うちなー→えぞ日記 (もとすけのつぶやき)

奈良県出身、沖縄での学生生活を経て、北海道ライフを堪能する、
とある研究者の日常のよしなしごとの紹介。

新日本海フェリー あかしあ

2010年03月18日 00時02分10秒 | えぞ日記(北海道編)・・旅
ただ今、フェリーに乗船しました。

こちらが本日の船、「あかしあ」です。日本最大かつ、最速の韋駄天フェリーです。
日本の大型船の場合、法令で全長200mを超えると「巨大船」に分類され、フェリーとして運用するには色々と不都合が生じるのだそうで、大体はぎりぎり200m足らずで造られています。
しかし、この船はそんなしがらみを乗り越え、なんと全長224.5mという長さで造られました。
トン数では、同じ新日本海フェリーの僚船に譲りますが、全長では日本最長(カーフェリーとしては世界最長)を誇ります。
しかも、航海速力は30.5ノット、通常のフェリーより10ノット近く速く走れ、この舟脚のおかげで、北海道と関西をわずか20時間で結びます。
そして、私がもっとも気に入っている点が、三菱重工長崎造船所で建造されたというところ。豪華客船「飛鳥」や、「サファイアプリンセス」と同じ造船所で造られたのです。なんとなく船内も高級感があるような・・。

ただ、今日は爆弾低気圧の余韻で、北日本の海はシケているそうで、港外に出たら揺れるらしいです。
珍しくお酒でも飲んで早く寝ようっと・・。

-追記-
「あかしあ」がどれくらい大きいかというと、

これぐらいの大きさです。(以前、趣味でペイントで描いた比較図です)
ちなみに「すずらん」は、普段苫小牧東~敦賀間に就航している船で、2001年に祖母と初めて北海道に来たときに乗った船(当時は敦賀~小樽を結んでいた)です。こちらも航海速力29.4ノットを誇る超高速フェリーです。(6万4800馬力という、フェリーではありえないような強力なエンジンを搭載しています)
こう比較してみると、「あかしあ」は、戦艦大和と十分張り合える大きさですね。

「あかしあ」の推進機関はちょっと変わっていて、通常2機関2軸でスクリューを配置するところ、2機関1軸のスクリューとアジポッド(モーターを内蔵した、舵と一体型の推進装置)を直線状に組み合わせた、CRP(二重反転プロペラ)ポッド推進システムを採用しています。このシステムを採用した大型船は「あかしあ」(及び同型姉妹船の「はまなす」)が世界初ということです。これを採用したことにより、超高速フェリーでありながら、従来船よりも13%以上推進性能が良くなり、省エネ化されたとのことです。

そういうわけで、「あかしあ」は一番づくしな船で、私は以前から一度乗ってみたいと思っていました。普段は小樽~舞鶴間を結んでおり、舞鶴からだと実家の三重県伊賀市に当日中に到着できないため、利用しづらいのですが、今日はたまたま苫小牧~敦賀航路の「すずらん」がドック入りしているため、代替運航に入っていて、運良くこの船に乗船できました。

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