うちなー→えぞ日記 (もとすけのつぶやき)

奈良県出身、沖縄での学生生活を経て、北海道ライフを堪能する、
とある研究者の日常のよしなしごとの紹介。

モエレ沼芸術花火2015

2015年09月11日 23時30分25秒 | えぞ日記(北海道編)・・日常
先週末、9月5日土曜日に札幌市のモエレ沼公園で花火を見てきました。
今回の花火は「モエレ沼芸術花火2015」でした。2012年に「モエレサマーフェスティバル」として始まり、去年から開催時期が9月に変更され、尺玉を打ち上げるなど大規模化、名前も「モエレ沼芸術花火」に改められました。
2011年から始まった真駒内花火大会とともに、札幌の新定番花火大会になりつつあります。
花火の打ち上げ数は1万8000発となっており、真駒内花火大会、勝毎花火大会に次いで道内三位、全国的に見てもかなり大きな花火大会となっています。

モエレ沼芸術花火は音楽に合わせて最初から最後まで休憩無しで花火を打ち上げるのが特徴でしたが、今年はメインの音楽花火プログラムの前に、「庭園花火コレクション」と題した100m以下の小玉を用いた花火の打ち上げが行われました。


こちらがその「庭園花火コレクション」の1曲目に打ち上げられた花火の様子。オープニングから物凄いことになっていました。
紅屋青木煙火店という、迫力ある演出を得意とする花火屋さんの方が演出を手掛けた花火で、起伏に富んだモエレ沼公園ならではの立体的な演出で観客の度肝をぬきました。


YouTubeに投稿した動画がこちらです。普通の花火大会ならば、これがラストでもおかしくないほどの迫力でした。


メインの花火プログラム「"夜空の歌"Great Sky Art」は、機材トラブルのために少し予定より遅れて始まりましたが、今年も一尺玉37発を含む非常に質の高い花火が次々に打ち上げられました。


特に観客を魅了したのが、この花火。ゆずの「虹」に合わせて、本当に虹色の花火が打ち上げられました。写真では明るくて分かりにくいのですが、一尺玉は花火が開いてから数秒間にわたって虹色が回転する技巧が施されており、本当にびっくりしました。


クライマックスではホセ・カレーラスとサラ・ブライトマンのデュエット曲「Amigos para siempre」に合わせた壮大な花火が打ち上げられました。


こちらがYouTubeに投稿した動画です。大迫力のプログラムでした。ただ、BGMの著作権の都合でスマホやタブレット端末では再生できなくなっています。PCにてご覧ください。




複数の異なる花火師によって製作され、色や形に技巧が施された「芸術玉」が贅沢に同時に打ち上げられ、ここでも観客の歓声をさらっていました。


そこからクライマックスらしく錦冠の乱れ打ちがしばらく続いて収まったと思ったら・・、


大小さまざまな錦冠の超高密度な打ち上げでこの曲は締められました。
いやはや、本当に凄いものが見られました。


ちなみに去年のモエレ沼芸術花火のラストはこのような感じでした。最後の超高密度打ちは同様ですが、全体的に花火のボリュームが去年よりも上がっていることが分かりますね。

今年はクライマックスの花火の後に、もう一曲続きがあり、吉田拓郎の歌う「ファイト!」に合わせた一尺玉連続打ち上げが展示されました。


「ファイト!」で打ち上げられた花火をまとめてみました。ひとえに尺玉といっても、こんなに多様なんですね。一尺玉の開花直径は300m以上にもなります。この写真の各花火の中に、JRタワーが縦に2つ入ってしまうのだから驚きです。このサイズの花火を一つ作るのに、半年ほどの時間がかかっていることを考えると、一つ一つの花火にも愛情が芽生えてきますね。
花火終了後のネット上での口コミでは、最後が尺玉の単発打ち上げだったことについて賛否両論でしたが、私は中島みゆきも吉田拓郎も大好きですし、花火の終わりの余韻に浸るという意味では最後をしっとりと終わらせたのは良かったと思います。

「モエレ沼芸術花火」は年々規模も質も高まっており、今後が期待される花火大会です。
ただ、急成長による観客数の増大に十分対応できていない点もあるようで、シャトルバスの運行や入場口の対応などで不満も出ていました。
私は去年の混雑ぶりが凄かったので、今年は自転車で向かい、帰りもスムーズに帰れたのですが、シャトルバス利用の人の中には数時間待った人もいたようです。花火開始時も、間に合わなかった人たちが客席内を立ち歩き続けていて、肝心の花火が見えにくくなる状況もありました。
運営上の課題はありますが、花火自体はとても高レベルな内容で、有料ながらお値段以上の価値があったと私は思います。今後、この調子で花火の質が上がっていけば、勝毎花火大会と並ぶ、いやそれ以上の北海道を代表する花火大会に成りうるのではないでしょうか。
来年は(私がどこにいるのか分からないので)見にこれるか分かりませんが、機会があれば是非見にきたいです。

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