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社会‐人間‐テレビ‐間主観的構造

テレビ朝日「タモリ倶楽部 世界の餃子」:餃子と呼ばれると怒る人もいる

2015-12-12 17:25:17 | テレビとラジオ
 タモリ倶楽部で世界の餃子を紹介していた。

 世界には中国の餃子にそっくりな料理が沢山ある。

 正確に言えば、ユーラシア大陸全体に餃子そっくりな料理が散在しているのだ。

 ここで言う「餃子」とは、練った小麦粉の生地で具を包み、加熱するという調理方法を指す。特に茹でるものが多い。

 タモリ倶楽部で紹介されたのは、ベトナムのハーカオ、ネパールのモモ、モルドバのペリメニ、モンゴルのバンシタイツァイ。ここまではユーラシア大陸。さらに北アフリカ、チュニジアのブリックまで。



 小麦粉を常食とする文化である限り、餃子そっくり料理は不可避と言っても良い。

 紹介されてはいないが、イタリアのラビオリも餃子に似ているし、トルコにはマントゥがある。

 今回、ペリメニはモルドバの料理と紹介されたが、ロシアの料理として紹介されることも多い。というか、おそらくそちらの方が多い。

 つまり細かい違いは色々あるが、乱暴に言えば、餃子だらけなのだ。



 僕も昔、ロシアからの留学生が作ったペリメニを食べたことがある。

 当然、多くのアジア系の人間が「餃子!」と言ってしまうのだが、彼女は断固として「これは餃子ではない!ペリメニ!」と主張していた。

 それぞれの文化圏にはそれぞれのプライドがある。発祥を競う意識もある。

 簡単に「餃子!」でまとめると、失礼になる場合があるので注意したい。

 ちなみに、番組で紹介されていた通り、日本の家庭で作られる餃子は中国の一般家庭で作られる餃子と結構違うので、そういう細かい違いも知ると面白いものである。