)



稜線には他にシラネアオイが多かったが、花は終盤だった。

稜線のみごとなシラネアオイ街道を見るには、一週間以上、早く来なければならないようだ。
コバイケイソウが軒並み、蕾をつけていた。今年はもしかしたら花の当たり年だろうか。

シラネアオイ街道の名残り
 
                                           コバイケイソウの蕾


音動岳




表題のオサバグサは、
今回のルートでは音動岳の山頂手前付近でやっと現れ、その後は真昼岳山頂まで連続して咲いていた。
本来ならば、亜高山帯針葉樹林下の日陰地に生育するものだが、
ここ真昼岳では、針葉樹(アオモリトドマツなど)が欠落しており、落葉広葉樹や笹原の下に生えている。
ある種の羊歯そっくりの葉っぱに白い小花がプラプラ。これでも一応、ケシ科で、日本固有の一属一種。
名の由来は、「葉が機を織るときに縦糸を揃えるための筬(おさ)の形に似ていることからついた」と聞く。
山野草屋でたまに売られているが、素人が低地の庭で維持することは至難の業だ。
したがってけっして山盗りしてはならない。山に置け蓮華草ならぬ筬(おさ)葉草だ。

東北では少ないが、ここ真昼岳から和賀山塊までの山々と早池峰山向かいの薬師岳には比較的多い。
他の山にも若干あるが、誰でも簡単に見に行ける場所ではない。


オサバグサの小群生



オサバグサ
 


今回はクルマバツクバネソウも多く見かけた。
先日、岩手の姫神山でも多く見かけた(記録はこちら)が、秋田県内では珍しいと思う。

クルマバツクバネソウ
 



音動岳山頂付近から真昼岳を望む。




真昼岳は1000mちょっとの低山だが、ご覧の通り、樹木は少なく、笹にびっしりと覆われている。

真昼岳の北側前衛への道
 
                                             真昼岳山頂標


真昼岳山頂を極めた後、南峰へも行ってみる。
ここは真夏、素晴らしいお花畑が出現する処だが、今の季節は何も咲いてなかった。

南側の展望は素晴らしい。

南峰から女神山や黒森山方面を望む。



南峰から兎平方面を望む。左奥は焼石岳、右奥に栗駒山。



同じ道をピストンで帰る。今度は北側の風景を眺めながら下山する。

山頂付近から北側を望む。手前に音動岳。奥に和賀岳の山塊、左の奥に秋田駒ヶ岳。



音動岳から北ノ又岳、その奥に和賀岳の山塊を望む。




和賀岳をアップで。



下山後、下界の美郷町から真昼の山並みを仰ぎ見た。




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