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モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

真昼岳はどんなお山?

2024年02月15日 | 和賀岳・真昼岳

(本頁は「和賀山塊を南と東からを望む。」の続きである。)

会社に勤めていた最後の年、2016年2月18日に素晴らしい夕焼け風景に遭遇した。
この日は大仙市の顧客を訪ね、秋田市に帰宅する途中だった。
場所は(大仙市)北楢岡地区の国道13号線沿いのコンビニ駐車場だったが、
東の奥羽山脈のやまなみに夕日が当たり、ポッと紅く輝いていた。



とても奇麗だった。雪山の名前は、左が真昼岳、右が女神山。

どちらもあまり有名な山とは言えない。
本頁では真昼岳を語ってみようと思う。



真昼岳に関して解説文を探してみた。
山と渓谷オンラインによると、真昼岳とは、
「秋田県の穀倉地帯、「仙北平野」の東に連なる真昼山地の中で、ひときわ高い山。
山容は丸味をおびて穏やかだが、沢は深く滝が多いことで知られる。
 また、岩手県沢内村(現在は和賀郡西和賀町)と境をなし、真木真昼県立自然公園内に位置する。
征夷のために北上した坂上田村麻呂が、山頂で真昼を迎えたからとか、
真蒜・馬蛭とも書くことから、「蛭」や「蒜」がマヒルの語源になったからともいわれる。
 古くから信仰の対象とされ、山麓の一丈木(いちじようぎ)公園に一ノ鳥居、
登山口の赤倉には中ノ鳥居、山頂には大国主命を祭る三輪神社奥ノ宮がある。
 登山コースは3本あり、赤倉コースが変化に富み楽しめる。
山頂まで2時間強。ほかに峰越口からのコース(約1時間30分)と、
善知烏(うとう)口からのコース(約3時間)がある。」
と紹介されていた。

ウィキペディアにも詳しく解説されていたので、抜粋引用させて頂く。
「真昼岳(まひるだけ)とは、秋田県仙北郡美郷町と岩手県和賀郡西和賀町との県境にある山である。
真昼山とも。真昼山地の主峰で、標高は1059mである。
秋田県側の周囲は真木真昼県立自然公園に指定。
なお、県境をまたぐ真昼岳林道(峰越連絡林道)が付近を通るが、未舗装かつ大変狭い。
古くから信仰の対象として真昼山大権現社(三輪神社)が設けられ、
中世には周辺の小野寺氏や本堂氏の氏神ともなっていた。 
山名は伝説の坂上田村麻呂が東征の折、昼頃に山頂についたからとされている。
山頂の三輪神社はその時将軍が建立したものという。
江戸時代の記録には「麓に石の鳥居がある。三輪神社がある。

大同2年に田村麻呂が開基した。祭礼は4月の6月とも12日である。
この山には怪異の話が残されている。

登山口は秋田側に赤倉口と善知鳥口、岩手側に沢内口がある。
また、峰越(みねこし)林道の秋田、岩手県境からの登山が最も容易に登ることができる。
 峰越林道からは、北ノ又岳(きたのまただけ)と音動岳(おんどうだけ)を通り、
約1時間半程度で山頂に到着する。
登山道や山頂からは、北に雄大な和賀山塊を見ることができる。
美しい景色を見ることができるのがこの山の特徴である。

ただ、山頂部分は笹が多く紅葉は期待できない。山腹の紅葉や新緑との対比は美しい。 」

2021/06/02 大仙市大曲郊外から望む。



下界から望むその姿、夏場は冴えなかったが、雪に覆われた冬姿は素晴らしい。

とても1000m程度の低山とは思えない風貌だ。
北隣にこの山よりもずっと高い和賀岳(標高1439m)があるのに両方が属する山地は真昼山地と呼ばれる。
これは真昼岳の方が低くとも見栄えが良く、地元からも注目される存在なのだと思う。

2018/03/07 大仙市大曲郊外から望む。



2017/01/17 善知鳥集落から真昼岳と南峰を望む。

 

2024/01/20 善知鳥集落から真昼岳と南峰を望む。



真昼岳の南面の姿は女神山からも眺められる。

2017/11/10 女神山から望む。



更に南にある南郷岳(横手市山内、683m)から眺めると・・・

2021/05/12 南郷岳から望む。



岩手県側から真昼岳は前山に隠れて見えにくいが、旧沢内村の一部から見えた姿はおとなしい印象だった。

2017/05/04 西和賀町(旧沢内村)から望む。



北側は真昼山地が連なっているので見えにくい。薬師岳に登る途中、ちらりと見かけた程度だ。

2019/07/26 薬師岳付近から望む。



参考マップ



峰越林道の県境から登山すると、真昼岳そのものの眺めが素晴らしい。

2017/11/03 北ノ又岳山頂から音動岳、真昼岳を望む。



2018/06/26 音動岳から真昼岳を望む。



この山は低山なのに高山性の種類や
分布の限られた珍しい植物が比較的多く生育している。

2018/06/26 イブキトラノオの群生



2016/07/31 タカネナデシコ
 


(右上)2016/07/31 ヤマルリトラノオ


2021/06/02 オサバグサ


オサバグサは日本固有種。ケシ科の一属一種でシダのような葉を持つ不思議な植物だ。
他の山では亜高山帯の針葉樹林下で見かけるが、真昼岳では山頂稜線のササ原などに生えている。

最後に、この山で夏場、よく見かける滝雲を。

2021/06/22 真昼岳にかかる滝雲


これは太平洋側から夏場に吹く冷たい季節風、山背(やませ)の影響によるもので、
この雲がかかると日光が遮られ、山の上は霧雨で気温が低い。
奥羽山脈にかかりやすい雲だが、場所的には真昼岳やその近くで特に多く見かけるように感じる。
この山の稜線に高木林が発達せず、ササ原のまま、高山性の草花が多く咲くのは
もしかしたらこの滝雲のせいかなと勝手に思っている。

以上。

女神山はいかがかな?」へ続く。

コメント (6)
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和賀山塊を南と東からを望む。

2024年02月14日 | 和賀岳・真昼岳

(本頁は2024年2月13日にアップしましたが、その後、山の名前に誤りがあることが判明したので、
訂正の上、再度アップしました。)
(本頁は「和賀山塊を西から望む。」の続きである。)

和賀山塊の南側はそのまま真昼岳を始めとした山脈が続いており、
平地からその姿を望むことは難しい。

2019/07/26 薬師岳の稜線から見た和賀岳。



参考マップ






ただし奥羽脊梁の真昼山地の山上から望むことが出来る。
南に位置する真昼岳稜線からスタートしてみよう。

2021/06/02 真昼岳(音動岳)から見た和賀岳をアップで。



真昼岳から眺めると、左側に秋田駒ヶ岳が見えることがある。

2018/06/26 真昼岳から。左側に秋田駒ヶ岳。



更に南の女神山から眺めると、
右側に高下岳が並び、更に岩手山が見えることがある。

2018/10/18 女神山から。右側に高下岳が並び、その陰に岩手山。



もっと南の横手市山内にある南郷岳から見ると・・・。

2021/05/12 南郷岳から和賀岳(左)と高下岳。



横手から国道107号線を東へ走る。
県境を越え、西和賀町の川尻(現在、JR駅名は「ほっとゆだ」)から
岩手県道1号(盛岡横手線)に入って山峡を北上する。
ここは不思議な地形だ。
和賀川の上流方向、感覚的には北の山奥に行くほど、平地が広くなっていく。
旧・沢内村に伝わる民謡「沢内甚句」にも「沢内三千石お米の出どこ」と謳われている。。

さらに北上すると、春ならば、
北北西の方角に残雪が豊富なまろやかな山容の山々がちらちらと見えて来る。
これが和賀岳だ。

2017/05/04 旧・沢内村から和賀岳を望む。


コケ平は和賀岳の手前に丸く収まって見える。
そのためか私には和賀岳は尾瀬ヶ原から見た至仏山のように見えて来る。

2017/05/04 旧・沢内村から和賀岳のアップ。



川舟のあたりまで行くと、

今度は同じくらいの高さの山がふたつ並んで見えるが、これは左側が和賀岳(1439m)、
右は高下岳(1322m)だ。

2009/04/29 川舟付近から和賀岳と高下岳を望む。



2009/04/29 川舟付近から和賀岳を望む。



2009/04/29 川舟付近から高下岳を望む。



西和賀町(沢内村)は北端にけっこう広い平坦地がある。
ここは貝沢野と呼ばれ、花卉リンドウの畑地が広がっている。
この広大な高原の西側には屏風のように山が立ち並んでいる。

2009/04/29 貝沢野から高下岳を望む。



2015/04/30 貝沢野(銀河の森)から高下岳を望む。



南側の方は高下岳だとわかるが、その北側はずっと名前がわからなかった。
今回、山座同定を試みたが、はたして合っているものやら。

2017/05/04 貝沢野から高下岳他を望む。
訂正 ↓



2009/04/29 貝沢野から北側の山々を望む。
訂正 ↓



以上。

真昼岳はどんなお山?」へ続く。

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和賀山塊を西から望む。

2024年02月12日 | 和賀岳・真昼岳

(本頁は「和賀山塊を北から望む。」の続きである。) 

秋田県の南東部には横手盆地という広大な盆地がある
(最近、「日本一広い盆地」だと聞いた)。

その北半分は盆地なのに「仙北平野」とも呼ばれる。
この平野の東側にいきなり1000m以上の標高差で立ち上がり、
数十キロにわたって南北に連なっているのが真昼山地だ。
この山地は和賀山塊とその南に続く真昼岳などの山々から成る。

2018/12/02 大曲の西山、大平山(姫神山)から真昼山地を望む。


平地と山地の間に前衛的な低山や丘陵が無いので、
この山地は仙北平野のどこからでも眺めることが出来る。
和賀岳のあたりを拡大してみる。

2018/12/02 大曲の西山、大平山(姫神山)から和賀岳界隈を望む。



ところが細部、和賀山塊のパーツレベルになると、名前がさっぱりわからない。
雪がしっかり積もってから、再度、山座同定に挑戦してみる。

2016/03/04 大曲郊外から和賀山塊を望む。



ここで参考マップを二枚。







仙北平野の北の方から眺めて行くことにする。

2024/01/20 大仙市北部から見た白岩岳(左)と小滝山。



大仙市北部(旧中仙町)長野付近まで南下すると、和賀岳が見えて来る。
平野も広くなり、この山塊を眺めるにはとても良い角度、場所になる。
あまり自信は無いが、山座同定を試みた。間違っていたら、ご指摘願いたい。

2018/03/07 大仙市北部から見た和賀岳から甲山への連なり。



和賀岳とそのすぐ手前(西側)の山々との関係がやっとわかるようになって来た。
しかしこの山地は近づきすぎると、前衛の山に隠れてしまい、和賀岳は見えなくなる。
大神成まで来ると、真木川の谷奥に聳えるのは大甲(1108m)だった。

2024/01/20 大神成付近から大甲を眺める。



南西に移動して、再び山座同定。
ここからは大甲が見えなくなるが、朝日岳の山頂らしきものがちらりと見えた。

2024/01/20 白岩岳から和賀岳への連なり。朝日岳らしきものが少し見える。



2024/01/20 和賀岳付近をアップで。



少しだけ南に移動して・・・

2015/02/21 和賀岳付近をアップで。


この角度だと、前衛の薬師岳が和賀岳と重なってしまう。
斯様に薬師岳は特定しにくいお山だ。
同角度で引いて撮影。

2015/02/21 白岩岳から和賀岳への連なり。この日は秋田駒ヶ岳も少し見えていた。



今回ふと思ったのは、
秋田県、特に大曲など大仙市の皆さんは東によく見えるこのお山を何と呼んでいたのかという点だ。

その答えになるかどうかはさておき、
ウィキペディア解説によると、
「和賀岳は旧い民俗名によれば、阿弥陀岳とも呼ばれており、
山岳信仰の山であったと推定されている。
今日ではその痕跡は、わずかに山頂の小祠の存在に見出されるのみである。」
とあった。
また手持ちの書籍、
「秘境・和賀山塊」(佐藤隆、藤原優太郎・著、無明舎出版・発行)によると、
「和賀岳は岩手県和賀地方の山でもあることから「和賀岳」の名があるが、
もともとは「阿弥陀岳」と呼ばれていた。
なぜ阿弥陀岳と呼ばれたのか、南部(岩手県)の和賀地方、
あるいは仙北地方(秋田県)に広まった阿弥陀信仰と
深い関係が有ったことは間違いない。(中略)
我が国の山岳地帯では、阿弥陀信仰より少し早く、
天台系密教の流布によって薬師信仰が全国的に広まった。
和賀山塊での薬師信仰と言えば薬師岳と白岩薬師がよく知られている。」
とあった。

次に和賀岳の南に連なる山々。
ここは山座同定が難しい山域だ。

2018/03/07 甲山から大台、その南の山々。



仙北平野を南下し、横手市(平鹿町付近)から真昼山地を眺めてみた。

2014/04/01 白岩岳から秋田女神までの真昼山地の連なり



2014/04/01 横手市(平鹿町付近)から見た和賀岳。



薬師岳まで登って和賀岳を眺めてみた。

2018/07/09 薬師平から和賀岳方面を望む。橙黄の花はニッコウキスゲ。



2018/10/21 薬師岳の稜線から見た和賀岳。


薬師岳(1218m)から見た和賀岳(1439m)は
左に小鷲倉(1354m)、
右にコケ平(1337m)のピークを従えて聳えている。
薬師岳との標高差は200m程度しかないのに、
和賀岳は高く見え、しかも遠い山だと感じてしまう。


以上。


和賀山塊を南と東からを望む。」へ続く。

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和賀山塊を北から望む。

2024年02月09日 | 和賀岳・真昼岳

和賀山塊とは何ぞや。

2022/09/14 秋田駒ヶ岳(男岳)から和賀山塊を望む。



ウィキペディア解説がよくまとまっていたので、無断なれど抜粋引用させて頂く。

「和賀山塊は、東北地方の背骨として南北に縦走する奥羽山脈のうち、
秋田県と岩手県の県境にある非火山性の山地・真昼山地から
主峰の真昼山とその周辺域をのぞいた一帯をいう。

和賀山塊の主峰は和賀岳(1440.2m)であり、
北は仙岩峠(せんがんとうげ、秋田県仙北市田沢湖町・岩手県雫石町)から、

南は真木(まぎ)渓谷(秋田県大仙市太田町)、
東は和賀川上流部(岩手県西和賀町沢内村)、
西は抱返り(だきかえり)渓谷(秋田県仙北市角館町)に囲まれた、

南北約40km・東西約20km、合計面積約3万haをその範囲とする。
行政地理上は、秋田県側の大仙市・仙北市・美郷町、
岩手県側の西和賀町・雫石町にまたがる。

和賀山塊自然学術調査会[1999]の調査によって知られるところとなったように、
その自然環境において際立った特徴をそなえた、原生自然度の高い地域である。
「和賀山塊」とは、そうした点をとらえて特に区別するために
和賀山塊自然学術調査会によって提唱された呼称であり、

同会による調査報告書[和賀山塊自然学術調査会 1999]の発表後、
一般向けの登山案内書でも用いられるほどに広く知られるようになった。」

本頁では、その和賀山塊の周囲を車で走って下界から見た、
或いは近隣の山に登って山塊を眺めた風景を羅列してみた。

ホンの少しだが、薬師岳や和賀岳に自らの足で登った時の写真も掲載させて頂いた。
当初、主に秋田県側と岩手県側の二部構成にしようと思ったが、
写真の枚数が多くなったので北、西、南東の三部構成とした。


参考マップA


参考マップB



まずは北から始めようと思う。

この山塊の北側には秋田駒ヶ岳や田沢湖がある。
秋田駒ヶ岳は八合目までバスやマイカーで行けるので、私のような足弱でも、楽に山頂に立てる。
男岳の山頂からは和賀山塊の北側、ほぼ全容が望める。
山座同定を試みたが、主峰の和賀岳と西端の白岩岳は間違いないとしても
他のピークはあまり自信がない。間違っていたら、ご指摘願いたい。

2022/09/14 秋田駒ヶ岳男岳から和賀山塊を望む。



田沢湖の北岸から羽後朝日岳と和賀岳が並んで見える。
冬場、田沢湖の湖面に映るその姿はみごとだが、このことはあまり話題にならない。

2024/01/20 御座ノ石神社付近から。



2024/01/20 御座ノ石神社付近から、和賀岳のやまなみ。



田沢湖から見える
と言うからには、その逆もまた真なり。

2018/10/21 和賀岳の稜線から、田沢湖を見下ろす。



羽後朝日岳の姿も素晴らしい。

2024/01/20 御座ノ石神社付近から、朝日岳のやまなみ。



羽後朝日岳は旧田沢湖町生保内の平地からも望める。

2016/04/05 生保内から見た羽後朝日岳。



2018/03/07 生保内から見た羽後朝日岳。


部名垂沢(へなたれざわ)の上のあたりは、穂高連峰の吊尾根を連想させる地形だと思う。

参考までに、若かりし頃、上高地河童橋から眺めた穂高連峰を。




朝日岳は下界から見えにくい山だが、
人里としては、先の生保内と次の旧西木町西明寺の二ポイントからよく見える。

2024/01/20 旧西木町西明寺から見た羽後朝日岳。



羽後朝日岳(1376m)は和賀山塊第二の高峰だが、一般的な登山道が無い。
この山に登るには沢登しか方法が無く、高度の登攀技術を要すると言われる。
もちろん私などは登ったことが無い。
和賀岳に登る途中から見た二枚を。

2019/07/26 和賀岳の稜線から見た朝日岳。



2018/10/21 和賀岳の稜線から見た朝日岳。右奥は岩手山。



下界に戻って、旧西木町西明寺から。

2024/01/20 旧西木町西明寺から見た羽後朝日岳と白岩岳の連なり。


以上。

和賀山塊を西から望む。」へ続く。

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青白き山脈を愛でながら(2024年1月20日)

2024年01月27日 | 和賀岳・真昼岳

(本頁は「大寒の日、横手実家はいかに」の続きである。)

横手実家から秋田市自宅への帰り道、
かつて六郷町と名乗っていた辺り(現・美郷町)に差し掛かったら、

東側に青い、いや厳密には青白い山脈(やまなみ)が連なって見えるようになって来た。
奥羽山脈は日本一長い脊梁山脈だが、山脈をもろに実感できる場所はそれほど多くない。
個人的には山形県の村山盆地の東側、そして
この秋田県美郷町から大仙市、仙北市角館あたりにかけての
二箇所が
それに該当するエリアではないかと思っている。
どちらも真っ平らな盆地からいきなり千メートルかそれ以上標高差のある山が立ち上がり、
屏風のように連なっている。



このような地形がどうしてできたかの議論はさておき、
個人的には、石坂洋二郎原作の小説『青い山脈』
(曲の方は、作詞・西條八十、作曲・服部良一)とは

この美郷町から大仙市、仙北市角館あたりまでの奥羽山脈を指すのではないか
と勝手に思っている。

詳細は、拙ブログ『秋田県南の白いお山と青い山脈?』の下半分に譲るが、
石坂洋二郎氏は作家になる前、10年以上にわたって横手の高校教員だったと聞く。

今日は大寒なのに朝から概ね晴れていたが、
午後以降はしっかりとクリアーな晴天となり、この屏風のようなやまなみがよく見えた。

しばしの間、青白き山脈をご覧頂きたいと思う。

真昼岳のやまなみ



冬場は特にそう思うのだが・・・
真昼岳はこれが1060mの低山とはとても思えない。

冬は北西からシベリア季節風、夏は三陸から冷たいやませの雲が懸かるため、
真昼岳の山頂稜線には高木が生育せず、高山のような景観となる。

山麓の善知鳥集落から



真昼岳のすぐ北のやまなみ。




更に北には1400mを超える和賀岳や白岩岳が連なる。




和賀岳をアップで。




ちょっと北に移動して、山座同定。




山麓に近づき、大神成付近から大甲を望む。




白岩岳(左)と小滝山。




北上するにつれ、
白いお椀を伏せたようなお山、秋田駒ヶ岳が見えるようになって来た。




反対側(南西)には・・・

鳥海山に再登場いただく。




めざすは秋田駒。




神代で国道46号線を横切り、旧・西木村へ。

ここに来ると、鳥海山や秋田駒は見えなくなるが、かわりに
白岩岳の北に羽後朝日岳が見えるようになる。




羽後朝日岳をアップで。




今日はこの後、国道105号線を北上し、
潟野から田沢湖に入る。

詳細は次の頁でも報告するが、

羽後朝日岳と和賀岳は田沢湖湖畔からもよく見えた。

羽後朝日岳






こちらは和賀岳。




以上。

冬の田沢湖は・・・」に続く。

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